火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

火星に名前を送りましょう!

2015-08-21 14:14:04 | InSight

来年火星へ向けて飛び立つInSightにあなたの名前を載せることが出来ます。
下記サイトから登録しましょう。マイルも貯まりますよ。
 http://go.usa.gov/3Aj3G

受付締め切りは、9月8日です。急いでください!

いよいよInSightが来年、カリフォルニアのVandenberg Air Force Baseから打ち上げられます。
打ち上げ窓は、2016年3月4日から3月30日です。
火星到着は、2016年9月28日を予定しています。 

ところが、着陸地点はElysium平原に絞られていますが、4ケ所の候補があり、決まっていません。
でも、安心してください。今年中には、1ケ所に絞られる予定です。
下図は、その中で有力候補のひとつです。
楕円の大きさは、東西130km、南北27kmで、中心は、北緯4°、東経136°です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CubeSat、お供いたします!

2015-06-21 14:11:08 | InSight

6月12日のJPLのニュースによりますと、InSightにお供が付くとのことです。
お供は「MarCO:Mars Cube One」と言う可愛い名前です。
下図の通信機能を持った2機のCubeSatで、JPLは、「初の惑星間CubeSatの準備が整った」と言ってます。
InSightにお供して火星まで行くそうです!CubeSatが深宇宙へ行くのは、これが初めてのようですね。

動画は、下記にて
https://www.youtube.com/watch?v=dS_Q7BFGuu0

MarCOのミッション概要は、こちら

MarCOは、InSightとともに、2016年3月、Vandenberg Air Force Base(California)からAtlas V ロケットで打上げられる予定です。
2016年9月28日にInSightは、火星大気圏に突入し、着陸をします。(EDL:Entry、Descent、Landing)
EDL時の通信の中継は、MRO(NASA's Mars Reconnaissance Orbiter)が行います。
従って、今回MarCOは、居なくても良い気楽な立場なのです。
なぜ、MarCOによる着陸機との通信の確立を試験するかと言うと、MROだけですと、InSightが着陸に成功したことを確かめるまでに1時間以上待つ必要があるのです。
MarCOは、即座にInSight着陸成功の情報を地球へ伝えてくれるはずです。
これが成功すれば、着陸機は、いつでもお供にCubeSatを連れて行けば、とりあえず地球との通信が確保できるようになる訳です。
火星どころかもっと遠いところへ行く時には、更に、頼りになるお供となることでしょう!
凄い!安い!可愛い! 

下図は、MarCOの実物大の模型を見ているJPLのJoel Steinkrausさん(Mechanical engineer)と  Farah Alibayさん(systems engineer)です。
MarCOは、 大体ブリーフケースの大きさで、11.8センチメートル×24.3センチメートル×36.6センチメートルです。 
 

*凄いことですね!こんなおもちゃみたいなCubeSatがこんなに頼りになるなんて!
CubeSatがますます活躍する時代が始まっているようですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろいろテスト中!

2015-05-28 23:38:24 | InSight

5月27日のNewsによりますと、InSightの着陸機のテストが始まったようです。

計画では、打上が2016年3月で、火星到着が9月です。
2016年は、火星最接近の年で、5月31日に地球-火星間の距離が7,528万kmとなります。 
下図は、各種のテストと組立風景です。ヒートシールドなんて手作り感が一杯です。
こうやって探査機ごとに丁寧に作り上げるので、コストが掛かるんですね。
でも、InSightは、2008年に火星に着陸したPhoenixの設計を利用しているためコストが低減されています。 
*Phoenixは、火星の北極地域に着陸して、周辺を掘って、地表下に水の氷と推定されるものを確認しました。 

          

      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

着陸船建造へ、ゴーサイン

2014-05-20 20:20:41 | InSight

InSightのニュースによりますと、先週金曜日に行われたMission Critical Design Reviewを成功させ、着陸船建造へのゴーサインを得たとのことです。
いよいよ2016年3月の Vandenberg空軍基地(カリフォルニア)からの打上に向けて作業が開始されることとなりました。
今年の11月までに、各国のパートナーは、各自の担当分の機器装置を完成させる必要があります。

JPLが全体を管理します。
InSightの国際科学チームは、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、日本、ポーランド、スペイン、スイス、英国、米国の研究者で構成されています。

機器の分担は、以下の通りです。
1)SEIS(地震計):火星内部活動の震動および他の活動の正確な測定。
     製造担当:CNES(the French Space Agency )、IPGP(the participation of the Institut de Physique du Globe de Paris)、ETH(the Swiss Federal Institute of Technology)、MPS(the Max Planck Institute for Solar System Research), Imperial College、JPL  

2)HP3(熱流量プローブ):惑星の進化の代表的指標の温度測定。
     製造担当:DLR(the German Space Agency)

3)RISE(位置情報):太陽引力による火星軌道のゆれや地球との位置変動の測定によって火星内部構造の測定。
     製造担当:JPL 

InSightがいよいよ活動開始ですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Vandenbergだって~

2013-12-25 16:21:52 | InSight

12月19日のNASAからの発表によりますと、InSightは、カリフォルニアのVandenberg空軍基地の打上サイト3Eから打上げられることになったそうです。
ロケットは、Atlas V 401を使用し2016年3月の打上、9月に火星へ到着予定です。
従来は、北緯28°のCape Canaveral からCuriosityやMAVENが打上げられて来ましたが、InSightは、北緯34°のVandenbergから火星探査機としては初の打上となります。
NASAの launch sitesを見ますと、 Cape Canaveralは、west-east軌道への打上に適していて、Vandenbergは、north-south軌道へ打上げるのに適しているようです。 

下図は、2013年のAtlas V 401によるLandsat LDCMの打上の様子です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Curiosityを追って、Elysium 平原へ

2013-09-17 20:41:22 | InSight

9月4日のInSightのNewsによりますと、着陸候補がElysium平原のGaleクレーター近くの4箇所に絞られたそうです。
下図の場所です。

InSightがどこに着陸するか選ぶ際の優先事項は、確実に安全に着陸できる場所ということです。
4箇所の候補地は、全て岩が少なく、傾斜が緩やかな障害の少ない地域となっています。
InSightは、火星の内部を調査するのが主目的なので、地上にどのようなものが在るかということは、重要ではないとのことです。
着陸範囲は、東西に130kmで南北に27kmの楕円となっていますね。
その中に99%の確率で着陸するとのこと。
また、Elysium平原は、InSightが抱える2つの技術的制約をクリアできる場所でも有ります。
(1)ソーラーパネルが活動に充分な太陽光を得られること (2)エアーブレーキが充分に効かせられる大気層があること(低い土地であること)
更にInSightは、heat-flow probe等を地表面下2.74~4.57mに差し込む必要があり、そのため、岩盤が無いそして大きな岩も無くて容易に貫通可能な地質の場所を選ぶ必要があったわけです。

2016年の打上に向けて、順調に進んでいるようです。

InSightの工程
1.打 上   : 2016年3月
2.火星着陸 : 2016年9月
3.活動期間 : 720日/700Sol
4.初データー送信  : 2016年10月
5.機器の展開        : 60Sols
6.初期ミッション終了: 2018年9月 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火星の核心

2012-08-22 17:42:22 | InSight

今年の3月3日の当ブログ「火星を丸裸に!」で紹介したInSightが正式に決定したとのことです。
InSightは、Discovery Programの3つの候補の内のひとつでした。
Phoenixと同形の探査機ですので、着陸の実績もありますし、コスト的にもメリットありますので、今後こういう形が増えることを期待してます。
予算を気にせず、調べたいことをどんどん調べ尽くしたいものですね。

ボールデン長官が力強く言ってますね。
「火星の調査はNASAの最優先事項です。また、InSightは、赤い惑星のミステリーを解き明かし、将来の有人探査の基礎を築くだろう。」
火星有人探査に弾みがつくことは、間違いないです。

測定機器として下記の3点を搭載しています。
1)SEIS(地震計):火星内部活動の震動および他の活動の正確な測定。
2)HP3(熱流量プローブ):惑星の進化の代表的指標の温度測定。
3)RISE(位置情報):太陽引力による火星軌道のゆれや地球との位置変動の測定によって火星内部構造の測定。

その他、ロボットアームと2台のカメラを搭載しています。

予算は、打ち上げロケットと関連業務を除いて、4億2500万ドル(2010年時点)です。
(日本円で約340億円)

詳しくは、http://insight.jpl.nasa.gov/

果たして、火星のコアは、冷え切って固まっているのでしょうか?
地球型惑星の成り立ちと進化を理解する為の情報が得られることでしょう。
2016年3月の打上が楽しみとなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする