いよいよInsightが火星に近づいて来ました。
現在、18:14時点で火星までの距離が722,138kmで到着時間が4日10時間40分と言う感じです。
https://mars.nasa.gov/insight/
10月24日に当ブログでお知らせしたように同伴しているMarCOが計画通り働いてくれると、InsightのEDLと着陸の様子がリアルタイムで中継されることとなります。
リアルタイムと言うことは、火星から地球までの通信時間が8分7秒掛かりますので、そのタイムラグで知ることができるということです。
この凄いところは、大気圏突入から着陸までタイムラグなしで実況されると言うことです。
今までには、無かったことです。
(今までは、火星大気圏突入が分かってから後、着陸してから送られてくる画像を確認するまでのなんともいえない空白の時間がありました。)
Insightは、順調に飛行しているということで、着陸22時間前に予定されている軌道調整(TCM6)を行わない予定だそうです。
NASAは、自信を持っていますね。
*TCM:Trajectory Correction Maneuvers
下記が10月26日(PST)にJPL Mission ControlがInsightのクルーズステージ分離から着陸までのイベントに関する信号を受信する時間です。
- 11:40 am PST(27日4:40 JST) - 火星までInsightを運んだクルーズステージからの分離
- 11:41 am PST(27日4:41 JST) - 大気進入のために宇宙船を適切に向ける
- 11:47 am PST(27日4:47 JST) - エントリー、降下および着陸フェーズを開始する約12,300 mph(19,800 kph)での大気進入
- 11:49 am PST(27日4:49 JST) - 減速、保護熱シールドのピーク加熱は約2,700°F(約1,500°C)に達し、
- 15秒後 - ピークの減速、強烈な加熱により無線信号に一時的なドロップアウトが発生する可能性がある
- 11:51 am PST(27日4:51 JST) - パラシュート展開
- 15秒後 - 熱シールドからの分離
- 10秒後 - ランダーの3脚の展開
- 11:52 am PST(27日4:52 JST) - 地面までの距離を感知するレーダーの起動
- 11:53 am PST(27日4:53 JST) - レーダー信号の最初の取得
- 20秒後 - バックシェルとパラシュートからの分離
- 0.5秒後 - retrotockets、または降下エンジンが発射を開始する
- 2.5秒後 - 着陸のための正しい方向に着陸させるための「重力ターン」の開始
- 22秒後 - InSightはソフトランディングのために一定速度(17mphから一定の5mph、または27kphから8kphまで)に減速し始めます
- 11:54 am PST(27日4:54 JST) - 着陸、火星の地表面に到着
- 12:01 pm PST(27日5:01 JST) - InSightのXバンドラジオから「ビープ音」を直接地球に戻し、InSightが無事に、火星の地表面で機能していることを示します
午後12時04分(27日5:04 JST)、火星表面上のInSightからの最初の画像
午後5時35分(27日10:35 JST) - Mars Odysseyによるソーラーアレイを展開したInSightの確認
ーーーーーーーーーー以上、EDLイベントーーーーーーーー
記者会見は、NASA_TVなどで配信されます。https://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/#public
11月26日3:00から 着陸前最終記者会見
11月26日6:00から NASAソーシャルスピーカープログラム
11月26日8:00-12:00 Insightのライブショット(メディアチャンネル)
11月27日4:00から InsightのEDLライブ放送
11月27日7:00から 着陸後の記者会見
詳細は、惑星協会のEmilyさんのブログが分かりやすくまとめられています。
http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2018/mars-insight-landing-preview.html
着陸地点の概要
https://mars.nasa.gov/insight/timeline/prelaunch/landing-site-selection/