どうも、2020年は大変な年になりそうです。
オリンピック(7月24日~8月9日)があり、米大統領選挙(11月3日)もあり、、、
その中で、火星探査機が4機も火星を目指して飛んで行く予定です。
・NASA MARS2020-打上:アメリカ
・ESA ExoMars-打上:ロシア
・UAE Hope Mars Mission-打上:日本
・中国 ローバー&オービター-打上:中国
*こう見ると、まさにオールカマーですね!
インドのオービターもミッション終了したけど、火星で待ってると思うし。。。
米惑星協会のブログにAndrew Jones さんが中国の火星探査機について書いてますので紹介します。
詳しくは、下記の惑星協会のサイトをご覧ください。
http://www.planetary.org/blogs/guest-blogs/china-2020-rover-sites.html
どうも、昨年の6月にオーストリアのウィーンで開催された国連宇宙利用平和委員会(COPUOS)のセッションで発表されていたようです。
2020年10月6日が火星最接近日で、距離が6,207万kmです。
中国の火星探査機は、打ち上げが2020年7月~8月頃で、到着が2021年初頭となっています。
上記の4チームとも7月辺りで打ち上げる模様です。(オリンピックの開催を祝うかのよう・・・)
①ローバーとオービター
・ローバーの重量は、240kg。90日の設計寿命。
6つのペイロードを搭載します。:ナビゲーションおよび地形カメラ、マルチスペクトルカメラ、地下探知レーダー、CuriosityのLIBS装置に似たレーザー誘起破壊分光装置、火星表面磁場検出器、火星気候検出器。
(C)Xinhau
・オービター
7つのペイロードを搭載します。:中・高解像度カメラ(NASAのHiRISEと機能が似ています)、イオン・中性粒子アナライザー、磁力計、地下探知レーダー、鉱物スペクトル検出器、そして高エネルギー粒子アナライザ。
②着陸候補地
下図の2か所を想定しています。なにかNASAの後追いをしているような感じもしますが、大気圏突入から無事着陸するまでの技術は大変難しいということです。
それで、高度の低い場所で科学的成果が狙える場所ということで選定すると、こうなっちゃうのでしょうね~
特に「2」は、NASAのMARS2020と被っちゃってるんじゃ~と思いますが、、、
(C)CNSA
③科学的成果
火星の電離圏や惑星環境の分析、火星の土壌の種類、分布、構造、火星の地形的特徴の分析といった科学目標。
地下探知レーダは、特に火星表面やその下の水や氷を探知するのに使われるとみられます。
(C)From Yingzhuo et al. (2018), Chinese Journal of Space Science
④火星探査の継続
2028年頃に超重リフトロケット長征9を使って、火星からのサンプルリターンを計画しています。