火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

Sol547 逆走にて前進

2014-02-22 00:24:02 | MSL

2月19日のWhat'sNewによりますとCuriosityは、Sol547(2月18日)に約100.3mを逆走で前進しました。
逆走は、地球上で開発された車輪の損傷を減らすための技術の適用可能性を確認するためです。
ただし、Sol547に走行した地域は比較的良い地表面でした。 
今後、険しい地形が待ち構えているので、そのための準備をしているわけです。
下図は、Curiosityが走ってきたルート(白線)とこれから走行するルート(黄色い線)を示しています。
"Dingo Gap"から285.5m移動しています。総走行距離は、5.21kmとなりました。
次の科学的調査の目標が"Kimberley" (以前"KMS-9"と呼んでいた場所) です。
"Kimberley" は、軌道船からの観測で水に関係する鉱物が検知されている場所で、Curiosityはここでドリルを使用する予定です。
現在Curiosityがいる場所から約1.1kmの距離があります。 

Sharp山の斜面にある当面の目標に行くためのエントリーポイントとそこまでたどり着くためのルートを変更する可能性があるようです。
「完璧なルートは、ありえない。不完全なルートの中でベストなものを探す必要がある。」とJim Ericksonさんが言っています。
*Jim Ericksonさん:Curiosity Project Manager of NASA's Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Calif. 

下図は、Sol547に100.3m移動後NavCamで撮影したCuriosityのです。

車輪の傷みが心配ですね~
でも、探査が最重要項目なので、まずはSharp山の斜面を登って行くための努力をお願いしたいです。

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星々のひとつとなって

2014-02-14 11:14:44 | インド

ISROの2月11日のPress Releaseで、打上(2013年11月5日)から2月12日で100日目を迎えたことが報告されています。
上図は、MOMのFacebookからの引用です。
地球を飛び立ってから1億9,000万km飛行してきましたが、エンジン、通信系、搭載機器等すべて順調とのことです。
通信距離は、1億6,000万kmで通信の遅れは55秒となっています。
火星まで全工程6億8,000万kmの計画ですので、火星に到着までに残り210日で4億9,000万kmを飛行することになります。
1回目のTCM(Trajectory Correction Manoeuvre)が12月11日に行われましたが、今後4月、8月、9月にTCMが予定されています。 
そして、いよいよ9月24日に火星軌道に入ります。
楽しみですね~

下図は、MOMのFacebookのShirsendu Sengupta さんの投稿からの引用です。
MOMの記念切手ですね。
インドの国旗がたなびいて火星にまで届いています。
インドがよく表現された美しい切手ですね~ 

 

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早急とは言えませんが、砂丘を乗り越えました!

2014-02-13 00:15:25 | MSL

2月11日のWhat'sNewによりますとCuriosityは、Sol535(2月6日)に"Dingo Gap" を乗り越えました。
"Dingo Gap"に迫ってから約1週間で決断したんですね。結構、悩んだような~
これでも遠回りするより、良かったんですかね。
Sol535に7m動いてからSol538に西へ向かって41.1m移動しました。
そして、下図が後ろ方向をNavcamで撮影した画像です。

下図は、後部のHazCamで撮影した9枚の画像をアニメーション化したCuriosityが"Dingo Gap" を乗り越える様子です。
クリックするとアニメーションが見れます。 

Sol538での現在位置は、下図の通りです。

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日本チームここでも頑張っている

2014-02-12 01:04:24 | 火星への入植

火星協会の「Inspiration Mars International Student Design Competition」の登録締切りが1月31日でした。
世界中から38チームがエントリーしました。
現在、各チームは、トップを目指して智恵を絞り、頑張っているところです。
その中に日本チーム(KANAU)もいますので応援しましょう。
*各チームは、末尾の表にて(詳しくは、こちら) 

この学生デザインコンテストの概要は、下記の通りです。

1.目標
 2018年に計画されているInspiration Marsのミッションを可能な限り「安価に」「安全に」「単純に」行えるように設計することです。
 他の設計変数は、全てオープンです。 

2.条件
 設計からプレゼンテーションまで全て学生が主体となってやることが条件となっています。
 もちろん、卒業生、教授そして他の大学職員も参加することが出来ます。

3.日程
 1月31日までにチームをエントリーする。
 3月15日までに50ページ以上の文書で設計報告書を提出する。
 4月に選ばれた上位10チームは、Ames Research Centerで行われる公開イベントの中で6人の審査委員の前でプレゼンを行います。 
*審査委員は、Mars Society、Inspiration MarsそしてNASAから2人づつ選ばれます。
ここで、順位が決定されます。

4.賞金他
 1位には、1万ドルと8月7日から10日にヒューストンで行われる「2014 International Mars Society Convention」に旅費つきで招待されます。
更にDennis Titoさんからトロフィーが授与されます。
 2位から5位までは、5,000ドル、3,000ドル、2,000ドル、1,000ドルが授与されます。 

Inspiration Marsの副次的な目標に、STEM((science, technology, engineering and mathematics) 教育の活性化があります。
火星協会のZubrin会長は、このコンテストの世界的な盛上がりについて以下の通りコメントしています。
「このコンテストは、宇宙のフロンティアを開くこの画期的なプロジェクトに、若い技術者が直接彼らの才能を用いて提案できるという大変素晴らしい機会を提供するものだ。」 

*凄いことになっています。
日本の若き研究者に期待しましょう!

*「参加チームリスト」

<colgroup><col width="37" /> <col width="340" /> <col width="226" /> </colgroup>
Number Team Name Country
1 Galactic Star Mauritius
2 University of Notre Dame Inspiration Mars Design Team United States
3 Indo-Martian Express India
4 IM Delft Netherlands
5 Mars is not our Limit India
6 CranSpace Team United Kingdom
7 MARSplus Italy
8 Mars 18 Germay
9 Y-RMIT, Canada
10 HyShire United States
11 Team Russia Russia
12 Tsiolkovsky United States
13 ARES-M United States
14 Team Jasper United States
15 BBD Design Team India
16 ASTRONAVE India
17 Kanau Japan, United States
18 "Space is More" Design Team Poland
19 MARS IV Poland
20 IUT Astronaut Bangladesh
21 Barsoom Inception Bangladesh
22 Joint Ventures in Mars Exploration United States
23 MAVERIC United States
24 Design Team SKYFOB Colombia
25 Team ΔV Russia
26 Closer2Mars Portugal
27 WUT Dream Team Poland
28 VIMANA NOTION Design Team India
29 Georgia Tech Aerospace Systems Design Lab United States
30 AJ-SICSA Mars Design United States
31 Red Rock Trailblazers United States
32 HERMES Design Team Poland, Germany, Austria
33 Illini Mars Mission for the Opportunity to Revitalize The American Legacy (IMMORTAL) United States
34 AERO MIT INDIA Design Team India
35 Student Design Competition, Mars Society Scottland
36 Barsoom United States
37 SpaceEDrockets United States
38 Team Mangala United States
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あら~見てたのね~

2014-02-07 00:20:28 | MSL

惑星協会のEmillyさんのブログによりますと、CuriosityがMastCamで地球を撮影してたそうです。
下図がそうです。
Sol529の現地時間18:47、日没後のGaleクレーターの上の西の空に地球が見えます。
この画像は、地平線近くの薄明かりの部分はMastCam34が撮影したモザイクで構成されていて、上空はMastCam100が撮影した画像をで構成されているそうです。 
我々は、あそこに居るわけですね。 

下図は、さらにMastCamが撮影した3画像を分析した結果、月まで見つけたという画像です。
詳しくは、Emillyさんのブログで確かめてください。 

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すべて順調!めでたし!

2014-02-06 23:30:55 | MAVEN

2月4日のMAVENのNewsによりますと宇宙船本体と搭載科学機器の全てのチェックが完了したとのことです。めでたい!!
来月は、追加の機器のテストや宇宙船の校正、そして現在火星表面で活動している探査車からのデータを中継するために使用される通信パッケージの最初のテスト、と第2回目の計画軌道補正マヌーバが行なわれる予定です。
*2月4日19時 EST(日本時間:2月5日9時)時点でMAVENは、220,398,984 km飛行しました。
 MAVENは現在太陽の周りのトランスファ軌道を31.06 KPSの速度で飛行しています。

 

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Sol528 西側ルートに決まりそう

2014-02-04 22:44:47 | MSL

2月3日のWhat'sNewによりますといくつかの候補を検討した結果、この砂丘を越えて行く西側ルートに決まりそうです。
他のルートに比べて鋭い岩が少ないと言うことです。 

下図は、Sol528にMastCamで撮影したものです。
画像の中心は、西から約10°南にずれています。
左端は、南から20°西にずれており、右端は、北西方向です。 
砂の上に見える岩で一番大きなものは、約60cmです。 

下図は、CuriosityのSol532での位置を示しています。*Sol532=2014年2月3日
砂丘がCuriosityの行く手をさえぎっているのが分かりますね。 


 

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Sol528 "Dingo Gap"に迫る

2014-02-01 22:51:42 | MSL

Sol528Curiosityは、"Dingo Gap"の手前まで移動しました。
左が南で右が北北西です。
ここを乗り越えて進むか判断する前に他のルートも検討しています。
ここまで来たら乗り越える可能性が高いと思いますが、どうなりますか・・・
今しばらくのお楽しみとなりますね。

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