Perseveranceは、順調に飛行を続けています。
来年2月18日午後12時47分PST(日本時間2月19日5時30分)に火星大気圏に突入して410秒後に目的地ジェゼロクレーターに着陸する予定です。
そのPerseveranceの一つのマイクで、現在飛行中の宇宙空間で作動している熱システムの機械的振動音を録音したとのことです。
この落ち着いたうなりの様な音は、ローバーの排熱流体ポンプからです。
パーセベランスの右舷後部に位置するポンプは、ローバーの熱システムの一部であり、車両コンポーネントの動作温度を維持する役割です。それは、常に熱を発生するMulti-Mission Radioisotope Thermoelectric Generatorに隣接して取り付けられた熱交換器を介して熱を循環させ、宇宙空間の寒さからシステムを守る役割を果たしてます。
Audio credits: NASA/JPL-Caltech/DPA
如何でしょうか!
私は、目を瞑って何回か聞いてみました。昔懐かし蒸気機関車の音と比べれば全く静かです。
長距離のジャンボジェットでは、どうだったか?
何かの音がしていたと思いますが、あまり気にならない程度だったです。もっとも、酒を飲んだり映画を見たり居眠りしたりしてますからね。
旅客機の巡行中の騒音に関しては、こちらで検証されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/souonseigyo1977/22/4/22_4_201/_pdf/-char/ja
今回公開されたPerseveranceの飛行中の音は、真空での機械音ということですので、私たちが実際に火星に行く時は、騒音対策にも気を使う必要がありそうですね。
結局は、乗っている人間が一番うるさいのかも・・・
ところで、このマイクは、EDLマイクと呼ばれ、火星大気に突入して着陸するまでの音を記録する役目が主目的です。今回は、マイクが生きているか?を確かめるためのテストも兼ねていたようですが、まだ地球にいる私たちに思わぬ素敵な体験をさせてくれました!!
もう一つのマイクは、SuperCam機器のレーザーで調査目標を打つ時の音を記録することを特に目的としています。
こちらの音も早く聞きたいものですね!