6月22日のWhat'sNewでCuriosityがSol1060(2015年7月31日)にサンプル採取した"Buckskin."のサンプルからトリジマイト(鱗珪石)が確認されたと言うニュースが載っていました。
NASAは、「予想もしない鉱物を発見」と驚いています。
なぜなら、このトリジマイトは、火星では想定されていなかったsilicic volcanism(ケイ素火山活動)によって生成されるものだからです。
NASAでは、トリジマイトの発見で火星での火山活動の歴史を再度研究するように科学者を促す可能性があると言ってます。
*筆者がトリジマイトについて調べたところでは、下記のサイトが詳しかったです。
http://www.asahi-net.or.jp/~up5s-andu/SUISHO/05_suisho.htm
トリジマイトは、石英の仲間ですが、特殊な条件でしか生成しないということです。地球上でも珍しい鉱物のようですね。
その生成条件は、上記サイトから引用しますと「微惑星の衝突で急激な温度上昇と圧力低下が起こって生成したと考えられる隕石や、マグマの急上昇による急激な圧力低下を経験した火山の噴出岩中に多く発見される」とのことです。
下図がトリジマイトです。
こちらのサイトから引用しました。 http://www.istone.org/tridymite.html
Thomas Range, Juab Co., Utah, U.S.A.
さらに、6月27日のWhat'sNewでSol621(2014年5月6日)にKimberlayでサンプル採取した"Windjana,"のそばで高濃度の酸化マンガンを発見していたとのことです。
ChemCamのレーザーによる分析です。
このことは、過去の火星に酸素が高濃度で存在していたことを示しています。
高濃度の酸化マンガンの関しては、Curiosityだけのお手柄ではなくて、Opportunityも発見しています。
Opportunityは、Galeクレーターから数千kmはなれたところで活動中です。
酸化マンガンが火星に広く分布しているようです。