既にご存知でしょうが、来年秋に打上が予定されている the Mars Science Laboratory(MSL)の着陸候補地が4ケ所に絞り込まれました。
Holden;扇状地、洪水の堆積物、湖底と粘土の豊富な堆積物を含んでいるクレーター。
Eberswalde;古代の川が湖に流れ込んだデルタ地帯。
Mawrth;少なくとも2種類の粘土を含んでいるむき出しの層がある。
Gale;粘土と硫酸塩を含む多くの地層を含む山。
NASAは、更に情報を集め09年の夏にMSLの着陸地点を決定するとの事です。
MSLは、以下の2点の利点からかなり幅広く着陸地点を決めることが出来ます。また、火星の1年(23ケ月)を通じての活動も予定されています。
1.着陸方式(a new "skycrane" technology:ローバーを吊るす形での軟着陸)により、かなりの危険な場所にも着陸可能である。
2.動力源を放射性同位元素電力(a radioisotope power supply:1970年代の火星バイキング着陸機により用いられたような)としていることで、最近のミッションで使用されている太陽エネルギーシステムに比べて、赤道からほど遠い場所でも一年中の活動を可能にした。
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2008-219
また、ローバーの写真は、下記です。(NASAのサイトから取ったところサイズが大きすぎてアップできなかったため、スペースサイトさんからコピーさせてもらいました。ネット未熟者ですみません。スペースサイトさんは、こちらです。http://spacesite.biz/)
スカイクレーンとMSL本体が結合したところです。
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/spotlight/20081112.html
火星には、必ず人による探査が行われることでしょう。それもかなり近いうちに。とはいっても10年単位での時間の流れの中でしょうが・・・。
火星の南半球のヘラス盆地で地下にかなり大きな氷河をMars Reconnaissance Orbiter(MRO)が見つけたとの事。生命の発見も確実な感じとなってきましたね。
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=26993