2020年代には、火星で飛行機が飛び交っているかもしれません!
NASA Armstrong Flight Research Centerの研究陣が火星で飛ばすグライダーの開発を行っています。
その名は、Prandtl-m(A prototype of the Preliminary Research Aerodynamic Design to Land on Mars)です。
*発音しにくいです。
上図がそのグライダーです。実際に火星を飛ぶ飛行機の翼幅は、24インチ(約61cm)で重量は、1ポンド(454g)未満と想定されています。
Al Bowersさんは、火星の重力が地球の38%なので2.6ポンド(1,180g)まで重量の許容限度があると言ってますね。
*Al Bowersさん:NASA Armstrong chief scientist and Prandtl-m program manager
そのため火星を飛行するグライダーには、2つくらい観測機器が積めそうです。
地球での飛行では、1つだけ積むことになりそうです。
それは、マッピングカメラかも知れないし、地球の大気の放射線を測定するための小型の、高高度放射計であるかもしれないとのことです。
バルーンを使用した2つのテスト計画が始まっています。
研究飛行が行われる場所は、Tucson(Arizona)かTillamook(Oregon)のどちらかになりそうです。
1回目の研究飛行は、今年後半に火星大気に近い高度約30.48kmから放出される予定です。
グライダーは、約10分の飛行時間で、火星表面から2,000feet(約609m)の高さを約20miles(32km)飛行することになります。
2回目は、来年に予定されていて、約5時間の飛行で打上げられた場所へ戻ってくる飛行計画です。
その後、現在、議論している第3のミッションに繋がるようです。
第3のミッションは、45万feet(約137km)の高度で、火星で実際に使用する可能性のある「a 3U CubeSat」からグライダーを放出します。
飛行機は、11.5万から11万feet(約35~33.5km)の高度で、火星表面の上空を飛んでいる状態になります。
Al Bowersさんは、次のように言ってます。
「第3のミッションが成功したら、すぐにNASA本部に行って、Prandtl-mを収納したCubeSatを2022年~2024年に火星へ行く火星探査ローバーのpiggyback として運ぶ許可を得たいと申し入れる。バラストとしてエアロシェルに追加すれば、重量の負担は、無いので、輸送費は掛からないことになります。」
下図は、ロープにグライダーを引っ掛けて飛ばすところです。
下図は、飛行しているところですね。
下図は、グライダーからデーターをダウンロードしているところです。
*いやー楽しみな計画ですね~