火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

男女混合で閉鎖実験とな!

2015-08-16 21:14:16 | 520MARS

8月10日のMOONDAILYによりますと、6日(木)にthe Institute of Biomedical Problems(IBMP)の第一次長(Oleg Orlovさん)RIA Novostiに次のように話したとのことです。
「月や火星そして他の惑星への有人探査のシュミレーションのための閉鎖実験を2016年から2020年の4年間を掛けて、男女混合のチームで行う予定。」
スケジュールは、以下のとおり。
2016年から2017年 : 14日間の実験を2回
2017年          : 4ケ月の実験 
2018年          : 8ケ月の実験
2019年から2020年 : 12ケ月の実験 
使用する場所は、 Mars-500 projectで以前使用した施設に手を加えて使用するようです。
宇宙飛行の状態をシュミレーションするために磁場の低い状態を作り出すことが最重要だとのことです。
ロシア、アメリカ、ヨーロッパ、日本からのボランティアが参加するようです!「日本」!! 

2015年10月から11月に開始が予定されている女性6名による閉鎖実験「the Luna-2015 program」に引き続いて行われるとのことです。
25歳から34歳の女性6名でモスクワの施設で8日間の閉鎖実験を行います。
*「the Luna-2015 program」については、とりあえず、こちらの情報しか見つかりません。
 http://www.unlockpwd.com/experiment-luna-2015-six-girls-isolated-from-the-world/

*当ブログで以前お伝えした「宇宙版MARS500」の流れなんでしょうか?
日本が入っているということは、メンバーの選定はどうなっているのでしょうね? 
いろいろ疑問が多いです。ロシア語が読めないので、英文の情報がほしいです。

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宇宙版MARS500

2012-09-06 23:28:39 | 520MARS

ロシアの声(日本語版)によりますとロスコスモスが国際宇宙ステーション(ISS)を使用してMARS500の宇宙版を実施する計画とのこと。
http://japanese.ruvr.ru/2012_09_06/maazu500-kidou-e/

MARS500というとモスクワのIBMPで2010年6月3日から2011年11月4日までの520日間、男性6人で実施された閉鎖実験のことです。
主として閉鎖環境で人間はどのようなストレスを感じるかとか、どういう行動をとるかといった精神的な側面を重視したテストでした。
当ブログの「ハッチが開けられました!」や「結構いろいろあったようです・・・」などをご参照ください。

2015年以降の実施となるようですが、各国も乗り気だとのことです。
「宇宙飛行士は、通常の2倍に当たる、年単位のスケールでISSに留まることになる」と言ってます。
6人がISSを占拠しても、通常業務に支障は出ないのか心配と思っていたら
「恐らく、3人の宇宙飛行士が年単位の調査を行い、もう3人が定期的に交替するという体制になるだろう。」とのことです。
ISSでは、女性宇宙飛行士も参加させる方向で閉鎖実験を行う計画ですね。

実際にやれることをしっかりやって火星へ行く準備を進めましょう!

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腸内環境改善で火星環境でも大丈夫

2012-04-25 21:20:02 | 520MARS
4月23日24日のMarsDailyによりますとモスクワでMARS500の国際シンポジュームが開催されたようです。
その中でロシアの研究者Anatoly Grigoryevさんが有人火星探査での人へのリスクについて発表してます。
(Anatoly Grigoryevさんは、ロシアの科学院長代理です。)
MARS500は、地上でのテストでしたので「放射線」「無重力」の影響については対応してません。
しかしながら、それ以外では有人火星探査での条件のいくつかを再現できていると言う評価です。
火星探査を行うマーズノウト達には、下記の様なリスクが考えられるとのことです。

・不整脈
・業務遂行力と安定性の減少
・感覚障害
・DNAレベルでの変化の長期間での影響
・骨組織からのミネラルの喪失

このほかに、宇宙船や火星上での居住施設等での「騒音」も長期間に亘るミッションとなるので無視できないかと考えます。

MARS500では、クルーの腸内細菌を生物医学的問題研究所のロシアの科学者のグループがモニターしたそうです。
そして、ロシアの伝統的な飲み物Kvassを飲むことで腸内細菌をより正常な状態で維持できることが確認されました。
実験は、3名のクルーが200mlのKvassを飲み、他の3名は飲まないでお互いの腸内細菌を測定したとのこと。
この際、なんでKvassなのかはさて置いて、非常に頷けるし面白い結果だと思います。
Kvassは、ライ麦パンから作られる発酵飲料でアルコールを約1.2%含んでいます。
アルコールが低濃度なのでロシアの基準では、非アルコール飲料となります。
因みに、日本の酒税法では、アルコール分を1%以上含む飲料は、お酒と定義され酒税の課税対象となっています。
やはり、ウォッカの国ですね。

Kvassです。


街角でKvassが売られている様子です。ロシアのコカコーラといったところのようです。





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結構いろいろあったようです・・・

2011-11-09 23:34:03 | 520MARS


8日に記者会見が行われました。
全員が少し痩せたような感じとのことです。
MarsDailyによりますと、閉鎖空間でのプライバシーと単調な作業そして変わり映えのしない食事が辛かったみたいですね。

いろいろストレスがあったようで、爆発までには至らなかったですが、コントロールルームからの手助けが入ったようですね。

その他、こちらこちらこちらにニュースが配信されています。

早くレポートが見たいものですが、個人のプライバシーもあり全てが公表されることは無いようです。
そう言われると、かなりのトラブルなどが有ったと勘ぐりたくなりますが、貴重なデータを提供してくれた6人のクルーに感謝です。
クルーの今後の活躍に期待してます。
頑張ってください。
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ハッチが開けられました!

2011-11-04 23:11:42 | 520MARS
11月4日のESAのサイトで6人のクルーが520日の閉鎖実験施設から開放された様子が報告されています。



現地時間で14:00(GMT10:00、日本時間20:00)にハッチが開けられました。
その時の動画は、こちらで見ることが出来ます。
6人のクルーが元気に出てきて周りの歓迎に応えていました。
自由の空気を吸って、ミッションディレクターに報告をし、医師の面談を受けたた後、家族や親しい友人に会ったとのこと。
まずは、ホッとしたことでしょうね!
8日には記者会見が予定されており、それまでの間は、本格的な医学的チェック・心理学的チェックを受けますが、プライベートな時間やリラックスした時間を持てるようです。
その後は、12月初旬まで、テスト結果の纏めや報告をする仕事が残っているとのことです。
今後の有人宇宙探査に有益な情報がたくさん集められたことと期待してます。
長い長い、かつ地味な実験でしたが、実際に人類が時空を超えて行くための有益な実験だったと思います。
本当にお疲れ様でした。

しかし、ギリシャの問題でかなり影が薄くなってしまいましたかね・・・
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あと残り3%です

2011-10-24 00:02:05 | 520MARS
MARS500のサイトの10月20日(505日目)の発表によりますと、6人のクルーが閉鎖施設から出てくる様子は、衛星放送で配信されるとのことです。
記者会見は、閉鎖開始から524日目の11月8日12時からロシアの“RIA-Novosti”(Russian news and information agency)の会見場で開催されます。メディアの受付は、10月31日から開始されるそうです。
10月10日の当ブログの内容より、具体的になってます。

それにしても、初めから考えると14日間→105日間→520日間の長い挑戦でした。
14日間のテストには、1名女性がいましたが、後は、男所帯でしたね。

14日間閉鎖実験(2007年11月)


105日間閉鎖実験(2009年3月31日から6月14日)


520日間閉鎖実験(2010年6月3日から2011年11月8日)


10月7日時点で地球から72,700kmでした。
10月13日に地球のスパイラル軌道へ入り、11月4日着陸です。
そして、4日間の検疫を受けてから11月8日閉鎖実験から開放される予定です。
本当にお疲れ様です。
記者会見を楽しみにしてます。
11月8日12時からと言うことは、日本時間で8日18時となりますね。
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地球軌道の約2倍まで

2011-10-23 17:56:54 | 520MARS


MARS500のサイトが更新されないと思っていましたら、木曜日に8月22日以降から10月20日まで一気に更新されました。
9月24日に地球軌道到着予定でしたので事務局は、ほぼ毎日確認していましたが・・・
以下、新しい順にメモしておきます。

以下は、各日毎に宇宙船と地球及び火星との距離をメモします。
また、そのときに行われているテストもメモします。
テストは、「Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)」が時々入っているだけで他は同じ項目を続けていますね。

10月7日(地球の静止軌道が36,000kmなので、約2倍の位置です。)
地球との距離 72,700km、火星との距離 399,939,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)

9月30日
地球との距離 209,000km、火星との距離 400,201,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月23日
地球との距離 694,000km、火星との距離 399,489,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月16日
地球との距離 1,756,000km、火星との距離 398,196,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

9月5日
地球との距離 7,486,000km、火星との距離 389,690,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

8月26日
地球との距離 17,226,000km、火星との距離 373,331,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)

8月22日
地球との距離 27,708,000km、火星との距離 357,622,000km。
実施されているテスト:
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)
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お帰りなさい!お疲れ様!

2011-10-10 22:38:51 | 520MARS
事務局の持っているMARS500のスケジュールに拠れば、9月24日に地球軌道に到着しているはずですが、ロシアのMARS500のサイトは8月14日の植物工場から更新されていません。
どうなってるのかと思っていたところ、ESAのMARS500のサイトが10月10日に更新されました。
いきなり11月8日の記者会見のお知らせです。
11月4日に着陸して、4日間の検疫を済ませてからいよいよ6人のクルーがハッチを開けて出てくるそうです。


改めてクルーを紹介します。
ESAから Diego Urbina (Italian/Colombian)と Romain Charles (French)
ロシアから Sukhrob Kamolov、Alexei Sitevそして Alexandr Smoleevski
中国からWang Yue

Mars500は、無重力状態、放射線および実際の惑星間の宇宙飛行を除いて、実際の宇宙飛行の様相をほとんどすべて正確にシュミレーションした火星への有人探査のための最初のそして完璧な実験です。
約1年半の閉鎖実験は、今後そう遠くない未来に、実際に人類が地球の低軌道を超えて深宇宙へと旅立つ時に必要な情報を数多く集めてきました。
MARS500の目的は、技術的な問題ではなく長期間の密室での人間の振る舞い及び適応力をテストすることでした。
現時点では、事務局は実験結果の情報は全く掴めていませんが、特に問題なく地球-火星間を往復できる力が人間にはあることが証明されたようです。
詳しい報告がレポートなり論文で公表されることを期待して待ってます。
とにかく6人のクルーに「お帰りなさい!お疲れ様!」と言いたいですね。

記者会見は、11月8日11時から登録受付が始まり、12時から会見が開始されるとのこと。
詳細は、10月17日に発表されるとのことです。

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青ざめた逞しい6人の帰還

2011-09-01 23:06:45 | 520MARS


ESAのMARS500のサイトにみんなの元気そうな姿が紹介されています。
また、シュミレーション上の現在の日時は、上の画像によりますと2019年6月17日となっていますね。
火星と地球が遠ざかりつつある状況です。

いよいよ残すこと約2ケ月となってきました。
11月4日には、6人のマーズノウトが元気な姿を現してくれるとのことです。
当初の予定では、11月6日だったかと思いますが、ESAの2011年2月更新のinformation Kitによりますと11月5日となってますね。

テストは、順調に進んでいるようですが、残りの2ケ月間がかなり厳しい期間でもあると警告しています。
ただ戻るのみの単調な時間と気が抜けた状態で2ケ月を如何に乗り切るか?
実際の火星探査でも経験しなくてはならない時間です。
実際に人類初で火星へ行って帰還する場合でも気の緩みが生じるのは、避けがたいことと思われます。
この閉鎖実験でも大切な期間でもありますね。
写真のみんなの顔を見て、疲労感とともに脱力感も感じるように思います。
考えすぎでしょうか・・・
9月12日には、地球の引力圏に到達する計画です。



8月12日の時点で地球と宇宙船との距離が48,158,000kmでした。
この距離は160光秒に相当します。それが8月末に60秒ほどになっているようです。
9月15日には、通信での時間差は無くなる予定です。
そして10月13日には、地球の周回軌道に入ることとなります。

ESAのサイトには、the blue lightの効果をテストしている様子のビデオが紹介されています。

「Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA)」のことですかね。

「警戒態勢と睡眠と目覚めの行動への青を増進した光の効果」:
不十分な背景照明は、有害な生理的変化、不十分な睡眠、遂行能力そして新陳代謝を引き起こす。青に満たされた光による刺激を使うことで、睡眠と目覚めの挙動、睡眠の質、主観的警戒レベルそして24時間のリズム等において火星500閉鎖環境で目に見える光の累積効果が評価される。

いろいろなテストの結果が実際の宇宙生活に生かされることでしょう!
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Polyakovさんを超えます!

2011-08-14 11:08:18 | 520MARS
8月14日は、記念すべき日となります。
閉鎖実験開始から438日目となり、ロシアのValeriy PolyakovさんがMirで打ち立てた宇宙滞在記録と並びます。
Valeriy Polyakovさんは、1994年1月8日から1995年3月22日まで地球軌道上に長期滞在したロシアの宇宙飛行士です。
その間、ペンギンスーツなどの使用を含め、長期間の無重力状態に対応する筋力トレーニング等を実行した結果、Valeriy Polyakovさんは、地球に帰還後も体力回復が早かったのです。
人類の適応能力の高さを実証した先人です。

相変わらず、MARS500の英語のニュースは、まとめてアップされます。(事務局の見方が悪いのかも・・・)
今回は、7月22日から8月12日まで一気に更新となりました。
クルーの健康状態に変化は無く、テストは順調に進められています。

8月12日時点でのテスト項目です。
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)
•Prophylaxis with vibration “Galileo” (ESA)

後は、8月6日に当ブログで紹介した植物工場関連の写真や記事が紹介されています。
このテストは、「Salad machine」として紹介されています。

















地球との距離は、下記の通りでした。

7月22日 地球との距離 94,210,000km、火星との距離 261,118,000km。
7月29日 地球との距離 76,790,000km、火星との距離 284,720,000km。
8月05日 地球との距離 63,180,000km、火星との距離 303,384,000km。
8月12日 地球との距離 48,158,000km、火星との距離 322,538,000km。

地球との距離から宇宙船と地球の相対速度を計算して見ますと下記の通りです。

4,254,000km/日 → 177,000km/時

火星から遠ざかる速度は、下記の通りとなります。

2,924,000km/日 → 121,000km/時


7月21日の当ブログで7月1日から8日の速度を計算した結果は、「地球へ近づく速度は、98,875km/時 、火星から遠ざかる速度は、139,315km/時となります。」でしたから、地球に近づく速度は速くなっています。

MARS500のホームページ左のThe scheme of flightをクリックすると、宇宙船がいよいよ地球軌道に平行になりつつ近づいてる様子が分かります。
金星フライバイを伴う軌道かと思ってましたが、違いそうですね。
いよいよ残り84日となりました。
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火星育ちの新鮮な野菜を!

2011-08-06 23:39:43 | 520MARS


MARS500の公式ブログに8月5日、サラダマシンが紹介されています。
先週から開始して、白菜を育てているようです。
ロシア語が全く分からないのですが、Googleの翻訳ソフトに頼ってレポートします。
LEDランプを使用して、円筒形の形状をしています。
ISSでもロシアのところで実験しているとのことです。
ISSにロシアが自由に使える場所があるんですね。

長期間に亘る宇宙空間の飛行の間、野菜を育てる効果は下記の通りです。
①ビタミン、ミネラルそして食物繊維の供給源となり、食事に新鮮なものを追加して満足感を向上させる。
②CO2の吸収と酸素の供給によって宇宙船内の空気を浄化する。
③乗組員の精神衛生に有効な効果が期待できる。
④狭い空間での長時間の飛行期間中の過剰な余暇の解決の一助となる。

今回の実験の目的は下記の通り。
①白菜への肥料と生産性の関連を研究。
②乗組員の消化器官に野菜が与える効果を研究。
③表面の微生物叢の動態調査。ここが今一分からないのですが、野菜の表面なのか、乗組員の腸内細菌叢なのか?
  どなたか、教えてください。
④長期隔離状態での乗組員の社会性の維持に貢献する度合いの研究。(ちょっと?ですが・・・)

現時点ですと、火星へ行くのに6ケ月掛かりますので、その間の精神的及び肉体的癒しとなるということですかね。
火星でも植物工場があれば、新鮮な野菜が供給されるということになります。
その野菜を食べてもいいし、それでウサギや鶏など小動物を育てることも可能になります。
桑を育ててカイコさんを食べようというアイデアもあります。
食生活も豊かになるし、日常の生活も変化に富んで楽しみが増えることでしょう。
私は、まだアイデアの段階ですが、トマトを育ててみたいと思っています。
トマトは、そのまま食べても、煮ても焼いても美味しいですし、ドライトマトにすれば日持ちも良くなります。
ドライトマトは、調味料や保存食としても、お酒のあてにもいけますので利用価値が高いと思います。
火星だと乾燥するのは、簡単に出来そうですね。

人類が火星の地を踏む時に一緒に行く動物は一体何でしょうか?
犬や猫だと可愛いですが・・・
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いよいよ地球に近づきました

2011-07-21 00:07:57 | 520MARS
IBMPのニュースをほぼ毎日見てますが、6月3日以降更新されていませんでした。
しかしながら、本日もう寝ようかと思いながら何気にチェックしたところ、下記の通り7月20日まで一気に更新されていました。
ロシア語のブログには、いくつか紹介されていましたが、良く分からないので英文の記事を待っていたんですが・・・
寝不足は応えますが、簡単に紹介します。

6月17日 実験のオーガナイザーとRAS(CCH RAS)のCentral Clinical Hospitalの主な医師とがテレビ会議で乗組員の最新の詳細な診察の結果について議論しました。
6月20日 ロスコスモス長官代理のSergey SavelyevさんがIBMPを訪問した。

6月23日 中国の代表団がIBMPを訪問。その目的は、IMBPの活動とMARS500プロジェクトを調査することでした。

7月1日 宇宙船と地球との距離 145,509,000km、宇宙船と火星との距離 190,256,000km

7月8日 宇宙船と地球との距離 128,898,000km、宇宙船と火星との距離 213,661,000km
このデーターからすると、宇宙船と地球との距離が16,611,000km近くなり、宇宙船と火星との距離は23,405,000km遠ざかったことになります。
地球へ近づく速度は、98,875km/時 、火星から遠ざかる速度は、139,315km/時となります。

実験は、順調に続けられているそうです。

7月20日 下記の実験の紹介がされています。結果やデーターなど具体的な情報は、レポートがまとまってからでしょうかね。
Experiment «Syndrome Differentiation of Traditional Chinese Medicine in Mars 500 Long Term Closed Environment»
Experiment «Effects of the environmental factors in Mars500 program on circadian rhythm and oxidative stress»
Experiment «Influence of long-term confined and multicultural environments on nonverbal communication»

IBMPのMARS500のサイトのHOMEにThe scheme of flightがあります。
その宇宙船の軌道からみるとやはり金星フライバイを想定している感じですね。
日付は、2019年5月20日となっています。
私の技術では、拡大画像が貼り付けられないので、小さいまま貼り付けますが、全くわかりませんね。
ご自分で見てみてください。

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閉鎖実験1年目を迎えてクルーへのアンケート実施

2011-06-04 19:23:17 | 520MARS
MARS500の閉鎖実験は、6月3日で丸1年が経ちましたね。
ESA及びロシアのサイトで様々な報告が出ています。



ESAでは、クルーからの手紙や様子など。
ロシアからは、閉鎖実験の中間報告が出ています。
ロシアからは、ESAに続いて植物の栽培の様子のビデオとクルーへのアンケートも発表されています。
こちらで、質問毎にクルーの回答をまとめてみました。どちらか見易いほうで見てください。事務局的には、こちらの方が楽しめました。

Questions & Answer:

1.One year passed since the start of your “flight to Mars”. Is it difficult trial for you today?
Alexey Sitev (crew commander):This trial is not difficult at this moment.

Sukhrob Kamolov (crew physician):Probably now it is easier, because we got subconsciously accustomed to
    isolation and time has its effect. In fact one year has passed and only 5 months left. So if one
    compares with first 5 months it is easier now.

Romain Charles (flight engineer):Being confined for such a long time isn't easy and both our bodies and
    our minds are being challenged on the long term. However, as a crew, we stick together and we help
    each-other to successfully complete our mission.

Diego Urbina (researcher):It’s been difficult, but hopefully the toughest moments are behind. Currently
    we are very happy that everyone has done an amazing job and the mission has been a success so far.

Wang Yue (researcher):Well, I should say it is not so easy as I thought before.

ロシアの2人は、難しくないと言ってますが、ロシア以外の人は容易くないと言っているのが面白いです。

2.What helps you to hold on?
Alexey Sitev:We became accustomed to everything. Dropped into rhythm.

Sukhrob Kamolov:The fact that we do all this not for nought. That one day our knowledge will be needed and
    some experimental results can be probably used even now. And of course I understand how much efforts
    and money were invested in this Project; I guess all this helps us to hold on.

Romain Charles:My 5 crewmates help me to bear with this long duration isolation study. We are on the same
    boat together. I also receive a lot of support through e-mails from my family, friends and from our
    ESA representative.

Diego Urbina:The support from my family, my friends and from people that encourage us through means like
    websites or twitter.

Wang Yue:My crews, my family, my friends, and all the people supporting us.

ロシアの方たちは、職業軍人的な回答ですね。

3.Would you agree to participate in such experiments one more time?
Alexey Sitev:Everything is possible.

Sukhrob Kamolov:May be now I would like more, not experiment, but indeed to feel myself in Space. It should
    not be obligatory flight to Mars, but just real space flight.

Romain Charles:For such a long duration isolation experiment, I would weight the pros and the cons but I can't
    really answer now. However, if the experiment was to go to Mars, I would accept without hesitation!

Diego Urbina:If it was in real outer space this time, no doubt!

Wang Yue:Maybe, but not immediately after this experiment.

Alexeyさんは、さすが指揮官ですね。Wangさんは、質問に素直に回答しており、他の人は実際に火星へのミッションを希望してます。遠まわしに閉鎖実験は、遠慮したいと言ってるようです。

4.Had you a longing to go out before the appointed time?
Alexey Sitev:No.

Sukhrob Kamolov:I had not such longing, as I`ve already answered similar question. I understand perfectly how
    much efforts and, of course, money were invested in implementation of this Project, I did not want to
    let people down, and of course, scientists which experiments we perform inside the facility as they
    believed in us when they made their choice.

Romain Charles:Our mission is to stay in a confined environment for 520 days and I intend to make it successfully.
    I'm looking forward to going out but not before the appointed time.

Diego Urbina:There are many times when you wish you were in a nicer place, full of many people, maybe your friends,
    having a good time outdoors, but obviously the goal of the mission has been more important.

Wang Yue:No idea. I have no thought to give up.

このミッションの重要性をしっかり認識しているということですね。

5.What were the most spectacular events (impressive episodes) for you during this year?
Alexey Sitev: Work of Martian descent group.

Sukhrob Kamolov:I could not tell anything about spectacular events. Of course not every New Year I celebrate
    in complete isolation but it is difficult to say that I was impressed by some events very much. Of course
    the participation in such Project is probably the most impressive event.

Romain Charles:The most impressive episode for me this year was the opening of the Martian Lander.
    After 8 months of travel, it meant that we were reaching our goal: Mars. It was a great and exciting day
    for all of us.

Diego Urbina:The marswalks and the rover driving on the surface are pretty high on the list, they brought some
    adrenaline with them! Then maybe the power cut, it caught us by surprise, and in spite of the “risks”
    it brought us together and was something very different.

Wang Yue:Mars Landing.

やっぱ、火星着陸でしょうね。シュミレーションと分かっていても興奮しました。

6.What is your attitude to each other? Have you become cohesive team?
Alexey Sitev:Relations are good. Joint work unites people.

Sukhrob Kamolov:Yes, probably we have become good team. Because if we have not united and have not become a good
    team, the Project probably would not be successful.

Romain Charles:For the last 12 months we didn't have any conflict together. Our crew is as cohesive as when we
    entered the modules. I'm optimistic for the last 5 months left for us.

Diego Urbina:Yeah I think we have always been one cohesive group, no senseless divisions or anything.

Wang Yue:Sure, definitely sure.

ここで内輪揉めが出るようなことでは、人選に問題がありとなりますよ~。

7.Have you become friends?
Alexey Sitev:Of course.

Sukhrob Kamolov:It depends on what is meant by this word. As I’ve already told, we have become cohesive team,
    but as for friends we are not children and everyone had his own circle of friends which formed not for
    one year. And it is too early to tell that we have become friends for such short period; we have become
    just a team.

Romain Charles:After one year living so close together, I consider my 5 crewmates like friends.

Diego Urbina:I’d say so, I think it is inevitable!

Wang Yue:We were friends already when we did the training before the experiment beginning, I think.

8.What do you dream to do right after the finishing of this experiment?
Alexey Sitev:I don’t dream anything yet. It is too early.

Sukhrob Kamolov:After the end of the experiment I would like to fly in real space, to see Earth in illuminator
    and indeed to feel myself as cosmonaut rather than subject. And then to find a job according to my
    specialization.

Romain Charles:My first actions when I get out of the Mars 500 modules will be to eat good meals, to enjoy
    a good walk in a park and to meet with my family and friends.

Diego Urbina:I kind of have this little thing for going and flying a small plane when I get out, other than that,
    just enjoy nature and travel.

Wang Yue:Free air, fresh food, et al...

Alexeyさんは、プロなんですね。

9.What do you miss most of all? What things? What sensations?
Alexey Sitev:Fried meat.

Sukhrob Kamolov:Most of all I (as well as all crewmembers) miss my nearest and dearest, my home and of course nature.

Romain Charles:Right now I miss my family and friends. I can communicate quite easily with them but I'd like to
    have some direct interactions. It's always better to talk to someone directly and to have a immediate
    feedback than to write a letter and wait several days for the answer.

Diego Urbina:The blue sky and meeting new people.

Wang Yue:For me, I guess should be the food, my national food. You know every time before eating something,
    I should make a difficult thinking and complicated choice. Because of my stomach's protest.

だから、閉鎖実験をやってる訳なんですね。

10.Did you feel yourselves really flying to another planet?
Alexey Sitev:No, I did not. I am fully aware of my location. And I have normal space-time orientation.

Sukhrob Kamolov:No

Romain Charles:I don't feel like flying to another planet but I find it hard to imagine our modules in
    the buildings where they actually are. My imagination put them in an remote area on Earth, not in
    the suburbs or Moscow.

Diego Urbina:Personally when we were arriving to Mars it felt a lot like we were arriving there, to a new
    strange place, now coming back the sensation for me is less strong, but I am sure the closer we get
    the stronger sensation it will be, and when we get to Earth we will feel initially like it is another planet.

Wang Yue:Sometimes have a feeling like this.

実際に火星に行く時は、窓の外の景色はどう見えるんでしょうか?
地球が遠ざかっていくとともに火星が大きくなってくるのでしょうね。星空は、ISSから見るのと同じようなんでしょうかね?
楽しくて堪らんでしょうね。

11.Are there any experiments which you do not like to perform? Are there any experiments which you like to perform?
Alexey Sitev:I do not like sleep investigations. And there are a lot of repeated, similar questions in psychological
    tests. I like “Pilot-1” – training on docking to ISS. In general, I have equal attitude to all experiments.

Sukhrob Kamolov:As former practicing physician I was interested in all experiments that studied human physiology.
    And nobody liked psychological tests, I think.

Romain Charles:There is one experiment which lasts one day and a half that I don't like. During the day we have
    to spend a lot of time on the computer with a "stressing" program and during the night we have to sleep
    with a tight and uncomfortable cap to record an EEG. Luckily the frequency of this experiment is quite low.
    All the experiments focusing on our physiology are more interesting to me. I'm always curious to discover
    how my body is evolving on the inside. Moreover we use a wide range of medical devices for these experiments
    like ultra-sounds machines, Electro-Cardiograms or blood pressure measurement pieces of equipment. I like that.

Diego Urbina:I like the experiment in which we train on how to dock a Soyuz spacecraft to the ISS, the one in which
    we drive a rover on the martian surface, and I like a lot the experiments that involve exercise and moving a lot.
    I also enjoy doing pretty much any experiment in which the researcher actually takes the time to share
    the results with us and we learn new things.
    I don’t like is one that involves standing and holding this 25 kilo bag for several minutes, or when we
    have to put abrasive chemicals on the skin for the electrodes to conduct the signals. I hope the scientists
    will get a prize or something for those ones.

Wang Yue:Daily physical exercise, should be.

ロシアの人は、psychological testsが嫌いなんですね。質問が多くて繰り返しされるなんてぞっとします。
睡眠も大変そうですね。
とにかくモルモット的扱いは、イヤですね~
測定されているという意識なしでデーターが取れる様になるといいんですが・・・
わざと実験台にされているという意識をさせてストレスをかける場合もあるのかも。

12.Do you have your own special ritual/rite now?
Alexey Sitev:To perform my job excellently.

Sukhrob Kamolov:No.

Romain Charles:I don't know if we can call it a ritual but I always do the same things in the morning.
    From the moment when I wake up to the breakfast, I'm doing the same tasks at the same time almost
    everyday. I don't have any routine for the rest of the day.

Diego Urbina:Not really, I like to change the routine as much as I can. Maybe watching an episode of some
    series with the guys after a hard day’s work, we do that often.

Wang Yue:Ritual? Maybe you means individual habit? I think practicing calligraphy is my special one.

宗教とか験かつぎのことではないのかな。

13.Which language do you use for communication?
Alexey Sitev:Russian and English.

Sukhrob Kamolov:Mostly we use English mixed up with Russian.

Romain Charles:For the communication we use the 2 official languages: Russian and English. However I must
    admit that I use more English that Russian.

Diego Urbina:Mostly English but sometimes we try to practice some Russian phrases Russian here and there.

Wang Yue:English primary, sometimes Russian. I'm so sorry for my Russian learning progress.
    Romain does a huge job compared with me.

応募資格にロシア語があったはずですね。

14.What are your favorite relaxations/funs/diversions?
Alexey Sitev:Books, computer games. They take more time than watching movie.

Sukhrob Kamolov:Sport and reading books.

Romain Charles:During my free time I like to read books, to watch movies and to play some video games.
    I also spend a lot of time writing messages for my family and friends.

Diego Urbina:I like reading a book with a cup of coffee or watching videos together. I also study for
    fun and to keep my mind working. These days I am also into playing often with flight simulators.

Wang Yue:Reading, game, calligraphy.

読書が多いです。紙の効用もあるのでは・・・
紙に触れるとリラックス効果があるのではないでしょうか?
読書禁止にしたら、叛乱が起こるかも・・・

15.Do your family and friends support you?
Alexey Sitev:Yes. I am constantly in correspondence with them.

Sukhrob Kamolov:Yes, of course, I am very thankful to them for this.

Romain Charles:Yes, I receive a lot of letter from all of them and they help me a lot to cope with the long
    term isolation. I wouldn't be so calm without them.

Diego Urbina:Yes I couldn’t be here without their support!

Wang Yue:Sure, and I miss them.

16.What world events impressed you most of all?
Alexey Sitev:From the events that we know – the Japanese earthquake, war in Libya, disorders in the Near East.
    Losing of our national ice-hockey team.

Sukhrob Kamolov:Explosion in airport Domodedovo. And technogenic explosion in Japan.

Romain Charles:We regularly receive some news from the world and from our native countries. If I had to pick
    one event, I would say that the most impressive one for me was the Japanese earthquake which happened
    2 months ago. The videos that we could see were apocalyptic. Another event had quite a strong impact
    on us during our isolation. In August 2009, 33 Chilean miners were trapped in a mine and, even if their
    conditions were worse than ours, we could feel a link between our experiences.

Diego Urbina:Well the miners were a big topic here, and more recently the Libyan crisis and the killing of Osama.

Wang Yue:The Chile Miner Affair. A vibe I felt when I knew this information first. God blessing them.

日本の東北地方太平洋沖地震とチリの炭鉱の件に触れられてます。

17.Do you really think that this experiment will be benefit for humanity?
Alexey Sitev:I should not participate in fool's errand.

Sukhrob Kamolov:Time will show.

Romain Charles:I believe that Humanity is a space faring species. Then its next step is to leave Earth and
    to visit new planets. All the experiments done in the ISS and here in the Mars 500 modules help to
    reach this goal.

Diego Urbina:There is a lot of good data and experience coming out of here, I think once it is analyzed and
    peer-reviewed it could give some important considerations to have in mind before sending people far from
    Earth, so I think that yes, this will benefit humanity.

Wang Yue:I really hope so. If it is not, I'm confused why we are isolated here.

Wangさんの言うとおりですね。この質問をクルーにするのは、ナンセンスではないでしょうか?

18.Do you feel involvement into important historical event? Have you a feeling and understanding of the fact that you go down in history of space researches?
Alexey Sitev:Not yet. We just make our job. But permanent attention of many high-ranking guests and delegations
    to us, accosts and greetings make us regularly thinking about this. But again… Our work is not finished yet.

Sukhrob Kamolov:Probably it will come later, after our going-out. And when we will see the results of our experiment.
    May be when I will meet in common practice some medical equipment and schemes of examination which we used
    here then understanding of our participation in important historical event will come.

Romain Charles:I know that a lot of people are following our adventure and I thank them for all the kind words that
    they send to us regularly. I see my involvement in the Mars 500 mission like like one stone on our way to
    Mars more than an important historical event. Nevertheless, I would be very happy if it turns our that our
    crew inspires people and push the real trip to Mars to happen quicker.

Diego Urbina:I just hope that our work shows that there is a lot of interest in this endeavor of going to Mars, so
    much that 6 people are willing to dedicate valuable time and effort to help make it possible. I am also sure
    it will show, through the support that the project gets, the willingness of people in general to go out and
    explore, so I think this can influence decision makers to do what it takes to take us there. If that happens,
    then it will be worth it.

Wang Yue:I think we are doing a special and hard job. I don't know how to describe the historical or other big word
    things. I just believe this experiment is good for space research, for people. So we are doing now.


それにしても、Smoleevskiy Alexandr Egorovichさんの答えが無いのですが、どうしてでしょうか?

本日は、ここまでとします。
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食べられないけど役に立ちます

2011-05-30 22:17:25 | 520MARS
ESAのサイトでシロイヌナズナの栽培結果が紹介されています。

シロイヌナズナは、結構育てやすい植物で凄く研究されているらしいです。
2月に始まったESAのhigh-flying ‘Greenhouse in Space’ educational ventureというイベントが、終了しました。
MARS500とISSとヨーロッパの約800人の小中学生でシロイヌナズナの栽培をしました。

①MARS500
3つのgreenhouseを育てました。
失敗もあったようですね。



②ISS
PaoloさんがMARS500のクルーと同時にISS滞在中にgreenhouseを育てました。
一時期、ISS内での給水設備の不調から地上に戻されていましたが、今回再度栽培にチャレンジしたものです。



ちなみにPaoloさんは、2010年12月から約157日間ISSに滞在した後、ソユーズで帰還してます。
Paoloさんの乗ったソユーズは、5月24日午前6時35分にISSから分離、同日午前11時27分にカザフスタン共和国に無事着陸しました。

③EUの小中学生
5月12日にポルトガルのLisbonのCiencia Viva science centreでクロージングの集まりが開かれました。
ポルトガルの8つの学校から20名の先生と170名の学生さんが招待され、それぞれ発表をしました。
Duarte Lopes小学校とAbel Salazar中学校は、シロイヌナズナをいろいろな土で育てる試みをしたそうです。
その中には、ゼラチンだけでの試みもあり、見事発芽しました。



Marcelino Champagnat学校では、条件を同じにして肥料を与えた場合と与えない場合とで比較したそうです。
Duarte Lopes小学校の生徒は、なるべく大きな種を使って、温度変化の少ない環境で育てるよう提案してます。
学生たちは、今回のような実験を通して宇宙ミッションを理解する為に重要だと結論付けています。
今回の実験に関して6月末までに結果と報告を集めて、そのSpace Gardensの中から1つを選ぶようです。

下は、会場に設置された植物回転機のデモ機です。無重力環境での植物の挙動を見る為のものですね。


シロイヌナズナはアブラナ科の植物で食べることは出来ないようですが、いろいろ研究されていて同じアブラナ科の植物の品種改良に利用されています。
アブラナ科には、クレソン、ブロッコリー、キャベツ、白菜、ダイコン等いろいろあります。
事務局は、植物工場に興味を持っています。
日本での主流は、葉物(レタス等)が多いですが、私はトマトなどが良いと考えていました。
でもダイコンも面白そうですね。
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テストもホットハッチも順調です

2011-05-29 12:34:23 | 520MARS
5月20日の報告です。
テストは、順調とのことです。
5月20日(352日目) 地球からの距離 220,580,000km、火星からの距離 45,642,000km
地球からの距離は、更に開いてますね。

下記のテストを実施してます。
•Estimation of effectiveness of physical trainings – “PROPHYLAXIS” (IBMP).
•Sodium consumption, fluid homeostasis and arterial pressure regulation – “Nutrition” (Germany).
•Association between psychological characteristics and cardiovascular system functioning – “CardioPsy” (ЕSА).
•Autogenic training as self-regulation procedure – “Self-regulation” (IBMP).
•Questionnaire about sleep quality “Blue light-2” (ESA).
•Investigation of sleep system resistance to stress – “Sleep-1” (Russia).
•Monitoring of neurobehavioral functions “Operator”(USA)
•Group structure and cooperation “Distance” (ESA)

5月7-8日、ホットハッチの第二ステージが行われてMARS500のチームが2位になった模様です。(ロシアのホットハッチクラブ選手権)
車の上にトロフィーとシャンパンが置かれてますね。



もう一台の写真もあります。



下記の様なコースだったのですね。
次は、6月4日にモスクワで開催されるとのこと。

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