11月16日のWhat'sNewによりますと、Curiosityは、行く手に横たわっている砂丘を調査する準備をしているとの事です。
この調査で、最近の火星環境がより良く分かることが期待できます。
下図がCuriosityの最近の位置で、黒い帯状のBagnold砂丘が調査対象です。
下図がそのBagnold砂丘の方向を撮影したものです。
MastCam(右)でSol1115(9月25日)に撮影されました。(南南西を向いてます。)
下図は、南南東を向いて撮影した画像です。
やはり手前にBagnold砂丘が見えます。
下図は、Bagnold砂丘の中の調査対象の「砂丘1」のサイトです。
画像は、MRO(マーズ・リコネッサンス・オービター)のHiRISEで撮影されたものです。
Bagnold砂丘は、下図のとおり、現在も変化し続けていることが確認されています。 (調査対象「砂丘2」)
画像もMRO(マーズ・リコネッサンス・オービター)のHiRISEで撮影されたものです。
2010年8月4日と2014年12月13日の画像を組み合わせています。約4年間の砂丘の変化がわかります。
Bagnold砂丘の調査は、以下の点で重要なものとなります。
・低重力、低大気圧の惑星での砂丘の初めての調査。
・活動している砂丘の初めての調査。
・砂丘の波紋の大きさが地球上のものより大きい現象の調査。
・砂丘を構成している鉱物組成が均一ではないことについて調査。
(MROの分光計CRISM(Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer for Mars)による観測データーによって確認されている)
・風による砂粒子の分粒が起きているかどうかの調査。
とにかく、見たり触ったり踏んづけたりして徹底的な調査を期待してます。
ただ、Curiosity自身が埋まってしまうことは、ないでしょうね?
気をつけて!
Curiosityの着陸地点が決まった時、周辺の地形を細かく確認するために、1辺が約1.5kmの正方形に分割しました。
当ブログ2012年8月10日「着陸地点の分譲開始」をご覧ください。
今月から8つ目の四角に入ったとの事です。
下図の矢印の位置がSol1163(11月15日)のCuriosityの位置です。
*私は、8つ目の四角の意味があまり良く分かりません。 (だからなんなの・・・)