2014年6月24日でCuriosityが火星に降り立ってから一火星年が経ちました。
現地時間でSol669 15時頃となります。
地球年で言うと687日となります。
下図は、Sol621でフルドリルを行った "Windjana,"での自分撮りポートレイトです。
What'sNewでビデオがありますので、見てください。
Sol663での位置は、下記の通りです。(まだ、Sol669の位置情報は確認できません。)
まだ、道のりは長いですね。
2014年6月24日でCuriosityが火星に降り立ってから一火星年が経ちました。
現地時間でSol669 15時頃となります。
地球年で言うと687日となります。
下図は、Sol621でフルドリルを行った "Windjana,"での自分撮りポートレイトです。
What'sNewでビデオがありますので、見てください。
Sol663での位置は、下記の通りです。(まだ、Sol669の位置情報は確認できません。)
まだ、道のりは長いですね。
Emillyさんのブログでホイールの損傷状況が報告されているので参照しておきます。
下図は、Emillyさんが入手した情報に基づいてSol513からSol666の間でホイールの損傷がどの程度増えているかを示すものです。
赤色の損傷がSol513のもので、紫色の損傷がSol666のものです。
Sol513(2014年1月15日)、Sol666(2014年6月21日):153Sol(157日間)の間の変化となります。
Emillyさんは、この図は、自分の責任で作成したものでNASAやJPLの正式な情報ではないと言っており、間違いなどは、ご自分の責任だと言うことです。
*科学者として素晴らしい姿勢だと思います。そして、感謝です。
詳しくは、Emillyさんのブログをご覧下さい。
他に、「Curiosityの3Dルートマップ」「MARDIによる走行の様子の動画」などがあり、面白いです。
* MARDI (Mars Descent Imager):降下中にCuriosityの着陸地点を詳細に撮影しました。
2回目のTCMが実行されました。(日本時間2014年6月12日3:00)
約16秒の噴射で、無事完了しました。
予定通り、9月24日に火星周回軌道に到着する見込みです。
4月11日の当ブログ「Midwayを通過」で「必要であれば、6月に行う」と予告されていた通りですね。
*余りにも微調整な感じですが、燃料の節約のためでしょうか?
Emillyさんの6月11日のブログでも紹介されています。
その中で、MOMを追跡しているthe Canberra Deep Space Network stationのDSS-43(70m)とDSS-34(34m)の写真が紹介されていました。
JPLの2014年6月11日15:00 PDT(日本時間 6月12日7:00)の発表で、今回のテスト打上は、14日も含め見送ることとなりました。
関係者で打合せして、新たな試験計画を立てるとのことです。
*こんなに天候による中止が続くと言うことは、場所の問題ではないのでしょうか?Kauai島の東海岸(反対側)の方が・・・と思って、
チョット調べてみましたが、西側は降水量が少ないそうです。Kauai島のお天気
日本気象協会tenki.jpで5日から12日までの天気を確認すると下記の通りです。
やはり、風に弱いのでしょうね!
因みに、HⅡAロケットの打上条件は、発射時で風速のレッドライン:16.4m/s(最大瞬間風速)とのことです。
Curiosityが太陽面を通過する水星の姿を捉えました!
上の画像が2014年6月3日にMastCam_Rightを使用して撮影したものです。
2つの太陽黒点の上を水星が約1時間で移動する様子が捉えられてますね。
水星がぼやけているのは、MastCam_Rightのピクセルの約6分の1の大きさだからです。
1番左が最小限手を加えた自然な画像です。
2番目は、周辺をマスクしたものです。
3番目は、コントラストを強調しています。
4番目は、水星の太陽面通過軌道を線で示しています。
1番右は、2つの太陽黒点(AR2077とAR2079)と水星の位置を表示しています。
因みに、この太陽黒点は、地球と同じ大きさです。
ビデオ画像は、こちらです。
MastCam_Rightについては、こちらとこちらをご覧下さい。
地球以外の惑星から他の惑星の太陽面通過を撮影したのは、初めてのことです。
もちろん、火星から水星を撮影したのも初めてのことです。やった!!
従来、金星の太陽面通過は、太陽系の大きさを測定するために利用され、水星の太陽面通過は、太陽の大きさを測定するために利用されているそうです。
地球からは、2012年6月に金星の通過が観測され、水星は、2016年5月9日に見ることが出来ます。
ただし、火星からのほうが太陽面を通過する惑星の観測では、水星と金星に加えて地球も観測できるので地球よりも有利です。
*火星に行きたくなった人もいるかも・・・
今後、火星から見ることが出来る惑星の太陽面通過は、以下の通りです。
水星:2015年4月
金星:2030年8月
地球:2084年11月
*待ちどうしい~と言うか、待ちきれない・・・
NASAの空飛ぶ円盤(Flying Saucer)打上延期!
気象条件が良くなかったみたいですね。なぜか、CuriosityのWhat'sNewに延期情報が載っていました。
次のチャンスは、7日、9日、11日、14日。
実施されれば、NASA_TV と USTREAMで配信予定です。
NASAが本格的に有人火星探査へ動き出しましたね。
この空飛ぶ円盤は、LDSD(The Low Density Supersonic Decelerator:低密度超音速減速機)の開発を目的としています。
高度約55kmの成層圏上空でテストを実施するのは、火星の大気を想定してのことです。
「テスト手順」
・LDSDは、気球で約36.6km(12万feet)上空まで運んでもらいます。
・そこで気球から切り離されます。
・その1秒後、4つの小型ロケットが点火されます。LDSDの姿勢制御のためです。
・そして0.5秒後にメインエンジン(Star 48B long-nozzle, solid-fueled rocket engine)が点火され、成層圏上空にLDSDを打上げます。
*成層圏上空=成層圏は、10-60kmの範囲で今回は、約55kmまで上空に行きます。
・そこでマッハ4までスピードを上げた後、マッハ3.8まで減速して2つのブレーキシステムの1つSIAD-Rを始動します。
*2つのブレーキシステム=6mのSIAD-R(supersonic inflatable aerodynamic decelerator)と 30.5mの超音速用パラシュート
・SIAD-Rでマッハ2.5まで減速して、その後、超音速用パラシュートを展開して約45分後ハワイ沖に着水する予定です。
*主要機器は、すべて回収するようです。
今回のテストが上手く行くと新しい減速手段が確立されることとなり、火星の地表に2-3tの重量物を送ることが可能となります。
現在は、Curiosityの時の1.5tが最高ですので、その2倍になるということです。
来年は、2回のLDSDの飛行テストが行われ、その際に2つの超音速減速技術を徹底的にテストするとのことです。
それにしても、SIAD-Rは、ハワイの海でも見られるハリセンボンからヒントを得たそうです。
どこで研究するかとか、いろいろな興味を持っていることも大切なことかも・・・
6月4日の早朝のFACEBOOKにIUVS(The Imaging Ultraviolet Spectrograph:紫外線分光撮像器)で火星を撮影したとの発表がありました。
下図は、5月21日に機器調整のため撮影されたものです。
火星から3,500万kmの距離でしたが、IUVSは火星の太陽が当っている面を捉えているとのことです。
火星の大きさがまだ画像のpixelより小さいため、大気の情報を得ることは出来ていませんね。
IUVAによる次の観測は、今年の9月21日の火星軌道到着(Mars Orbit Insertion)直後に予定されています。