3月28日のCNNのOdd Newsによりますと、2018年に予定されているESA(ヨーロッパ宇宙機関)のExoMARSのローバーのテスト施設が完成したとのことです。
ロンドンの郊外にAirbus Defence and Space社が建設した「MARS YARD」という施設です。
Airbus Defence and Space社の発表は、こちらです。
* http://airbusdefenceandspace.com/airbus-defence-and-space-opens-state-of-the-art-extended-mars-yard-rover-test-area/
長さ30m、幅13mで壁面も含め全体を火星を模した作りとなっています。
使用された砂が300トンとのこと。施設内も火星の明るさに合わせてあるとのことです。
総工費は、約50万ポンド(8,500万円)。
ヨーロッパ初の火星探査ローバーは、1日に70mの自律航法(autonomously navigate)が計画に入れられています。
最低でも2018年の打上までには、autonomous navigation systemを完成する必要があります。
「MARS YARD」は、その為の試験施設となります。
更に、ローバーが2019年に火星に着陸したあとも、火星上で何か問題に直面した際の解決策を検討するために利用されます。
「MARS YARD」がイギリスに建設されたことで、イギリスのVince Cableビジネス担当国務長官は、「イギリス製造業の高い技術力を示すと共に、今後も最先端の技術力を維持することができる。更に雇用の創出に繋がる。」と喜んでいますね。