火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

えっ!ドイツ火星協会が・・・

2020-06-26 00:41:57 | 火星大気

松村武宏さんが6月24日付けのSoraeでドイツ火星協会のプロジェクト「ARCHIMEDES」について記事を書いてます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cfe65b5fb62a33c238a5d6362e63546a0cae7d2

最初は、いよいよ「ARCHIMEDES」が現実化するのかと思いましたが、でも何らかの進展があったのでしょうね!
今後、要注目です!
ドイツ火星協会のもともとのアイデアでは、直径16mと10mのバルーンがありましたが、Soraeの記事では、10mのバルーンに絞られたようです。
このバルーンに観測機器を乗せて上層から地上までの大気の観測をじっくり時間をかけて行うということですね。
それにしても、いろいろなアイデアがあるものですね~

周回機は、火星の周回軌道に入るために火星の大気を減速に利用することがあります。
また、着陸機は、火星大気に突入して高温に耐えながら減速して、数分で地表に降り立ちます。でも、どちらも大気を上層から地表まで詳しく観測することは出来ないのです。
そこが、「ARCHIMEDES」のアイデアですね。
10mのバルーンだと大気突入から地上まで30分から1時間かけて降りてきて、火星大気を観測できるとのことです。
16mのバルーンだと数時間かけて地上まで降りてくるようです。

ドイツ火星協会の「ARCHIMEDES」に関するサイトは、こちらです。
https://www.marssociety.de/en/the-archimedes-mars-mission.html

ドイツ火星協会の「ARCHIMEDES」プロジェクトは、2001年から始まっているんですね。
私自身も以前聞いたことがあったのですが、すっかり忘れていました。

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モールが地表面下に・・・

2020-06-08 00:48:12 | InSight

6月3日付けのDLR(ドイツ航空宇宙局:Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt)の「InSightミッションログブック」によりますと、InSightのHP3のセンサーであるモールを地表面下まで押し下げることが出来た!ということです。

本来ならば、下図のようにモール(温度センサー)は、地表面下5mの位置に配置されているはずでした。

(C)DLR(CC-BY 3.0)

目論見では、モールが地面との摩擦力を利用して掘削用のハンマーの作動によって、地下5mまで潜っていく予定でした。
しかしながら、周りの地面との摩擦力が十分でないためと、予想より硬い地盤の影響で潜っていくどころか、はじき返されたのです。
そこで、地面との摩擦力の替わりとして、モールの後ろにInsightのアームの先についているスクープの底を押し当てることでモールが地表下に潜り込んで行く「the 'back-cap push'」という作戦を実行しました。
その結果、Sol 458(3月11日)に地表から約7センチメートル上にモールの後端があった状態からスタートして、11週間にわたる6サイクルのハンマリングの結果、Sol 536(5月30日)にモールを押していたスクープが地表面と接触するところまでモールが地表下に潜ったとのことです。

これからは、スクープの先端を使ってモールがさらに深く潜っていくサポートを実施する予定です。
DLRでは、難しい作業であるが出来ないことではないと、自信を示しています!

詳しくは、DLR-Blogs「Logbook entry 3 June 2020」をご覧ください。
https://www.dlr.de/blogs/en/desktopdefault.aspx/tabid-5893/9577_read-1090/

*進展しましたね!関係者の粘り強い活動の成果だと思います。
 モールよ!5m地下まで潜ってくれ!

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