いよいよ火星生活も終わりですね。2月24日は、4回の船外活動をしました。
EVA #19 (11:02-11:37)、EVA#20(12:03.12:35)、EVA#21(16:16-16:44)、EVA#22(16:54-17:17)
#19と#20は、今回の全体のEVAの基礎データー(校正のための)確認のため実施されたようです。
残りの2つのEVAでは、サンプル採取や通信に関連しての緊急事態への対応の確認とのこと。
グリーンハブは通常に戻りつつあるとのこと。
Kévinさんが「おいしい料理は、良い気分の鍵です」と言ってます。
本当に、美味しく食事を食べることは、大切なことですね!
次のクルーのためにいろいろ心配してます。GPSが良く機能していないとか・・・
危険な場所があるとか・・・
明日は、いよいよ最後の日となります。下記のことをやる予定です。
今回のまとめをする。ハブを掃除する。最後の見納めに近くを良く見る(観光)。
EVA#14(09:30-10:00)、EVA#15(14:35-15:04)、EVA#16(15:33-15:57)、EVA#17(17:30-18:00)、EVA#18(17:00-18:20)
EVA#14(09:30-10:00)
Crew members : BENCHENAFI Romainさん
ESTEC と SALMのためのサンプル採取
EVA#15(14:35-15:04)
Crew Members: Ivo Ferreiraさん、Ono Ayakoさん、Kévin Théatreさん
EVAでの通信によるストレスの影響テスト
EVA#16(15:33-15:57)
Crew members : Romain Benchenafiさん、Audrey Lan Sanさん
EVAでのストレスの因子を捜す
EVA#17(17:30-18:00)
Crew members : BENCHENAFI Romainさん、LAN SAN Audreyさん
ESTEC と SALMのためのサンプル採取
EVA#18(17:00-18:20)
Crew Members: Ivo Ferreiraさん、Kévin Théatreさん
SALMのためのサンプル採取
GreenHabが順調に動くようになったようです。
でも、何なんでしょうか?私の想像では、クルーの排泄物を活性汚泥処理したものを肥料に植物を育てるというような「植物工場」的なものを創造していたのですが、この写真をみると良くわからないですね。
小野さんが中心になってやっている居住性テストについては、24日が最終となるようです。
color wheelの代用にクラッカーのパッケージや水質検査用の試験紙を使ったとのことです。
本日の夕食はカレーとのことで下記の通りです。
玄米にカレー、生姜とにんにく、ツナマヨ、人参、ブロッコリーとたまねぎの入ったクリーミィポテトスープ
たらふく食べたようですね!
その後は、夜空を眺め、ウノをして遊んだとのこと。
仕事はハードになっていますが、皆さんペースを掴んで楽しんでやっている様子です。
羨ましいですね!
Diegoさんのブログによると手を負傷した様子ですね。
モスクワ時間2月23日12:39:51のブログで、Wangさんがthe ground-orbiter telemedicine videoconference sys(地面周回機遠隔医療ビデオ)をテストするため負傷した手でシュミレーションするだろうとのこと。
これからの予定は、下記の通りです。
2月24日着陸船と周回機がドッキング
2月27日検疫終了、ハッチが開けられ6人が再会
3月1日までに着陸船に不要物を廃棄してハッチを閉じる
9月24日地球軌道へ到着
11月6日地球に着陸
これから、長い第3ステージが始まります。
人智を尽くして乗り切ってくれることを期待しましょう!
4つの船外活動が実施されました。
EVA #10 (14:16 - 14:36), EVA#11 (15:04-15.37), EVA#12 (16:00-17:00), EVA #13 (17:00-18:30)
2つは、バギーを使い通信によるストレスの影響をテストしました。
他の2つは、the SALM teamがそれぞれ徒歩で P2 (N38.40746º W110.79280º)と P3 (N38.40737º W110.79261º)、そしてバギーで P5 (N38.42638º W110.78342º) and P6 (N38.42638º W110.78342º)の4ケ所に向かいました。
早速、google earthで確認しました。山深いところですが、興味深くもあり・・・
Ayakoさんと Audreyさん達は、午後のEVAでバギーのトラブルのため酸素補充地点に戻る前に酸素を使い果たしてしまったとのこと。
Ivo Ferreiraさんが「May they R.I.P....」(安らかに眠れ・・・)と言ってます。
Kévinさんと Romainさんたちもバギーで移動中に通信が取れなくなり、女性陣と同じ運命を辿りそうになったらしいですね。
その他、崖に阻まれたりで計画通りには行かないまでも、まあ何とか土のサンプル採集は出来たとのことです。
大変申し分のない1日であったと満足げですね!
また、GreenHabの配管漏れなどを修理しています。
ずっと気になってましたが、「Green things」って何でしょうね?野菜とは思いますが、何か分からないものなんでしょうか?
ブロッコリーとかレタスとかではなく「Green things」なんですね。
EVA #10 (14:16-14:36)
Ivo Ferreiraさん、 Audrey Lan Sanさん、 Ayako Onoさん
EVAでの通信に関するストレスへの影響のテスト
EVA #11 (15:04-15.37)
Ivo Ferreiraさん、 Romain Benchenafiさん、 Kévin Théatreさん
EVAでの通信に関するストレスへの影響のテスト
EVA #12 (16:00-17:00)
THEATRE Kévinさん、 BENCHENAFI Romainさん
P2、P3でのサンプル採取
EVA #13 (17:00-18:30)
Ivo Ferreiraさん、Audrey Lan Sanさん
P5、P6でのサンプル採取
小野さんの居住性テストも順調なようで、彼女は本日のレポートで色彩についていろいろ助言をもらったことに感謝してます。
また、Ivo Ferreiraさんも小野さんの一連のテストの中の唾液のテストに関連して"saliva never lies"と言って認めていますね。
良いレポートを期待しましょう。
14日のPress conferenceの時と比べて、観客も疎らで寂しい感じです。写真は、こちら
今回は、ロシア人のAlexandr Smoleevskiyさんとイタリア人の Diego Urbinaさんでサンプル採取などを行った様ですが、ESAのMARS500でも記事になってません。
Diegoさんのtwitterによると今から5時間ほど前に船外へ出たとのことです。
物を落としたか、転んだか一寸した事故があったのでしょうか。
とにかく、無事終了したようですね。
AstrobiologyにWalking on 'Mars'という記事がありました。
その記事によると着陸船はSoyuzのようです。3人は、6.3 x 6.17 mの広さの中で過ごしていると言ってますね。
また、その関連でESAのなぜ火星へ行くか?というビデオがあります。
今回のMARS500のプロモーション用でしょうかDiegoさんRomainさんのインタビューもあります。
閉鎖実験の様子が分かるので是非見てください。
かなりハードワークでIvo Ferreiraさんがレポートで5人になった少ない人数で幾つもの仕事をこなしていることを嘆いています。
ただ、最後にRomainさんがハードワークであるがやり遂げたことにみんな満足していて、最後までやり遂げたいと意気込みを語っています。
新しいことに挑戦している充実感が伝わってきます。
「本日の仕事の分担」
・the habitability experiments (3 of us)
居住性試験に3人
・two more EVAs to study the effect of stress due to communication (involving 4 of us)
通信に関わるストレスの影響の研究のための2回の船外活動に4人
・improve our range extender with a support on the our mobile unit (2 of us)
通信状態の改善に2人
・finish the Tiger mission with the laboratory analysis (1 of us)
Tiger missionで集めた試料の分析に1人
・test the enhanced mobile range extender (4 of us)
通信範囲の拡大に4人
・finally, do some more flybys over the SALM sites (2 of us).
最後に、the SALM Mission (Site Analof Lune Mars Group)のサイトへの接近通過を何度か実施するのに2人
結局、1人何役でしょうか?
忙しい1日でしたが、夕食はRomainさんが皆に自分の貴重な肉を提供したようですね。
どうもCrew 100Aにとって最後の肉だったようで、これから已む無くベジタリアンになると言ってます。
2回の船外活動は、下記の通りです。
目的は、船外活動中のストレス因子をモニターすることです。
EVA #8(14:42 - 15:07)
Crew membersは、ONO Ayakoさん、BENCHENAFI Romainさん
EVA #9(15:30 - 16:10)
Crew membersは、Audrey Lan SanさんとRomain Benchenafiさん
最後まで、事故なく元気にやり遂げてくれることを祈ってます。
元気に地球へ帰ってきてくださいな。
日曜もなく7日間2交代制の労働だと言ってますが、昨日、休んだわけじゃなかったのですかね。
船外活動は、しないけれど、ハブの中で出来る仕事をやっていたと言う事のようです。
EVA #6(15:30 - 16:10)
クルーは、Ivo FerreiraさんとAyako Onoさんでした。
18日の続きでTiger Missionを完了しました。
Tiger Missionは、それぞれの露頭から砂と岩石のサンプルを集めることでした。
そのサンプルをハブで分析する予定です。
EVA #7(16:54 - 17:10)
クルーは、 Ivo FERREIRAさん、Ayako ONOさんとRomain BENCHENAFIさんでした。
こちらは、バギーを使ったテストで、宇宙服を着た状態でコミュニケーションを上手くとる訓練でしょうか?
目的を達成するためのマネージをします。
バギーを使用している時に適切な計器などがないと、コミュニケーションをとるのも位置情報を掴むのにも苦労するとのこと。
結構、遅くまで仕事に追われたようですが、「luckily it is a cooking day」と言ってます。
美味しい食事にありつけたようです。
今のところ、火星に雨は降らないので本日は、EVA(船外活動)中止とのこと。
Jeffreyさんは、今朝の6時に出発したため他のクルーは会わなかったようです。
昨晩のお別れ会でJeffreyさんに皆が飛行機に乗り遅れちゃったりしてとジョークを言っていたらしいのですが・・・
実際にJeffreyさんは、飛行機に乗れなかったとのこと。しかしながら、何とか旅立っていったとのことです。
Ivo Ferreiraさんが少し寂しそうにレポートしてます。
とにかく本日は、雨のため各人の個人的用事をして過ごし、何人かは、料理の腕を磨くためにケーキ作りに挑戦したとのこと。
お陰で、写真のように美味しいケーキを楽しんでいます。
迷子のparrotは、18日も見つけられず、断念することとなりました。
小野さんによる脳を刺激するように設計されたcolor distinction(色の識別)とmirror copying(お手本のコピー?)を含む長時間掛かるテストをJeffreyさんが受けました。
EVAは、Maxと第2のparrotで共同で作業を実施しました。
Jeffreyさんは、明日ドイツへ帰国することになったようです。
夕食は、Jeffreyさんのお別れ会となりました。
でも、18日はnon-cooking dayということで下記のメニューでした。
きのこのピラフ、チェダーチーズブロッコリースープ、人参と乾燥豆、インスタントのアイスティー
仲間が減るので少し寂しいですね。
今回は、Alexander Smoleevskyさんと Wang Jueさん。
IBMPのサイトでEVAの様子を簡単な写真で紹介しています。特に記事はないですね。
ESAのサイトでは、今のところ全く触れられていません。
ESA関係者がEVAにいないからでしょうか?それともサイトのアップのタイミングなんでしょうか?
もう少し様子を見てみましょう。
それにしても、なんかコメントないんでしょうかね。
今回は、Press-conferenceもないので会場も盛り上がりに掛けているのでしょうか・・・
EVA #4(17:00- 18:00)がCrew MembersのIvo Ferreiraさん、Ayako Onoさん、Kévin Théatreさんの3名で実施されています。
今回も徒歩で実施されていますね。
Parrot(UAV)が自動操縦モードの時に風で煽られてどこか行方不明となったとのこと。
19時20分まで捜索したけど、天候も悪く日も暮れて視界も悪くなったため、明日捜索することになったようです。
その他のテストなどは、順調な様子です。
2月17日の様子も合わせて報告です。
EVA #5(15:30-17:40)がParrot(UAV)の捜索も合わせて行われました。
Crew membersは、Ivo FERREIRAさん、LAN SAN Audreyさん、BENCHENAFI Romainさんです。
今回は、バギーを使用しました。
残念ながら、Parrot(UAV)は、本日も見つかりませんでした。補助のParrot(UAV)があるようです。
小野さんが朝食後に他のクルーに協力してもらって、匂いや色、リラックスサウンドの影響をテストしました。
Ivo Ferreiraさんは、川の流れの音を聞いてシャワーを思い出したとのこと。どうもシャワーの調子が悪いようですね。
また、crew 100Bの実験用の荷物が早くも届いたとのこと。
26日までですから、あと9日あるのですが、早いですね。
これからが本番ですので、頑張ってください!
2月12日のMarsTodayに多目的宇宙探査船(Nautilus-X)が紹介されていました。
文中にパワーポイントとリンクしている箇所がありますのでそちらを見るとより詳しく分かります。
運用目的は、下記の通りです。あまり英語が・・・だいたいの訳でご容赦を願います。一部、訳してもいませんが・・・"O"
PDFを見ますと地球と月や火星の宇宙空間移動用として活動することを目的としています。
ISSの地球引力圏脱出バージョンとでも言いますかね。
Nautilus-Xと地球または火星上への連絡はOrionなどを使用する考えです。
Non-Atomospheric Universal Transport Intended for Lengthy United States X-ploration
これも訳すと「大変長期のUSの宇宙探査のための大気圏外宇宙輸送手段」とでもなりましょうか?
いろいろ考えている人がいますね。
ネタもとは、NASAのbuzzroomのPopular Links from @NASAで紹介されていますので、結構本気ではないでしょうかね。
- Long-duration space journey vehicle for crew of 6 for periods of 1 -24 months
長期宇宙航行(6名のクルーで1-24ケ月)
- CIS-lunar would be initial Operations Zone [shakedown phase]
月への飛行が初期運用となる(試運転期間)
- Exo-atmospheric, Space-only vehicle
大気圏外で運用する
- Integrated Centrifuge for Crew Health
クルーの健康のために回転による重力
- Life Support in deployed Large Volume with shirt-sleeve servicing
至れり尽くせりの生命サポート
- Truss & Stringer thrust-load distribution concept (non-orthogird)
- Capable of utilizing variety of Mission-Specific
ミッション特有の多様性に対応できる
- Propulsion Units [integrated in LEO, semi-autonomously
推進設備(LEOに対応、半自動化)
- Utilizes Inflatable & Deployed structures
膨張性と展開性のある構造を利用する
- Incorporates Industrial Airlock for construction/maintenance
工事/メンテナンスのための工業用気密室を組込む
- Integrated RMS
- Supports Crewed Celestial-body Descent/Return Exploration vehicle(s)
降下/帰還探査機のクルーの宇宙空間でのサポート
- Utilizes Orion/Commercial vehicles for crew rotation & Earth return from LEO
Orionを利用/クルーのローテーションとLEOからの地球帰還のための商業輸送機関
火星協会では、「マーズダイレクト」が一番費用対効果が高いと推奨してますが、コンセプトとしては本当の初期の探査を想定してます。
地球-火星間で定期航路が出来て多くの人が研究目的だけでなく行き来するような時代にはこのNautilus-Xの考え方も有りかと思います。
移動中の長旅が広い空間で快適に過ごせるのではないでしょうか。
宇宙線や無重力の影響も小さな探査機での長旅と比べれば格段に危険性を減らせることと思います。
ただし、こうした重量級の計画は、費用が大幅に掛かるため計画の延期に繋がる可能性が高いのではないでしょうか。
日本火星協会の立場としては、やはり最初の一歩は「マーズダイレクト」の方が実現性も高いし、実現時期も早められると考えます。
「宇宙で暮らす」で村川さんが「訳者はじめに」そして著者のスタインさんが「第1章 未知なる宇宙への旅」にそれぞれ有人での宇宙探査の意味を書かれています。
有人探査を進めていかないと、逆に人々の宇宙への興味も薄れて探査そのものの意味も見失われていくのではないかと・・・
でも人類の冒険心や探求心はとどまることを知らず、探査機を飛ばすことが出来れば、火星へ行こうとする志願者は列を作ることでしょう。
探査機を火星へ着陸させて地球まで無事に帰還させることは、今、我々人類が持っている技術で実現可能なのですが・・・
CapCom: Ivo Ferreiraさん
Crew Members: Jeffrey Hendrikseさん、 Romain Benchenafiさん
Objectivesは、Mission 1 ( testing the Influence of stress related to communication on EVA )となっています。
船外活動での通信に関する障害の影響をテストしているのですかね。
こういうことも含めて火星探査のシュミレーションをしているようです。
無線操縦のローバーの MaxとUAVの "parrot"のテストをしています。
"parrot"のバッテリーは、10分ほどしか持たないようで、実用になるのか心配です。
宇宙服もMARS500で使用しているロシア製と比べると軽装に見えます。
15日の夜は、映画を見て一休みしたとのことです。
まだ、先がありますので頑張ってください。
EVA#2が17時27分から18時に掛けて行われました。
ローバーの操作性や障害物への対応などを経験するためにコースを設定したそうです。
通信の確認もしています。
本格的なEVAに向けた準備でしょう。
Chef's ReportというのがあってIvo Ferreiraさんがレポートしてますが
本日は、ノークッキングデー
メニューは、Chicken Kung Fu, Tomato Powder, Dried onions, Cookiesとなってます。
日本語に直すとカンフーチキン、トマト粉、乾燥たまねぎとなりますが・・・一体?
とにかく、クルーには不評だったようで非調理と調理済み食品の違いはなにか?という質問が出てますね。
下は、14日の様子です。
室内は、結構広いですかね。
景色は素晴らしいの一言です。寒いんでしょうか?