火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

NASAもしっかり協力していました!

2011-12-01 21:10:32 | Phobos-Grunt
昨日の「フェアプレーは?」でアメリカの対応についてrussianspacewebの記事からESAのレポートとして紹介しましたが、ネタ元は特定できませんでした。
そしてスペースサイトさんからNASAも協力をしているが成果が上げられていないというSpaceflight Nowの記事とNASAが直接否定した情報を頂きました。感謝です。
やはり、Curiosityの旅立ちで忙しかったとのことですね。
良かったと思い、嬉しい気持ちになりました。
エゴやいろいろあるのが人間ですが、人類の活動域を広げていく目的のために人類の英知を結集して行くことが必要だと思います。

Curiosityは、12月10日には地球の公転軌道(太陽を回る軌道)から離脱を始める予定です。
現在は、下記のクルーズステージの形で地球から離れつつあるところです。





スペースサイトさんが地上から撮影したPhobos-Gruntの画像1画像2を紹介しています。

下記は、Phobos-Gruntへ地上局がコマンドを送ることが可能な時刻を表示しています。
Maspalomas(Canary Islands)地上局は、まだ準備が整わず12月1日からの参加になるようです。
ロシアは、12月初旬までこうしたあらゆる努力を続ける決心ですが、最悪の場合は、来年1月12日に大気圏再突入となる見込みです。
もっとも、地上からコントロール出来ないわけですから何時、どこから再突入が始まるかは地上から見守るしかないのですが・・・


11月29日 Opportunities for communications with Phobos-Grunt :

No. Time of spacecraft pass, GMT Ground station
1 00:39 - 00:45 Perth, Australia
2 02:12 - 02:21 Perth, Australia
3 03:46 - 03:53 Perth, Australia
4 05:37 - 05:44 Ussuriisk, Russian Far East
5 07:09 - 07:17 Ussuriisk, Russian Far East
6 08:44 - 08:50 Ussuriisk, Russian Far East
7 10:06 - 10:13 Baikonur, Kazakhstan
8 10:17 - 10:24 Ussuriisk, Russian Far East
9 11:38 - 11:46 Baikonur, Kazakhstan
10 11:51 - 11:58 Ussuriisk, Russian Far East
11 13:12 - 13:20 Baikonur, Kazakhstan
12 13:25 - 13:30 Ussuriisk, Russian Far East
13 14:46 - 14:53 Baikonur, Kazakhstan
14 16:19 - 16:27 Baikonur, Kazakhstan
15 16:45 - 16:48 Perth, Australia
16 17:53 - 17:58 Baikonur, Kazakhstan
17 18:15 - 18:24 Perth, Australia
18 19:50 - 19:56 Perth, Australia


11月30日 Opportunities for communications with Phobos-Grunt :

No. Time of spacecraft pass, GMT Ground station
1 00:34 - 00:41 Perth, Australia
2 02:06 - 02:16 Perth, Australia
3 03:42 - 03:46 Perth, Australia
4 05:31 - 05:39 Ussuriisk, Russian Far East
5 07:04 - 07:12 Ussuriisk, Russian Far East
6 08:38 - 08:45 Ussuriisk, Russian Far East
7 10:00 - 10:08 Baikonur, Kazakhstan
8 10:12 - 10:19 Ussuriisk, Russian Far East
9 11:33 - 11:41 Baikonur, Kazakhstan
10 11:45 - 11:53 Ussuriisk, Russian Far East
11 13:07 - 13:14 Baikonur, Kazakhstan
12 13:20 - 13:24 Ussuriisk, Russian Far East
13 14:41 - 14:48 Baikonur, Kazakhstan
14 16:14 - 16:21 Baikonur, Kazakhstan
15 16:38 - 16:44 Perth, Australia
16 17:49 - 17:52 Baikonur, Kazakhstan
17 18:10 - 18:18 Perth, Australia
18 19:45 - 19:50 Perth, Australia
19 22:57 - 22:58 Perth, Australia
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フェアプレーは?

2011-11-30 23:45:55 | Phobos-Grunt
30日帰宅したところrussianspacewebのNovember 29に追加情報が追加されていました。

ESAによりますとCanary IslandのMaspalomasにある地上局でPerth地上局がPhobos-Gruntと交信を取ることができた "feedhorn" antennaと同様のアンテナを追加する作業をしたそうです。
また、ESA teamsにPhobos-Grunt team からPhobos-Gruntの軌道を押し上げる為のコマンドを送る試みを繰り返し続けて欲しいとの要請が来たとのことです。

一方、ESAのこのレポートによりますと、アメリカがPhobos-Gruntの追跡に協力できない理由として中国の「蛍火」が搭載されていることが原因とのことです。



アメリカは、宇宙開発に関しては徹底的に中国を排除する傾向が伺えますね。
そういえば、ISSにも絶対立ち入らせなかったです

事務局としては、国際協力の精神はどこに行ったのかと信じたくない気持ちですが・・・
カールセーガンや先人たちは、どう思うでしょうか?
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延命策、失敗!

2011-11-30 00:42:36 | Phobos-Grunt
russianspacewebの続々報です。

11月28日夜から29日に掛けてNPO Lavochkinは、Phobos-Gruntの軌道を少しでも上げる為のコマンドを用意して、一方的に送信する試みを実施しました。
Phobos-Gruntの軌道を上げることで、この災禍をくぐり抜ける為の時間的猶予を獲得することを狙ったものです。
成功の確率は、全く低いものでしたがmission specialistsはこの最後のチャンスに掛けることを決断したそうです。
Perth と Baikonurがそれぞれチャレンジしました。
Baikonurの地上局は、17:00 モスクワ時間(23時 日本時間)に7-8分、それも半分の時間だけPhobos-Gruntは太陽光を浴びていない条件でした。

Perthの地上局では、28日18:21から 29日03:47 GMT(29日3時21分から12時47分 日本時間)の間にPhobos-Gruntと5回コンタクトを取るチャンスがありました。

しかしながら、全ての試みは失敗に終わったそうです。
Russian news agenciesのレポートでは、業界筋は、今後もPhobos-Gruntとコンタクトを取る試みを継続すると言ってますが・・・

それにしても残念ですが、業界筋(industry sources)ってどこのことなんでしょうか?
一方的にコマンドを送るってことは、かなり手詰まりになって自棄になっている印象を事務局としては、受けましたがどうなんでしょうか?
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優しいささやき(続報)

2011-11-27 19:02:06 | Phobos-Grunt
russianspacewebの続報です。
5.26日にもPerthからPhobos-Gruntへの呼びかけが行われましたが、全て空しいものとなったとのことです。
  次回は、28日の夜を予定しています。

この記事の「Future of the mission」と題した論評には、当初目的のPhobos着陸やサンプルリターンは、11月22日に不可能となったが、まだいろいろPhobos-Gruntのリソースを生かす可能性があるとしています。
例えば、小惑星や月などに向かわせることも可能だし、最悪でも、適切かつ安全な方法で地球大気に突入させて災禍の可能性を減らすことも選択肢としてあるということです。
しかしながら、これら全ては地上局がPhobos-Gruntをコントロールできて初めて可能なことでそれが出来ていない現在、それを言うことは「Long-Shots」だと嘆いているようです。
因みに「Long-Shots」とは辞書によりますと「大穴、大博打、当推量」という意味です。
NASAのCuriosityのようにストレートに地球軌道を離脱する方式ではなく、ロシアが宇宙開発に携わって以来採用している一度パーキング軌道に乗せてから離脱する方式なので地上局からのコントロールは、事務局のような素人からすると必須のように思えます。
伝統ある技術で得意とするところでのミスは、私事務局としては「納得いかない。責任者を出せ」と言いたい気分です。
でも、まだ希望が絶たれた訳ではないので、関係者の一層の努力を期待して見守りたいと思います。
Curiosityを追いかけて火星を目指して欲しいものです。
Phobosが君を待っている!

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優しいささやき

2011-11-26 01:27:43 | Phobos-Grunt

上記は、オーストラリアPerthにあるESAの15m tracking stationの勇姿です。

Phobos-Gruntへやさしく熱心に語りかけています。恋のささやきのように!
(Phobos-Gruntは、宇宙空間で弱い電波でも拾えるよう設計されている為、わざとPerthからの送信電波は抑えているとのことです。)
2度だけ、1度目は咳払い程度そして2度目ははっきりとした声で返事をくれました。
ただし、意味の無い言葉だったようです。

下記に時系列で今までの交信の試みをメモします。

1.ファーストコンタクト   22日20時25分GMT(日本時間 23日5時25分)オーストラリア・パース局がフォボス・グルントとの交信を確立。
   ただし、キャリア波のみでテレメトリーは含まれず。

2.双方向通信に成功   23日20時19分~24日4時8分GMT(日本時間 24日5時19分~13時8分)に実施。
   1回目に双方向通信を達成しテレメトリーを取得した。早速データをロシアへ送る。
   テレメトリーには、通常システムの状態の情報が含まれているはずですが、どうも意味の無い情報だったようです。
   その理由は、ESAとロシアでデータのシステムが違う為ではないかとのことです。(世界標準に統一しましょう)
   2回目のパスは、短くてコマンドを送るだけで期待した信号を受け取れずに終わった。
   そして、残りの3回も信号を受け取ることなく終わった。

3.成果なし   24日20時12分~25日4時4分GMT(日本時間 25日5時12分~13時4分)

4.次の試み
   25日20時(日本時間26日5時)頃からもう一度試みるとのことです。
   または、28日となるか・・・

russianspacewebの24日の記事は、こちら
ESAの情報と基本同じですが、プラスアルファの情報があります。
その中の「Baikonur hears from Phobos-Grunt」でBaikonurの地上局で24日16時05分モスクワ時間(日本時間22時5分)にPhobos-Gruntから信号とテレメトリーを受け取ったとの記載がありますが・・・
ESAのサイトには、載ってないです。
語学に不安あるのでスペースサイトさんを覗いたらさすが載ってました。
「☆フォボス・グルント、25日夜の報道を…」を見てください。一応、宇宙船の通信系は正常に機能していることが確認されたとのことです。
期待しましょう。

やはり、まだ、希望を捨てるのは早いと思います。
その他、良い情報として、宇宙船の姿勢と軌道が安定していることが上げられます。
その為、短時間の作業にもかかわらずコンタクト成功の確率が高くなっているとのこと。
また、通信が確立すれば、立て直しは早くできるでしょう。
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共に立つ、友達

2011-11-25 23:52:23 | Phobos-Grunt
今回活躍しているオーストラリアにあるESAのtracking stationは、世界7ケ国に10ケ所あるESTRACK(The ESA tracking station network)のひとつです。

大きい画像は、こちら


自前の施設が10ケ所
協力関係にある施設が11ケ所
さらに5ケ所
全部で26ケ所の施設で宇宙全体をカバーしている訳ですね。
それにしてもみんなの記憶に残る大活躍ですね。

ロシアは、こういう施設を持っていないのでしょうか?

また、アメリカがほとんど沈黙しているのも印象的です。
Curiosity打上で、それどころではないのでしょうか?
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応答あり~

2011-11-23 22:28:00 | Phobos-Grunt
2011年11月23日のスペースサイトさんの記事によりますとESAがPhobos-Gruntとコンタクトを取る事に成功したそうです。
その記事によりますと「パースで受信できたというシグナルはキャリア波のみであり、テレメトリーは含まれていなかったという。地上からコマンドを送信すると、探査機はそれに反応したと。」のことです。

ESAの記事は、こちらです。日が経つと別なニュースで埋まると思いますので2011年11月23日を探してくださいね。

11月22日 20:25 UTに ESAの tracking station(Perth, Australia)がコンタクトを確立したとのことですね。
みずもとさんのTwitter rus_spaceは要注目です。

russianspaceweb.comの記事は、まだ更新されていないですね。

いや~楽しみになってきましたね。
最低でも火星軌道まではたどり着く可能性が出てきました。
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中国は、余裕を持って受け止めているようです

2011-11-21 22:28:28 | Phobos-Grunt


Phobos-Gruntに相乗りの蛍火を失いそうな中国からの記事を主にメモしておきます。

人民網10月20日の記事
・打上の予告

人民網11月10日の記事
・火星遷移軌道への投入失敗の報道

SciencePortalChina 11月10日の記事
・中国は2013年に火星探査衛星を単独で打ち上げ

人民網11月11日の記事
①ロシアから賠償金が出る可能性は低い
②ロシアの保険会社「ロシア・インシュランス・センター」の副理事長がかつてPhobos-Gruntにロシアと外国市場で計12億ルーブルの保険がかけられていると語った。
③中国は、長征5号の1回目の打上げをを2014年ごろ行う予定だ。

KinbricksNow新華網の記事の紹介
・ロシアをおちょくっているかのような内容

ChinaNewsServices 11月9日の記事
・失敗の第1報

打上後、11日くらいまでの記事しか見つかりませんんでした。
ロシアからの情報が乏しいので仕方ないですが、早々と関心を失っているようです。
天宮が順調に進んでいるので、余裕なのでしょうか?
「中国の宇宙技術は、主要宇宙開発国よりも15年から20年ほど遅れをとっている」などと謙虚です。
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一生懸命太陽の光を浴びようとしているようです

2011-11-15 22:20:03 | Phobos-Grunt
11月14日のrussianspacewebの続報では、RoskosmosのPopovkin長官のマスコミとの会見での発言が紹介されています。
それによりますと、今だPhobos-Gruntと通信連絡が取れていないが、12月初旬までこの努力を継続するとのことです。
当初、11月21日がPhobos-Gruntが火星へ飛び立つ為の期限と言っていましたが、12月初旬まで伸びた訳です。
恐らく、火星へ行ってからのどれかのミッションに使用する予定の燃料を使うことで火星へ行くための猶予期間が伸ばせるということのようです。
せめて中国の蛍火を火星軌道に届けて、そして米惑星協会のLIFEを火星軌道上からでも地球へ返してあげて欲しいものです。
今は、考えたくないですが、少なくともPhobos-Gruntとの通信を回復することは、地球へ再突入する場合の災害を防ぐ助けになるという意味もあります。
Phobos-Gruntは、現在は下記の形になっていると思います。
太陽パネルを一生懸命太陽に向けているようです。泣けてきますね。
頑張って欲しいものです。

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残念な情報が増えています

2011-11-14 21:46:08 | Phobos-Grunt
masasidayoさんのTwitterに関西でPhobos-Gruntを地上から撮影したというニコ動が紹介されていました。
Phobos-Gruntの地上からの画像は、はっきりとPhobos-Gruntとは確認できなかったですが、なにやら興奮して見入ってしまいます。
頑張って欲しいものですが・・・

けいけいさんの19:11頃のTwitterでは、ロシアが近々Phobos-Gruntの失敗を公式に認めるとのAFPBBNewsの記事が紹介されています。

更にrussianspacewebの11月13日の続報では、13日にPhobos-Gruntの不思議な上昇が止まったとのことです。
今後は、徐々に高度を下げて来年の1月12日に大気圏へ再突入する予想です。
ISSは、Phobos-Gruntから80kmのところを通過したとのことですが、お互いのスピードが違いすぎて確認の時間がなかったようです。

なにやら、残念な情報が増えてきました。

自動で地球離脱を計画していた訳なのですから、自動で復旧できないものでしょうか?
今週いっぱいは、期待を持って見つめたいものです。
関東からも見えるんでしょうか?
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上昇している?

2011-11-13 21:44:02 | Phobos-Grunt
みずもとさんのTwitterによりますと「フォボス・グルントについて。過去3日間で5キロ程度降下するはずのものが、逆に1キロ上昇している(近地点高度)。この理由は現在もわからない。探査機の姿勢もほぼ一定と見られる。(続)」 とのことです。

また、russianspacewebの11月12日の続報では、Phobos-Gruntと交信をとるあらゆる試みがロシアやヨーロッパの地上からなされているが、今だ補足出来ていないとのことです。

諦めるのは、まだ早いですね。

でも、今見た(22:02頃)Yoshikazu SainoさんのTwitterによりますと、近地点高度は上がっていても遠地点高度はそれ以上に下がっていて全体としては落ちているとのことです。
気が揉めますね~
何かの拍子に復旧することは、無いんでしょうか?

下記は、順調に行けばPhobos-Gruntが飛んだはずの軌道です。


Credit: Roskosmos
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まだ、諦めていない!

2011-11-12 18:40:25 | Phobos-Grunt
11月11日のrussianspacewebの続報では、世界各地の観測者がPhobos-Gruntが認識可能な限りでは点火しておらず、空を横切っていくのを観測したとのこと。
また、NORADからの最新のデータは、その軌道高度は予期された215メーターの降下の代わりに138メーターほどわずかに上昇しているとのことです。
この違いは、測定の間違いか、または姿勢制御スラスターが点火されているか、何らかの推力を生じる燃料漏れの可能性があるとのことです。
希望があるということでしょうか?

また、みずもとさんのTwitterによりますと、光学観測をロシアがアメリカに依頼し、アメリカが観測したところ「探査機は太陽の方向を向いていることが確認された。すなわち、まだ時間があるということだ。理屈では、探査機は火星へ行ける可能性がある」とのことです。
火星へのウィンドーは、11月21日まで開いているとのこと。
あと、10日。頑張って欲しい。
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なんと呆気ない

2011-11-11 23:26:00 | Phobos-Grunt


11月11日のrussianspacewebによりますと、Phobos-Gruntへの呼びかけは全て虚しいものとなったようです。
最早、地球大気圏への再突入は避けられないとのことです。
残念ですし、がっかりです。3年ぐらいいろいろ楽しめると期待していたのですが・・・
NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部:North American Aerospace Defense Command)によると再突入は、11月26日と推定されるとのことです。
Phobos-Gruntは、総重量が13トンでそのうちの10トン以上有毒推進薬を積んでいます。
非相称のジメチルヒドラジン(燃料)および四酸化二窒素(酸化体)です。
ただし、ほとんどの燃料および酸化体は再突入の初期段階中に燃えてしまうと思われます。
しかしながら、宇宙船の金属部分は、かなり多くの残骸が地表面に到着するだろうと予測されています。
更に、Phobosからサンプルリタ-ンする為のサンプル用のカプセルはハードランディング用に作られていますので、必ず地表面に激突するはずです。
残骸が落下する場所は、北緯 51.4度から南緯 51.4度に至る全ての地域に可能性があるようです。
日本列島もすっぽり入っています。

改めてPhobos-Gruntの概要のYouTubeを見ましたが、カプセルのハードランディングは驚きですね。
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必死に呼びかけています!

2011-11-10 21:23:59 | Phobos-Grunt
スペースサイトさん流石です。お世話になります。
スペースサイトさんによるとPhobos-Gruntの位置をロシアは、米軍の協力を得て確認したそうです。

以下、スペースサイトさんの記事
「ロシアの情報サイト“RussinaSpaceweb.com”が伝えるところによると、モスクワ時間10日早く、ロシア宇宙科学研究所(IKI)レフ・ゼレニィ所長からもたらされた情報として、米軍のトラッキング施設の協力により、現在のフォボス・グルント探査機の正確な軌道要素を求めることができたといい、これは昨夜(現地時)の交信可能時間帯におけるコマンド送信に使用されたことを明らかにした。また、同所長は猶予の日数は殆ど無いことを再確認したという。
なお、モスクワ時間午前6時20分(日本時間午前11時20分)の地元テレビ局のリポートで、昨夜の交信でテレメトリーを落とすことに成功し、今後の対策に向け分析を始めたと報じたとのこと。」
(済みません!結局、全文引用させていただきました。)
ネタ元は、こちらです。

しかしながら、いくつかの試みが上手くいっておらず、なぜ火星へ向かうためのエンジン点火が上手く行かなかったか原因不明のままです。
でも諦めてはいません!
Phobos-Gruntへコマンドを送る新しい試みをモスクワ時間18時(日本時間23時)に実施するようです。
何とか火星へ向けて飛び立って欲しいですね。


黄色の数字は、地球からの距離です。
こうやって飛んでいく予定でしたが、少し遅れても好いんで、絶対火星へ行ってほしいと思います。
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吉報を待ちたいです

2011-11-09 23:18:41 | Phobos-Grunt
Phobos-Gruntは、打上げに成功したもののパーキング軌道から火星遷移軌道への投入が出来ていないようです。
スペースサイトさんで詳しく載っています。
スペースサイトさんによりますと「ソフトウェアかハードウェアに問題が生じた可能性があるといい、ソフトの場合はまだリカバリーできる可能性があるが、ハードの場合は最悪の結果もあり得るという。
探査機は現在、バッテリー駆動の状態にある。容量は3日分で、この間に対策を講じたプログラムをアップロードし、火星へ向けたエンジン点火ができるよう、状況を確認しているとのこと。」

何とか、復旧して欲しいものです。
その他のニュースは、こちらこちら

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