上記の画像は、Spiritによって撮られたLahontan Crater と the Columbia Hillsの間の中間の平野でおよそ5~7センチメートル間隔で定期的に間隔をあけて転がっている小さな岩たちです。
従来は、こうした小さな岩は、火星の激しい風によって動かされて散らばっていると説明されていましたが、1月9日のMarsTodayの記事によると Andrew L. Leier( the University of Calgary in Alberta, Canada)と James R. Steidtmann( the University of Wyoming in Laramie)が the journal Geologyに発表した "Wind-Driven Reorganization of Coarse Clasts on the Surface of Mars." で全く違っていたことを証明しています。
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=27330
それによるとですね~。風が、岩の正面から砂を吹き飛ばして、正面に穴をつくって、それから岩の後に砂を集め山を作ります。
岩はそして穴に向って落ちることで前方に転がります。それは、風に押されて後ろに転がるのではなく、風へ向って移動する事になります。
風が吹き続ける限り、このプロセスは繰り返されます、そして、岩は前進します。
そして、決して強烈な風でなくてもこのプロセスは起こるようです。
でも、これだけでは、均等に散らばっている理由が説明できません。
それは、岩が群れているため、グループの前面の岩によって真ん中や後ろの岩を風から保護しますね。内側とか後ろの岩は、風が正面から当たらないので、風はそれらの岩の横に穴をつくります。したがって、風に向ってでなく、横側に転がります。そして、岩の群れは、広がり始めます。
以上が、小さな岩たちが、均等に散らばっている理由だそうです。
このことをコンピューターでのシミュレーション計算で証明したとの事です。
何事でも突き詰めて考える人が居るものですね。「火星は、風が強いので岩が吹き飛ばされて散らばっている。」で私は、全く納得でしたけど、実際に均等に散らばり過ぎだということで考えたんでしょうかね。
科学が平和をもたらしますように( ̄人 ̄)
このレポートに私が反応したのは、以前仲間内で日本人は情緒的でそれもまた良い面もあるけど、西洋人は、理詰めで日本人ならとっくに忘れているようなことも追求する執念があるという話をしてましたところ、昨年12月30日にNASAがコロンビア喪失事故の最終報告で、乗員は空中崩壊後1分間生存していたことを発表した事が印象に残っていたからです。
日本でしたらとっくに忘れていたでしょうね。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200901022019