火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

火星へ日本も再挑戦か!のぞみがまたでた!

2009-05-05 00:12:02 | MELOS
5月4日のmsn産経ニュースによると、火星に無人探査機を軟着陸させる日本で初めての計画が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東大の研究者らの間で浮上したとのこと。それによると平成30年の打ち上げを目指す構想で、火星にCO2(二酸化炭素)が多いことや大気圧が地球の百分の一といった環境変化の過程を探る目的とのこと。
詳細は、下記にて
http://sankei.jp.msn.com/science/science/090504/scn0905040128000-n1.htm

この件も5月5日のスペースサイトさんに教えていただきました。いつもお世話になってます。

http://spacesite.biz/

火星は月に続く有人活動の候補地として欧米などが探査競争を展開しているが、日本は火星を周回する探査機「のぞみ」を失敗し、後塵(こうじん)を拝している。関係者は「今度こそ」と意気込んでいる。

記事の出所がハッキリしないので半信半疑ですが、天下の産経新聞さんの情報なので間違いないでしょう。JAXAのホームページでは、探せませんでした。
何はともあれ、嬉しいニュースです。インド、中国も火星と言っている時代に日本はどうなるのかと思っていたので、期待が高まります。

更に記事によると、計画は「MELOS」(ミーロス)と名付けられ、既に100人以上の研究者が参加。25年ごろにJAXAの正式なプロジェクトとして開発着手を目指す。とのことです。
MELOS計画では、高度が異なる2基の衛星で大気の流れや組成などを高精度に観測する。探査機には小型車やレーザー装置、地震計などを搭載。レーザーを地表に照射し、蒸発した気体の元素を調べたり、小型車で土壌を分析することなどを検討している。土壌分析で生命の痕跡にたどり着く可能性もあるという。


既に100人もの研究者が参加ということは、何か会議なり研究機関が出来たのでしょうかね。

日本は火星を周回する探査機「のぞみ」を1998年7月4日に打ち上げ、2003年12月9日に火星軌道投入を断念し、そして「のぞみ」は、12月14日に火星から 1000 km地点を通過してこのミッションは、失敗に終わっていますね。そのあと、日本での火星探査は片隅に置いておかれてきましたが、やっとまた世界と肩を並べて進めるんですね。

最近のアメリカの惑星協会の「月の先に:21世紀の有人宇宙探査の新しいロードマップ」によると現在の最高の科学で到達可能な目標は、火星への有人探査であると言っており、そのために最善を尽くすべきだと言ってます。
簡単にいうと月への有人探査に否定的で月で有人活動するためのインフラにお金を浪費すべきではないということを言ってます。火星への有人探査が現在の展望できる範囲での最高の目標であり、月軌道よりも更に火星に近づく方向での有人ミッションに費用を使うべきといってます。
詳細は、下記にて

http://www.planetary.org/programs/projects/space_advocacy/roadmap.html

如何に火星へ人類を送り込み、無事に帰還させるか?世界の最高の頭脳、技術、勇気そして文明を総動員してやるべき遣り甲斐のあるテーマではないでしょうか?
一寸、一人だけ盛り上がっているかもですが・・・。
火星への移住、そして太陽系からの旅立ち・・・。
すごいな~。世界中が力を合わせれば可能だと信じてます。今夜は、眠れそうもないな。



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7 コメント

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プレゼン資料 (ぴよ)
2009-05-05 10:57:03
のようなものが出てますね。これによると、ワーキンググループがスタートしたのは昨年秋と、つい最近ですね。

http://mepag.jpl.nasa.gov/meeting/mar-09/MELOS_at_MEPAG_March2009.pdf
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Unknown (観無量)
2009-05-05 18:23:14
ぴよ様                   有難うございます。書いた人は、Sho Sasaki氏(NAOJ)ということで国立天文台の方ですね。載っているサイトがNASAのMEPAG(MARS EXPLORATION PROGRAM ANALYSIS GROUP)ということですね。一寸、不思議な、しかし、今の日米のあり方からいうと肯ける様な感じですかね。なぜ、JAXAのホームページにないのか?NASAの主催会議だからでしょうか?
09年3月3-4日の第20回会議で発表者がS. Sasaki/T. Satohとなってます。T. Satoh氏は、コンタクト先となってましたね。         http://mepag.jpl.nasa.gov/meeting/mar-09/index.html
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地球・惑星科学トップセミナーの前宣伝 (観無量)
2009-05-05 18:35:10
murakawaさんから下記の情報を頂きました。「MELOSは、5月16日から開催される 日本地球惑星科学連合会大会で発表されるようです。http://www.jpgu.org/  おそらく、このあたりの事前広報情報として産経が流したのでしょう。」とのことです。6日間幕張メッセで行われるかなり大きな大会です。その中で17日に地球・惑星科学トップセミナーが行われ3番目の講師としてJAXAの佐藤 毅彦氏が「日本の惑星探査:過去、現在、未来」という講演を予定してます。http://www.jpgu.org/meeting/2009top_seminar4.pdf 佐藤 毅彦氏は、MELOSのコンタクト先のT. Satoh氏だと思われますね。ここら辺の情報ということでしょうか?宇宙基本計画とは、別物なんでしょうかね。  
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火星のテラフォーミング計画 (moon-rainbow)
2009-05-07 11:35:15
NASAの計画は20年後は人類を火星に行かせる計画ですね、その後は火星のテラフォーミング計画が進み100年後には火星は地球と同じ様に人類が住める環境になるのではないかと、考えています。又、人類は他の惑星に住まなければ滅びてしまいます。1-2万年後には地球はなくなるのですから。5万年後には「ケンタウルス座アルファ星伴星C」と太陽は衝突するかも知れないのですから。(その前の1-2万年後位から地球に何らかの影響があります)我々の代から、100人後の家族はもう地球には住めなくなっているのですから、急がなければなりません。
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火星へ行きましょう! (観無量)
2009-05-07 23:49:54
東大の松井孝典教授の本「松井教授の東大駒場講義録」によると生物圏がなくなるのが5億年後で、20億年後に海が全て蒸発して、50億年後には、太陽が赤色巨星となって膨張してくることにより地球全体が融けて蒸発して、ガスとなって銀河系宇宙に散っていくというシナリオを仰ってますね。「1-2万年後には地球はなくなるのです」という情報は、どこのものですか?興味があるので教えてください。また、今心配なのは、若者が希望を持てないことや冒険心が見られないことですね。そのためにも、未来を語れる環境が必要なのではないのでしょうか?本当の冒険は、新しいユートピアへの旅であると思います。
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火星探査の位置づけ (murakawa)
2009-05-09 06:26:26
ロシアが宇宙開発を始めた動機付に、地球以外に人間が住める場所を見つけることだと聞きました。地球がダメになったときに人間が生き延びることが可能な惑星、例えば火星に未来を託す訳です。

人間の技術能力は、これまで地球の資源、環境を利用して人間の機能を拡張するために様々な技術を開発してきました。

おそらく数十年後、或は100年後には遺伝子技術と記憶装置の発達によってクローン技術も相まって、生物的に死亡しても、その人間が再生できる技術も完成するでしょう。つまり人間の究極の「死の克服」でしょう。生物的には死ぬがその本人は常に再生される、というもの。生物的に死を克服した人間は、次は永久に住める場所を求めるでしょう。

地球が永久でないことが分かった時点で次に永住でき子孫繁栄が可能な場所を求めて宇宙にさまようことになるでしょう。当面は地球と火星の両方を居住地とするでしょう。なぜなら人間は地球を狭いと感じ始めているから、他の広大な宇宙に生活圏を広げようとするわけです。これは人間の本能です。

日本の宇宙開発も「有人宇宙」=高コスト と考えずに、将来人間が宇宙に進出することを考えて研究することを是認する社会風土、学界の雰囲気が必要です。
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壮大な~ (観無量)
2009-05-09 23:06:57
すごいですね!J.D.バナールは「宇宙・肉体・悪魔」(1929年出版)でmurakawaさんと同じようなことを書いてますね。人類の宇宙への進出。宇宙での居住。そして、自らの肉体改造によりサイボーグ化していき、最後には、全ての人類の意識が繋がり、宇宙全体と溶け合っていき、そして、光に解消してしまう・・・。ここまで考えることは、私のような凡人は、出来ませんが、宇宙への進出が人類の必然だと感じてます。
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