健康管理の一環として約2ヶ月に1回定期健診を受けているが、9月上旬の血液検査の結果では懸案のコレステロール値が212となっていた。
5月初旬が282、7月初旬が232、そして今回が212ということで順調に下がってきており、これでようやく基準値(上限220)内に納まったわけで、処方された薬を全然使わずに食生活の改善だけでここまできたので言うことなし。
ただし、食生活といっても卵の摂取を控えめにし、釣ってきた魚を根気よく食べていただけなので大したことはない。
しかし、唯一気になったのが医師から鉄分が不足しているとの指摘を受けたことで、やや貧血気味とのこと。それほど偏った食事もしていないし、恒常的に出血している箇所もないのでこれはどうやら体質のようだ。
鉄分ぐらいは欠けていてもなんてことはないようだが、用心しないと人間の脳に影響を与えるものらしい。
というのは、8月下旬に母を病院に連れて行ったときのこと、診察の際に主治医から鉄分が不足していると指摘され、何気ない言葉の中にこれまで取り扱ってきた症例からみて鉄分が不足している患者は認知症の比率が高いとの気になる言葉があった。
これを覚えていたので、まだまだ認知症にはなりたくないので、医師から鉄分の錠剤を朝、夕1日2回分処方してもらった。薬嫌いの自分だが、これは珍しくまじめに服用したが、鉄分の錠剤は胃を悪くするようで、1週間ほどで中断のやむなきに至った。もともと胃腸が弱い自分には合わないようで、やはり食物から地道に摂る以外に方法がなさそう。
さて、話が変わって母の話だが最近とみに記憶力が弱ってきた。まず、日付と曜日、それに時間の観念が随分薄らいできている。ときどきはあらぬ妄想を口走ったりするし、感情の起伏も激しくなった。年齢がもうすぐ91歳になるので仕方がないとは思うが、そのくらいの年齢でも元気な方は結構世の中にいる。
大変な読書好きで、80歳台前半まで、毎週図書館から借りてくる本を楽しみにしていたのだが、ここ4,5年は全然読もうとせず、どうも根気というか集中力にも欠けてきたように思う。日常の話し相手になってやるのも根気が必要で大変。
近々、病院で脳のCTや血流検査を行う予定だが、他人事のように思っていた介護の問題がまさか我が身に降りかかってくるとは予想だにしなかったことで、何よりも自分のオフクロに限って安心と考えていたので少なからずショックを受けているところ。
9月22日のネットのニュースでは2006年度の高齢者虐待件数が年間1万2575件、そのうち半数(51%)が息子・娘による虐待で、認知症患者に対する在宅介護の難しさが家族を追い詰めており、その実態が浮き彫りになっているとのこと。(厚労省発表)
身につまされる話だが、もちろん母親という世界中でただ一人の存在なので子供の立場からすると、どんな状態になっても長生きしてもらいたいが、自分自身の身に置き換えた場合に健康な状態ではない場合の長生きが一人娘にどういう負担をかけるのかなどと考えると、元気なうちにポックリいくのもいいものだなとつい思ってしまう。