「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

汚染列島

2013年02月03日 | 独り言

ブログをやってて、うれしくなるのが全然見知らぬ方からメールをいただいたとき。「人恋しさ」というのは万人共通だと思う。

先日も福島市にお住いの方からメールをいただいた。仮にFさんとしておこう。「JBL375ドライバー周りの改善」について、線材、SPターミナルのメーカー名の問い合わせだったが、「若気の至りでいろいろ書きましたが、線材やSPターミナルにこだわる必要はありません。また、素人が375を分解するのは危険です。専門店に任せた方がいいです。」と回答した。

「非を認めるにやぶさかではあらず」。振り返ってみると、今となっては妥当ではない記事がいくつもあって(笑)、どうか皆様も真に受けないようにしてくださいね。「メディア・リテラシー」を存分に発揮されて、とにかく最後の判断はご自分で!

さて、Fさんとメールのやり取りをするうちに次のように申し上げた。

「福島は放射能被害で大変でしたね。大切なオーディオ装置を残して避難された方々の苦渋をいつも察していましたが、どうやらそこまでは無かったご様子、よかったですね。」

これに対してFさんから次のようなメールが届いた。匿名ということで無断引用、お許しください。

福島原発事故の放射能汚染で全国的に有名になった飯館村のスグ北西に位置する福島市は、県庁所在地であり東北新幹線・東北自動車道と大動脈が通っております。

 このことから、政府等により放射能汚染の深刻さはできるだけ低く抑えられているように思われます。けっこう線量の高いところが点在しておりますし人類にとってもっとも猛毒と言われるプルトニウムも飛散しているようです。また、福島だけが汚染されてるかのようなイメージを植えつけておりますが東日本全体に影響を及ぼしてるのは否めません。 
 
 福島第一原発の現況はメルトダウンした原発を冷却する汚染水が地下水の流入により地下と海にダダ漏れ状態のようです、汚染水を貯蔵するタンクも増設に継ぐ増設でどこまで増えていくのか解りません。 4号機からは常時放射能を含んだ水蒸気が空へと向かって流出しております。
 
 以上のことから廃炉の見通しは立っておらず現状維持が精いっぱいのようです。
 
 私ども60歳を超える者に影響が出る頃は人生の終焉を迎える頃ですので大して心配はいらないと思われますが、日常の生活には精神的な抑圧が重くのしかかっております。
 
 将来を担う若者は深刻な状況といえます。 暗いお話で申し訳ありませんでした。

本当にお気の毒である。世間ではとりあえず放射能の被害が終息しているかのような感覚を抱いているものの、現状はとてもそれどころではないようで、将来に残る禍根が心配。

さて、翻って南国九州は安全かといえばけっしてそんなこともない。

中国の光化学スモッグによる大気汚染がたいへんなことになっていて、これから九州地域への飛来が懸念されている。ネットから引用すると、

「スモッグは自然現象ではなく、人工的に排出された産業排気物、建築砂塵、粉塵、生活排気物などが原因」と同気象局の王強(ワン・チアン)教授は指摘。王教授によると、直接的な排気物以上に有害なのが「第二次汚染物」といわれる産業排気物や自動車排気ガスなど4種の排気物が光化学反応を起こして生成したエアロゾルで、粒子の大きさが2.5ミクロン以下と小さいためより容易に体内に吸収されるという。」

現在、中国では呼吸器系病院に患者が殺到しているとのことだが、近隣諸国にとっては本当にはた迷惑な話である。「自分さえ良ければいい」という国民性だから、公害対策なんか蚊帳の外なんだろう。工場の排水や煙は垂れ流し放題だし、日本のように厳しい排ガス規制をしていない中国車が縦横無尽に市街を走り回るのだからたまったものではない。

2.5ミクロン以下の粒子を吸い込むと将来肺がんになる可能性が高まるという。福岡では早くもいくつかの観測地点でエアロゾルの濃度が高くなっているというので(福岡に)住んでいる娘に急いで高性能のマスクと「空気清浄器」を室内に備えるよう指示したところ(笑)。

九州地方には毎年2月~3月にかけて黄砂が強風に乗って押し寄せてきて車などに細かい粒子が堆積するが、今年は高濃度のエアロゾルがそれに混じるとなると健康被害が思いやられる。

さらにネット記事によると、このスモッグは中国共産党の支配体制をも揺るがしかねないとあった。

「共産党体制70年崩壊説」というのがある。1917年のレーニン革命によって始まったソ連共産党は設立後70年前後で崩壊したが、中国共産党もそろそろ70年に差し掛かっている。私見だが言論の自由がない国家の命運は推して知るべしだろう。

将来のイスラムのテロを予見したことで知られる「文明の衝突」(1996年:S・P・ハンティントン元ハーバード大教授著)の巻末に「解題」として京都大学教授の中西輝政氏の論文が寄せられており、その中に次のような興味深い一文がある。(再掲)

「私自身とハンチントンとは、中・長期的な中国の将来像については大きく見方を異にする。ハンチントンは中国は今後も安定して経済の急速な発展を続けると見ているが、私は長期的にみて中国という社会は大きな変動に直面し「21世紀の超大国」の座を現実のものとする可能性はまずないであろうと考えている。21世紀に入ると時間が経つにつれ「分裂する中国」という文明史的特質が浮上してくるはずである。」

はたして壮大な歴史的実験の結果やいかに。

おっと、「汚染列島」のつもりで書いた内容が変な方向に行ってしまった(笑)。

 

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