「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

面白いテレビ番組

2013年02月07日 | 独り言

先日のネット情報によると、テレビを視聴するときに録画してからお気に入りの番組を観る人の方が多くなったので、「現時点でどの番組を観ているか」という視聴率調査の在り方も検討すべき時期に来ているといった趣旨のことが書かれていた。

実は当方も圧倒的に録画優先主義で、観たい番組はほとんど事前に録画予約している。したがって、BSハイについては1か月分をまとめた番組情報が載っている「TVガイド」が、地上デジタル放送は地方紙の1週間分の番組表が欠かせない。

録画心理を自己分析してみると、気に入った番組、たとえば目の保養になる女優が出演したものや絶対に行けそうにない紀行、あるいは興味のある情報などを何度も繰り返し見たいという気がそうさせるわけだが、そうやって折角保存した番組にもかかわらず一度観てしまうと、もう滅多に繰り返して見ることがないのが不思議。さらに、それが分かっていながら相も変わらずせっせと録画と保存を続けている心理もまた不思議。

結局、何ぼ録画してもタダなんだからという”さもしい根性”がなせる業だろう(笑)。

さて、最近録画した番組のうちからネタになりそうなものを紹介してみると次のとおり。

☆ ゴルゴ13

去る1月下旬にNHKが2週連続で夜に特集番組をやってた。タイトルは「探検バクモン:「ゴルゴ13の秘密基地に侵入せよ」。

「ゴルゴ13」を知らない方はあまりいないと思うが、念のためネットから引用させてもらうと、

『ゴルゴ13』(ゴルゴサーティーン)は、さいとう・たかをによる日本の漫画作品。超一流のスナイパー(狙撃手)「ゴルゴ13」ことデューク東郷の活躍、及び活躍の元になった事件に関わる人たちを描く劇画作品。1968年より『ビッグコミック』他で連載開始し、現在も連載中。単行本は2012年現在166巻、文庫版も136巻を数える。

                            

このテレビ番組では単行本2億冊以上、日本最長連載記録45年を更新中とあり、絶大な人気を誇る劇画の製作現場に侵入して舞台裏を探ろうといった狙いだったが、作画、脚本といった分業チームの見事なチームワークが紹介されていた。

人間誰しもスーパーマンを夢見る部分があるものだが、一時的にでもその気にさせてくれる世界とでもいうべきか、いまだに絶大な人気を誇っているのがその証左だろう。

今をときめく安倍内閣の現副首相で財務大臣の麻生太郎さんは、クレー射撃の選手としてオリンピックに出場したほどの腕前だが、そのせいか「ゴルゴ13」を愛読していることでも知られている。

また、以前、とある裁判官の随筆集を読んでいたらこの方が「ゴルゴ13」の大ファンで通勤の電車内で夢中で読んでいて、ふと顔を上げたら丁度審理中の事件の担当弁護士が居合わせていて、目を丸くして驚いたように自分を見つめていたなんて面白いエピソードが書かれていた。

裁判官といえば日本で最高の難関とされる資格試験「司法試験」の関門を突破し、社会的な地位も言わずもがなだが、そういう知識階級でもこの劇画を愛読する人がいるのだから、世間で「ゴルゴ13」のファンだと公言してもあまり気後れすることはなさそうだ(笑)。

☆ 夢の扉

何時の頃からか定かではないが、毎週必ず予約して観ているのが「夢の扉」という30分番組である。日曜日の夕方6時半から放映されている民放番組だが、都会では放送時間帯が違うかもしれない。

「夢」に向かってユニークな技術の開発に努力している市井の人たちを取材した番組で、当事者が「アイ ハブ ア ドリーム」と、カメラに向かってアピールしているのを見ると「残り少ない人生だが自分もまだ頑張らなくては」と、つい勇気づけられてしまう。スポンサーは「NTTドコモ」である。

とても視聴率を稼げそうにない、こういう地味で目立たない番組のスポンサー役を果たしているドコモはある意味で社会的な貢献をしているわけでもあり、なかなか商売根性だけではできないと思う。「偉いぞ、ドコモ」。

1月27日(日)の番組のタイトルは「天才!東大医師の驚異の人体CG」だった。

東大付属病院の一研修医(27歳)が患者が理解しやすくて安心できる医療を目指して気管支のCG製作にチャレンジする過程を取材したものだった。

           

この人はものすごい秀才で、東大医学部に入学してたった半年で2年生までの単位をほぼ取得し、残る1年半の時間を作ってCGクリエーターの専門学校に通ったというから恐れ入る。

しかも、それが嵩じてアメリカの「メディカル・イラストレーション」の専門学校に留学をはたすが、医学部長への留学嘆願書に「僕を留学させないと東大医学部は必ず後悔します。」とタンカをきったというから能力に裏付けられた自信の程がうかがい知れる。

「良き細工は少し鈍き刀を使う」(徒然草)という非常に含蓄に富んだ言葉があって、有り余る才能があってもストレートに表に出すことは古来良しとされない風潮があるが、今や世の中のスピードからしてそんな悠長なことは言ってられないようで、世間には改めて想像を絶する秀才がいるものだと感心した。

引き続き「夢」に向かってまい進して、医学の発展に寄与して欲しいものだ。

このように、毎週ユニークな人材が紹介される「夢の扉」だが、まだご覧になってない方は、元気づけられること請け合いなのでぜひお薦めしたい番組である。

なお、オーディオの長い歴史において、音響を大きく左右するキーポイントとなる重要な存在なのに一向に技術の進展が見られないスピーカーの画期的な開発に勤しんでいる方がいれば、是非その紹介を期待したいものだが、何せマイナーな趣味であり人類の幸福にそれほど貢献するわけでもなさそうなのでちょっと無理かな(笑)。

 

 


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