「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

好事魔多し

2015年07月24日 | オーディオ談義

昨日(23日)は早朝からオーディオルームの整理整頓に大忙しだった。なぜなら新しいSPボックスがやって来るので、少しでもスペースを広げなければならないからである。

既に2系統のシステムがあるのに、「これ以上要るのか、お前はバカか」と言われそうだが、まあ聞いて欲しい(笑)。

タンノイ・ウェストミンスターの箱に「AXIOM301」(グッドマン)のユニットを容れてからおよそ3週間あまり、いろいろアラも分かってきたが、何と言っても口径30センチのフルレンジは「音のバランス」がとても良くて非常に気に入っている。

自分が求めているサウンドはどうもこの延長線上にあるような気がしてきてしようがない。口径30センチのフルレンジとくれば、発売メーカーも多種多様で「AXIOM301」以外にもいろいろある。

何もグッドマンに“しばられる”必要もないので、予備のユニットをオークションで物色していたところ目についたのが欧州の名門「オランダ・フィリップス」のユニットだった。

フィリップス・レーベルのCDの音はとても定評があるし、往時のCDプレイヤーにしても性能の良さは折り紙つき。

お値段の方も手ごろだったので迷わず落札。我が家に到着したのが16日のことだった。そのときは、ときどき「AXIOM301」と入れ替えてみるか、という軽い気持ちだった。

            

実際に見てみると、とても程度が良さそうだしマグネットもアルニコだそうで見るからにいい音がしそう(笑)。

同じ「AXIOM80」仲間のKさん(福岡)に、この件を話してみると「往時のフィリップスのユニットはとてもいいですよ~。私もAXIOM301を持ってますが、実は昔のフィリップスの口径20センチのフルレンジも愛用してます。正直言って301と同等以上の音がします。とてもいい買い物をされましたね~。」

こういう話を聞くと矢も盾もたまらず早く鳴らしてみたくなるが、ウェストミンスターの箱には「AXIOM301」を容れたばかりだし、その音にも十分満足しているので当分の間静観せざるを得ない。

そうこうするうち、偶然にもこのユニットの恰好の容れ物が見つかった。

                

グッドマン指定の箱で口径30センチのユニットにはピッタリの代物。お値段の方も信じられないほど安い!故障したユニットが1個だけ付いているが目的は箱なのでそんなことはどうでもよろし。すぐに落札~(笑)。

出品者との交渉も無事済んで、今日(24日)の午前中の配達となった。メデタシ、メデタシ。

なお、昨日(23日)は午前中の大掃除に続いて、午後からはスピーカーを載せて移動させるキャスターづくりにも励んだ。それほど広くもないオーディオルームだから、使わないスピーカーはすぐに脇に直せるようにキャスターは必需品。次の画像のとおりだが真ん中に穴を開けているのは共振防止のため。

                 

結局、整理整頓に大わらわの結果、次の全景図のとおりスピーカー周りが随分スッキリとなった。やればできる!

            

また、ご覧のようにウェストミンスターの箱に久しぶりにサランネットを被せているが、この方が裸の時よりも明らかに音の暴れが少なくなったのには驚いた。サランネットの効用に改めて気付かされた。

万事うまくいったが、実は隘路が一つだけあった。

それは家内の「怖~い目」。「これ以上道具を増やしたらマズイ」というのを自分でも承知しているのでなおさら始末が悪い。

通常、アンプや真空管などの小物類の入れ替えはまったく気付かれないが、SPボックスとなると図体が大きいだけに目立つことこの上ない。「あまり刺激しない方がいい」と土曜、日曜の搬入を避けるために出品者と必死の交渉をした結果が今日の配達となったというわけ。

ところが、昨日(23日)の夜、突然の悲劇が襲った。

以前、小泉元首相がテレビで言ってたが「人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして“まさか”という坂がある。」

その“まさか”が起こったのである。

こともあろうに配送業者が「明日、木の箱を配達しますのでよろしくお願いします。」と我が家に連絡してきたのである。電話を取ったのが家内だったのでさあ、大変。業者さん、まったく余計なことをするんだから~(笑)。

「あなた、木の箱って何?」

「いや、木の箱は木の箱だ。な~にスピーカーのことさ。」とうとう白状せざるを得なかった。

みるみる柳眉を逆立てて「これ以上、道具を増やさないでください!あなたの寝室だって道具がいっぱいですよ。そちらの方を先に片付けてください。」と、まるで虎のような咆哮。そういえば家内は寅年だった!

もはや形勢不利と見て、小さくなってオーディオルームに退散するのみ。

ヤレヤレ、これこそ「好事魔多し」かな~(笑)。


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