ブログを始めてからおよそ9年、投稿した記事の数も1300を越えるが、ルールらしきものがない“何でもあり”のブログとはいえ自ずから節度というものが必要な気もするところ。
ただし自分の勝手な物差しだけではいささか自信がないのでいったい(自分のブログは)読者からどういうイメージで受け止められているんだろうと思うことがときどきある。
たとえば「自慢話が多い」、「いろんな記事の内容が相互に矛盾している」、「クルクル気が変わって忙しい奴」・・・。
こう見えても結構気にしているのである(笑)。
前回のブログの「我がタンノイ遍歴」の記事も投稿した後で、「偉そうに・・。タンノイのことはさも何でも知っている」とばかりに自慢話と受け取られはしないかと少しばかり懸念していたところ、昨日(7月1日)メル友の秋田県のSさんから次のようなメールが届いた。ちなみにSさんは現役のオーケストラのクラリネット奏者として活躍されている方である。
「おはようございます。こちらもついに梅雨入りですがそちらはかなりの大雨で大変ですね。昨年差し植えした10本の紫陽花が小さな花をつけはじめました。5種類なので将来が楽しみです。 今年は不思議に秋桜が咲き始め朝顔を追い越してしまいました。
私もジムラン、タンノイはとことん弄りましたが、やはり聴き手がわきまえて行かないとポテンシャル以上を望んでしまうのですね、、どちらもユニットの潜在された魅力と聴き手の向かう音楽性がマッチすると幸福ですがそうでないと堂々廻りになり抜けれなくなりがちで大変ですね。
頑張ってください。」
励ましのメールに感謝しつつ、すぐに次のように返信した。
「そうなんですよねえ。ユニットについポテンシャル以上のものを望んでしまいます。沢山の失敗を経験してきましたが、頂上に至る道を間違えたケースもあったかもしれませんね。反省とチャレンジを繰り返しながら、そのうち寿命も尽きることでしょう(笑)。」
すると、また次のような返信メールが届いた。
「貴兄のブログに長年惹かれて来たのは一度も聴いたことがないグッドマンの染み渡る響きに想いを巡らせて来た事です。あの手、この手で鳴かせる手腕に感服しております。」
たとえ、お世辞が混じっているとしても「鳴かせる手腕に感服」なんて言われると、つい“いい気持”になってしまった(笑)。
おかげで勇気百倍、Sさん、どうもありがとう。機会がありましたら我が家の「AXIOM80」(グッドマン)をぜひ聴いてもらいたいですねえ~。
さて、次はいつものオーディオの話。
昨年から身辺整理の一環として不要になったオーディオ機器を知人に依頼してオークションに出品してもらっているが、とうとう買い手がつかなくて戻ってきたものが数点ある。
その中に真空管「CV378」(整流管)があって、ご覧のように細い管(中央1本)と太い管(両側2本)の2種類がある。
整流管はほかにもいろんな銘管をかなり持っているので、もはや出番がないと見限ってオークションに出したわけだが戻ってきた以上有効に活用してやらねばとばかり、昨日「太い管」を「PP5/400」シングルアンプの「5U4G」(マルコーニ)から挿しかえてあげたところ、予想だにしない「いい音」がするではないか!
急いで古典管にはメチャ詳しい同じ「AXIOM80」仲間のKさん(福岡)にご注進に及ぶと「CV378はとてもいい球ですよ。私が欲しいくらいです。傍熱管なので直熱型の出力管にはとても優しいし、音もヨーロッパの香りがして音楽性がとても豊かです。
WE300Bアンプの整流管としてCV378(細管)しか使わない著名なアンプ製作者もいるくらいです。整流管は回路や電源トランスとの相性があって、活きもすれば死にもしますのでなるべく手放さない方がいいですよ。」
「そうですか!さっそくWE300Bアンプの現用中の274B(整流管)を外して挿しかえてみましょう。いやあ、オークションに出しましたけどほんとうに売れなくて良かったです。」
Kさんのアドバイスに沿ってすぐに聴いてみたところ、274Bと負けず劣らずの音がするのには驚いた。こうなればぜひスペアを確保しておかねば!
これだからオーディオ製品の売り買いはホントに難しい(笑)。