ご当地九州では信じられないほどの好天気に恵まれた元旦。
遅ればせながら「新年明けましておめでとうございます」。
これまで毎年パソコンで年賀状を作ってせっせと印刷していたのだが今回はたいへん楽だった。
というのは、昨年春にお向かいに新築して引っ越してきた若夫婦の旦那さんが郵便局にお勤めとのこと。年賀状の厳しい販売ノルマが課せられているそうで、近所のよしみで何とか協力してもらえないかと奥様からご相談あり。
こういうときは我が家の外交係の出番。「待ってました!」とばかり、朝のウォーキング仲間や会社の同僚に呼びかけて1000枚ほどまとめて注文してあげたところ、大喜びで年賀状の印刷サービスをしてくれたというわけ。
年々メールでのやり取りが増えており年賀状は廃れる一方で、ネット情報によると1999年用の約41億9千万枚から2015年用は約29億7千万枚と激減しており、このままではじり貧の一途をたどるばかり。何とか活路を開きたいところだが、はたして妙案があるのか。
ところで「一年の計は元旦にあり」という言葉があるが、さて今年の目標は何にしようか。
まず一番に頭に浮かぶのは大好きな「オーディオ」だが、マニアならご存知のようにオーディオは終着駅のない世界だから、そもそも目標なんて立てようがないし、言い換えるとキリがないともいえる。
自分の場合はゆきあたりばったりで、たまたまオークションで掘り出し物を見つけては音の変化を楽しむくらいが関の山だが、今のところデジタル機器やプリアンプ、パワーアンプ、スピーカーは、故障でもしない限りまったく入れ替える意思がないので残るは古典管を見つけることぐらい。
このところ持ち主の高齢化現象のせいか戦前の稀少管がオークションで出回る確率が高いようだ。一人だけではつい見落としがちなので仲間たちとの情報交換をおさおさ怠らないようにしなければいけないと思っている。
その件に関連して仲間から大晦日に電話があったので「オークションの出物ですがルールを決めておきましょうか。先に発見した方が優先権ありということでいかがでしょう?」と、述べたところ「まあ一概にそう決めつけなくてもいいでしょう。どうしても欲しい場合は入札価格の上限を相談し合って決めるとかの余地がありますよ。」
「それはそうですね。柔軟に対応する方がいいですよね。」
「昨日の敵は今日の友」、こと稀少管の争奪戦にかけては仲間といえどもライバルには違いないが、稀少管にかける熱意の程を該当物件の入札価格に反映させて優先順位を決める案にはもろ手を挙げて賛成。
金銭で解決できれば後腐れが無く、それに越したことはない。ただし、お金持ち有利となるのは目に見えているので、こちらとしては少々分が悪い(笑)。
いずれにしても今年はどういう珍しい真空管に出会えるのか楽しみである。秘かに狙っているものがあることはあるのだが、それは、ヒ、ミ、ツ!
次の目標はといえば、釣り。
昨年9月に釣り場所を近場に代えてから再び釣りの面白さに目覚めた。水深が比較的浅いところなので大きなサイズは釣れないが、数だけは十分確保できる。「鮮度が抜群なのでおいしい」と、釣果を楽しみに待っている方が多いので大いに励みになる。今年は6月頃からの「梅雨グロ」が本格的な開始時期となるので張り切っている。
次に読書。
定期的な図書館通いは止めるつもりはないが、面白い本に出会える確率がとても低い。10冊あたり1~2冊が精一杯。何とかいい方法はないものかと思っていたら、先日の地元紙に「本を読む人だけが手にするもの」(藤原和博)と題した本の紹介の中で次のようなことが書かれていた。
「これから先の日本は<本を読む習慣のある人>と<本を読む習慣のない人>に二分される階層社会がやってくる。~中略~。本好きの関心が高いハズレを引かない方法だが、“数が勝負”とにべもない。無駄な本に出会わずに効率的に本を選ぶことなどどだい無理」とあった。
やっぱり面白い本に出会うには「数が勝負」のようだ!闇夜の鉄砲みたいに「数撃ちゃ当たる」というわけだが、そういえば「無駄の効用」という言葉もある。ハズレたものでも、そのときは一見無駄のように見えるが意外にも思わぬところで役に立つことがあるという意味。
「無駄の効用」はオーディオにも通用する。
たとえば我が家では真空管のパワーアンプだけで現在8台ある。その中でどうにか現用のシステムと相性のいいものが4台、残りの4台はイマイチ相性が悪い。確率的には50%となるが、それかといって後者の4台のアンプが無駄だったかといえばけっしてそういうことはない。後々の選択過程における貴重な礎(いしずえ)となっていることは言うまでもない。
そうだ、今年の課題が見つかった!大いに無駄を楽しむことにしよう。
さしずめ、この不要ともいえる4台を生き返らせるように改造をしてもらおうかな(笑)~。