29日(火)から帰省していた娘が3日(日)の早朝、勤務地に出発したので、からかう相手がいなくなりすっかり張り合いが無くなってしまったが、こういう時こそ「音楽&オーディオ」の出番。
「正月3が日はゆったり」のイメージからするとやや気が引けるが、ご近所のYさんに連絡してみた。
「いかがお過ごしですか。よろしかったら出てきませんか。」
すると「ブラブラしてますよ。いつもの時間でいいですか?」「ハイ、それではお待ちしてま~す。」
以心伝心とはこのことか!ちなみに、我が家ではYさんのことを「1時半の男」と呼んでいる。もちろん、ご本人には内緒だが(笑)。
なお、こうして試聴会を呼びかける時の心境だがホスト側からしてみるといろいろある。
たとえば「どうです、我が家の音はたいへんいい音でしょう」という「自慢・誇示型」から、「どしどしシステムのアラを見つけて遠慮なく忠告してください」という、「自虐型」(?)まで両極端だ。
我が家の場合はもちろん後者である。Yさんは自宅のシステムにもたいへんお金をかけておられるが実際にクラウン並みのお値段のフルートを実演されるほどの方だし、しかも遠慮なくシステムのアラを指摘されるのでたいへん頼りになる存在。
以下、試聴の模様を記載する前にシステムの概要を述べておこう。何しろ使うアンプが日変わりメニューみたいにクルクル変わるので後日のためにしっかり記録しておかないと忘れてしまう。
まず共通部分はこれ。ちなみにアンプ関連はプリもパワーもすべて真空管式。
CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) → DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS)→ プリアンプ「大西プリ」
ご覧のとおりデジタル機器は時代遅れの産物だが、新品に入れ替えるとなると家庭崩壊につながるのは必至なのでここは「忍の一字」である(笑)。
第一システム
パワーアンプ「371シングル」 → スピーカー グッドマン「AXIOM80」(初期版)
第二システム
パワーアンプ「71Aプッシュプル」 → スピーカー グッドマン「300」+JBL「075」ツィーター
第三システム
パワーアンプ「PP5/400シングル」 → スピーカー「フィリップスの口径30センチのット」(アルニコ・マグネット:ウェストミンスターの箱入り)
はじめに第三システムから聴いていただいた。テストCDはダイアナ・クラールの「ライブ・イン・パリス」。
「やっぱりフルレンジは安心して聴けますね~」と、Yさん。
オーディオは「シンプル イズ ベスト」の観点から「フルレンジに始まってフルレンジに終わる」という至言があるが、まあ、音に周波数レンジを求めるのなら2ウェイ~3ウェイ、ハーモニーを求めるのならフルレンジが手っ取り早いということだろう。ただし、歳を取ると高音域が段々聴きづらくなるので「フルレンジ」は理に適っているとはいえる。
そのうちYさんがやおらポケットから取り出されたのがUSBメモリで、「この中にライブ・イン・パリスが入ってますよ」。
「それは面白い。CDとUSBメモリのどちらがいいのか聴き比べをやってみましょうよ。」と、すぐに応じた。
マランツのネットワーク・オーディオ・プレイヤー「NA-11S1」にUSBメモリを挿し込み、DAコンバーター部分は「エルガー プラス」を使うことにした。その間の接続コードはまず「光ケーブル」(TOS Link)にしてみた。
すると「何だか、USBメモリの方が腰高の音になって力感が無いですね」と、両者の意見が一致した。
すかさずYさんからご提案があって「我が家で光ケーブルを使ったときと同じ現象です。同軸ケーブルに交換した方がずっといいと思いますよ。デジタル機器はケーブル次第でコロッと音が変わりますからね。」
よし、それならと、いったん「NAー11S1」の電源を落としてから光ケーブルを引っこ抜いて同軸デジタルコード(サエク:DB-α/6N)に交換。
この画像の右側のケーブルがそうだが、おどろおどろしい金属のアタッチメントが両端に付いている代物で昨年オークションで何気なく面白そうだと落札したもの。
入れ替えた結果、あまりの違いに二人とも驚いた!
以下、続く。
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