「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音の重心を下げる方法~その3~

2017年11月16日 | オーディオ談義

11月に入ってから立て続けに「音の重心を下げる方法」を搭載している。

「きれいな高音」を出すのは比較的簡単だが「まともな低音」となると、とても一筋縄ではいかないことを長いオーディオ人生の中で実感している。

初回(2日)は真空管アンプのカップリングコンデンサーの調整によって重心を下げ、二回目(12日)は「AXIOM80」にサブウーファーを併用することによって音の重心を下げた。

三回目(16日)になる今回はJBLの「LE-8T」にサブウーファーを利用する話である。今年の春に手に入れたものだが、内部の吸音材はすべて「羽毛の素材」に入れ替えている。

はじめに画像を見ていただく方が手っ取り早い。

   

口径20センチのフルレンジ「LE-8T」(JBL)はその素性の良さからつとに勇名を馳せており、いまだに根強い人気を誇っているが、ツィーターがないくせに高音域の伸びは満点だが惜しむらくは低音域の伸びがあと一つ・・。

もちろん、この低音で十分だと思われる方もいるだろうが自分にとってはやや不満が残る。

前回のブログに搭載したように「フィリップス」(口径30センチ)のユニットをお嫁に出したので、部屋のスペースに余裕ができ久しぶりに昨日(15日)聴いてみたところ、益々この感を深くした。

そこで思いついたのが、「AXIOM80」のときに使った口径30センチの「D123」(JBL:2号機)を共通のサブウーファーとして使うことだった。

どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんだろう(笑)。

サブウーファーのSPコードの接続はSPターミナルからコードを脱着するだけだから実に簡単。

この方式で聴いてみたところ、まさしくこれぞ「JBLサウンド」だった。

低音域のレンジは広がるし、しかもレスポンスは早いし、細身の音の切れ味は抜群だし、楽器の音色はくっきり鮮やかだし、スカッと抜けきった爽やかな青空みたいな音でまったく言うことなし。そりゃそうでしょう、同じJBLのユニットで統一しているんだから~。

くどいようだが、この場合「LE-8T」はフルレンジで鳴らし、サブウーファーの「D123」(ウッドホーン付き)はムンドルフ(ドイツ)のコイル「8.2mh」で160ヘルツ以下あたりを補強するというもの。

「サ行」(サシスセソ)が若干強めの音だが、これがアコースティック系の楽器にはうまく作用して響きが実に素晴らしい。あの「AXIOM80」に優るとも劣らずといったところ。

俄然ヤル気になって組み合わせるアンプをいろいろ換えてみた。

我が家のビッグスリーである「2A3シングル」(出力管:フランスVISSEAUX刻印)、「PX25シングル」(ナス管)、「WE300Bシングル」(300Bは1951年製)

この中でベストだったのは「WE300Bシングル」(銅板シャーシ)だった。

         

前段管に希少管「171」(トリタンフィラメント)を使ったこのアンプは惚れ惚れするほどで、どこに出しても恥ずかしくない音だ、と、思う。


「こんなにいい音を出してくれると、後々弄る楽しみがなくなるので困る。」こういう心境になったのは長いオーディオ人生で初めてである(笑)。

 


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