「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

アルテックを使わない理由

2017年12月02日 | オーディオ談義

「そんな1円の得にもならないことをして・・・」と、家内から折に触れ〝からかわれる″「ブログ」。

「バカ言え、これでも社会とのたいせつな交流の窓口になっているんだぞ!」と言い返すものの、年金のほかに稼ぎのない亭主の形勢不利はとうてい否めないところ(笑)。

まあ、「世の中、お金には換えられないものがあるんだし~」
と、自分に言い聞かせているが、ブログを通じて情報発信をしているおかげで、逆にいろんな情報が入ってきて我が家のオーディオに大いに貢献してくれるのはたしかである。

常日頃のメル友さんにはほんとうに感謝だが、ほかにもときどき見知らぬ方からメールをいただけるのでたいへんありがたい。

つい先日も次のようなメールをいただいた。匿名ということで無断掲載お許しください。

「ブログ、楽しく・興味深く・真剣に、拝見させていただいております。ワーフェデール、いいものを導入されましたね。記事の続き楽しみです。  

当方は、アメリカのSPを中心にいろいろ使用してきましたが、いつの間にかJBLばかりになってしまいました。しかし、1950年代前半の「ジムランシング」時代のユニットと1970年代以降のユニットは全く性格が違うような印象を受けます。まずは、日ごろの感謝と自己紹介まで。」

内容的にはボクシングでいえば軽くジャブ程度ということだろうか(笑)。すぐに返信した。

「拙いブログを読んでいただき恐縮です。昔のJBLの音は大好きです。細身の音の中に何とも言えない色気がありますよね。今のところアルテックがちょっと気になる存在になっています。もしアルテックを使わない理由がありましたらご教示ください。」

これもジャブ程度のお返しだったが(笑)、すると実に興味深い内容のご返信をいただいた。

「当方の周辺のオーディオの先輩・仲間の多くが、ALTECやタンノイを使用されております。なぜかJBLは「冷遇」されております。そんな中で、なぜJBLなのか?なぜALTECでないのか?本当に不思議です。 

強いて言えば、次のことが理由かと思いますが・・・。 

①ALTECはユニット・ネットワークの種類が限られており、組み合わせが極めて限定される。 

②ALTECは初期タイプ、特に最初期タイプのユニットに絶対的優位性がある。 

ちなみに、当方も過去A7もどき、A5もどきを使用しました。その経験から、上のようなことを感じましたし、結局マニア 内での「最初期ユニットの取り合い」になってしまいそうな予感もしました。 

この春にビンテージオーディオを始めたばかりの知人に請われ、所有していたALTECオリジナルの最初期エンクロージャーをお譲りした次第です。  

最近、ALTEC 604E2(604-8Gのチューンアップ版のようです)というユニットとエンクロージャーを譲っていただきました。 

結線したばかりで、これから調整を楽しみます。同軸SPを本格的に使った経験がなく、さてどうなることやら。当方はアナログ中心で、プリ・パワーとも管球式です。  

「フルレンジSP」の記事は、かなり取り上げられましたね。「同軸SP」、機会があればぜひ取り上げてください。」 

以上のような内容だったが「アルテックは初期のアルニコマグネット・タイプに限る。」と、耳にタコができるほど聞かされてきたが、やはりそういうことだった。

実はアルテックに限らず、SPユニットのうちフェライト(マグネット)タイプが、アルニコタイプを上回った例を知らない。

そもそもなぜアルテックを話題に載せたかというと、我が家のウェストミンスターのエンクロージャーにアルテックの同軸2ウェイ(口径38センチ)を放り込んだらどういう音がするんだろうと、ずっと気になっているから。

現状のJBL「D130」+「AXIOM80」(クロスオーヴァー500ヘルツ)にまったく不満はないものの、もともと同軸2ウェイ用のエンクロージャーなので回帰志向は常に頭の片隅にある。

それならオリジナルのタンノイ同軸ユニットを使えばいいじゃないかとご指摘を受けそうだが、この音がどうも・・・

タンノイさんのファンは世に多いので、これ以上深入りしてあれこれ言うと差し障りがありそうなので止めておこう(笑)。

メールでご提案があった同軸SPについては口径38センチの分は惜しいことに前述のアルテックとタンノイさんぐらいで品薄なのが現状だが、30センチクラスとなるとグッドマンの「TRIAXIOM」(トライアクショム)シリーズが思い浮かぶ。

      

20年近くオークションと‟にらめっこ”してきたがいまだにお目にかかったことがない逸品だが、万一、ゲットする機会があればぜひ試してみたいところ。


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