「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

念ずれば通じる、執念というものは恐ろしい!

2018年10月05日 | オーディオ談義

ずっと以前のことだが「デッカのリボン型ツィーター」をオークションで落札した経緯をブログに搭載したことを覚えておられるだろうか。

     

旧いクラシックファンにとっては「デッカ(イギリス)」と聞いただけで胸が震えるほどのレーベル(レコード)だが、そのイメージがあらゆる機器に浸透していてカートリッジもそうだがツィーターもその例外ではない。

さぞや品がいい弦楽器を再生してくれることだろうとはおよそ想像がつく(笑)。

あのマーク・レビンソン氏
が愛好した有名な「H.Q.Dシステム」の一翼を担ったツィーターでもある。

ちなみに「H」はハートレーのウーファー、「Q」はクォードのコンデンサー型スピーカー(中音域)、そして「D」はデッカのリボン型ツィーター(高音域)である。

熱心な音楽愛好家のエッセイにもたびたび登場する有名なツィーターなので、つい浮気心を起こして落札してしまった。それはいいものの、ほどなくして片方の1台からノイズが発生!

オークションの説明文を鵜呑みにした罰が当たってしまった。どうもリボンの部分が初めから調子が悪かったみたいで「オークションは博打の要素がある」を身を持って体験したことになる。

気が付いたときには常識的な返却期限が過ぎていたので今さらクレームをつけるわけにもいかず、仕方なく方々の修理業者にあたってみたものの「リボン型のツィーターは部品がなく特殊なので修理できません。何しろ50年以上も前の製品ですからね~。」とつれない返事ばかり。

やむなく知人の紹介で、とあるマニアに修繕してもらったのはいいものの、到着して鳴らしてみると音が出ない! もう「泣きっ面に蜂」だった。

こうなるとオークションで「片方だけ使える」という代物を探すしかない。雌伏すること半年余り、毎日チェックしながらこのほどようやく見つけ出した。

    

ご覧のとおり片方のマッチングトランス(赤色)が欠けているので入札者が現れず漂流状態の様子だった。お値段の方も「片端なので推して知るべし」で(笑)、これ幸いとばかり無競争で落札した。台風が刻々と近づく9月29日(土)の夜のことだった。

念ずれば通じる、執念というものはまことに恐ろしい(笑)。

以下、続く。

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