「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「あばたもえくぼ」になるのは嫌!

2018年10月09日 | オーディオ談義

デッカのリボン型ツィーターを導入してから早1週間、毎日ルンルン気分だったが、そのうち段々と熱が冷めてくると「はたして客観的にみて欠点のない音なんだろうか」と、いささか懐疑的になってくる。いつものことである(笑)。

         

ほら「恋は盲目」とか「あばたもえくぼ」という言葉があるでしょうが(笑)。

ちなみに、この両方は微妙に意味が違うようですよ。

広辞苑によると「恋は盲目」とは、「恋愛は理性を失わせ、分別をなくさせる」
その一方、「あばたもえくぼ」というのは、「好きになると欠点まで好ましく見える意」。

そういうわけで、我が家のケースではどうやら「あばたもえくぼ」が該当しそうな可能性があるやもしれぬ。

いずれにしてもこれは一人で解決できる問題ではないのでオーディオ仲間の耳を借りることにした。近場に在住するピッタリの人材がいるのでいつも大助かり。

「歯に衣着せぬ指摘」はその時は耳が痛くても結局、最後は己のためになることを「チコちゃん」ならぬ「おいら」は知っている(笑)。

「機器を一新したのでちょっと聴いてみてくれませんか?」と、Yさんにお願いしたのは6日(土)のことで、台風25号が少し逸れてほっと一息という昼下がりのことだった。

「これまで聴かせてもらった中でデッカのリボン型ツィーターが一番好ましく思っていましたが、故障したということでガッカリしていました。それが復活したんですね。非常に楽しみです。」と、Yさん。

    

持参されたCDは「ハイレゾCD」だった。ジャズの名盤が8曲収録されている。たとえば、「枯葉」(アダレイ&デイヴィス)、「セイ・イット」(コルトレーン)、「クレオパトラの夢」(パウエル)といった有名どころ。

そうですか、ジャズで勝負ときましたか・・・・。そもそもクラシックの再生とジャズとではどちらが難しいのだろう。

端的に言えば、前者の肝は「ハーモニー=調和の取れた音」であり、後者のそれは「リズム感と勢い」だが、個人的には「ハーモニー」の再生の方が難しいと思っている。

理由は長くなるので触れないが、熱心なジャズファンの方からも「ジャズの再生は何でもありですよ。」と伺った事がある。

いずれにしても、本日はこの盤をテスト盤にしての試聴会だった。

8曲で40分余りをずっと聴きとおしてからのYさんのご感想はといえば、

「オーディオ機器にはすべて″帯に短し、たすきに長し”みたいなところがありますが、デッカのツィーターはとてもウェルバランスですね。ツィーターは目立ち過ぎてはダメですが、自己主張が強くないのでとても聴きやすいです。

丁度JBLの075とワーフェデールのコーン型ツィーターの中間に位置するように思います。やはりこの試聴環境ではベストのツィーターでしょう。


ただ、全体的にちょっと硬めの音のような気がします。使用されている2ウェイのチャンデバはたしかTR素子でしたね。何だかLCネットワークの音を聴いてみたくなりましたよ。」

ウ~ン、このご指摘にはまったくの盲点を突かれた感じ(笑)。

ちなみにLCネットワークとは、平たく言えばコイルとコンデンサーを使って周波数を分割することをいう。

SPユニットを複数使うときにチャンデバがいいのか、それともLCネットワークがいいのか、これはいまだに論争が尽きないが、このYさんの何気ない一言がその後大きな波乱を呼び起こすことになろうとは、その時は夢想だにしなかった・・。

以下、続く。

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