「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

魅惑の「ブリティッシュサウンド」

2018年10月26日 | 音楽談義

前回からの続きです。

我が家のオーディオの歴史的な転換点ともいえる今回のSPユニットの交換は結果から先に言えば大正解で大いに血沸き肉躍るものだった。

あまりにも「素敵な音」が出たためにブログの更新を忘れるほど夢中になったといえばご理解していただけるだろうか(笑)。

振り返ってみるとワーフェデールのユニット「赤帯付きマグネット」の取り付けは、かねてからの懸案事項としてずっと意識してきたのだがどうしても踏ん切りがつかなかった。

      

交換したとしても「前のユニットの方が良かった」と、まるで「長か半か」の博打みたいなものだし、それに実験だと割り切るにしては作業がたいへん~。

         

重さ100kgを超える大型のエンクロージャーをゆさゆさ揺り動かして後ろ側にやっと入り込めるほどのスペースを作り、16個の裏蓋のネジを外して重量のあるユニットを外し別のユニットを取り付ける。補助バッフルのネジ穴合わせも1mmでもずれるとアウトだし、考えるだけで気が重くなる作業である。

文字通り「老骨に鞭打っての作業」でよほどの「音への情熱」がないと無理(笑)。

つい最近のブログにも搭載したが、メル友さん(関東地方)が仰っていたように、

「一流の作曲家と演奏家が紡いだ音楽を「いい音」で聴いてやらないと失礼に当たりますよね。
時空を飛び越えて我が家で聴ける第一級の演奏を良い音で聴く幸せは何事にも代える事が出来ません。」           

そうなんですよねえ、十分わかります(笑)。

もうひとつ、強力な後押しになったのはこのほど新装なった「PX25シングルアンプ」と「トライアクショム」(グッドマン)のコンビの魅惑的な「ブリティッシュサウンド」だった。こんな凄い音を聴かされると、我が家のシステム全体を「イギリス一色」に染めたくなるのは当然の成り行きだった。

作業の詳細、そして気になる試聴結果は後回しにすることにして、ここで「ブリティッシュサウンドって何?」という原点に立ち返ってみよう。

まあ「一介のオーディオ愛好家」の勝手な思い込みだから「ワン・オブ・ゼム」として受け取っていただければそれに越したことはない。

まず「ブリティッシュ・サウンド」の特徴を一言でいえば「微妙な陰影を表現でき、人の心に寄り添ってくれる音を出す」ことに尽きる。一聴するだけではとても地味だし、けっして大向こうを唸らせる音ではないが、聴けば聴くほどに琴線に触れてくるものがあって音楽&オーディオをこころから愛する人にだけ通じる何かがある。

そして同じ島国としての国民性なのかイギリス人の気質は何となく日本人と合っているような気がしてならない。

作家の五味康介さんが著書の中でいみじくも指摘されたように「音楽=音には民族の神が宿っている」
ので好きな音の傾向もきっと同じはず

そこで改めて「イギリス人の特徴と性格」を検証してみよう。(ネットからの引用です)

1 他の人との距離を保ちたがる  

親交的で情熱的、誰彼構わずスキンシップを求めてくることが多いヨーロッパ諸国の中でイギリスは他人とに距離をしっかりと保ちたがる傾向があります。過度なスキンシップを極端に嫌うため、スキンシップが大好きな国から来た人達は「嫌われている?」と勘違いしてしまうほどです。

2 アメリカを軽視している
  

同じ英語を話す2つの大国イギリスとアメリカ。特に敵対しているわけではないのですが、イギリス人は愛国心が非常に強いです。「英語を話す=アメリカ人」と思い、イギリス人に「アメリカ人ですか?」と尋ねると不機嫌になってしまうこともあるので注意が必要です。

3 人間性を非常に大切にする
  

オックスフォードやケンブリッジ大学など世界でも名高い有名大学のあるイギリスですが、真面目で頭が良いだけでは成功しないと言われています。スポーツで優秀な成績を収めている、ボランティア活動に力を入れているなど、勉強や真面目さに加えて人間性がよくなければ難関大学は合格できません。人間性を非常に大切にする国と言えます。

4 島国気質
  

日本と同じ島国で、しかも国土がアメリカやオーストラリアなどと比べて極端に狭いため、自国で全てをまかなうことができず、輸入に頼ることが多い国です。他のヨーロッパ諸国のように車で簡単に行き来できないので、他国の文化をすぐに吸収することができず、独自の文化が栄えている国です。他国の情報が入りにくい分、おしゃれなどもヨーロッパの中では比較的質素ないでたちと言えます。

5 表現が婉曲的
  

ストレートに自分の主張を表現することが多い外国人の中で、イギリス人はオブラートに包み、柔らかく、遠回しに表現することが多いです。こういった点では表現方法が日本に似ているところがあります。同じ島国であることが関係しているのかもしれません。 

さらにイギリス人の特徴をよく反映しているものとして、タイトル「イギリス人のおちょぼ口」(日経新聞:2000・2・2)を紹介してみよう。

当時、イギリスに興味があって切り抜いていたものだ。

「イギリス人には同じヨーロッパでもいろいろ変わったところがあるとよくいわれる。なにしろナポレオン軍に占領されなかったほとんど唯一の国である。しかし、オックスフォードの社会心理学者のピーター・コレットが「ヨーロッパ人の奇妙なしぐさ」(草思社)で、そのイギリス人の顔つきに注目しているのはユニークだ。

ヨーロッパでイギリス人の話になると必ずといっていいほど誰かが独特の「こわばった上唇」のことを持ち出すという。それは彼らの決意のかたさや感情の抑制の資質をさす比喩にもなっているらしい。その原因は英語の発音にあるとか、歯の手入れが悪いせいだとまことしやかに説かれてきたそうだ。

コレットによると「革張りになったような」とも言われたイギリス人の顔はこの半世紀にだいぶ大陸の人間の顔に近づいてきたが、それでもはっきりした特徴がある。たとえば、口の両端を斜め上に引くかわりに真横に引いて微笑む。また、表情を休止しているとき口をすぼめている。いずれも感情を抑えているような印象を与えているのだが、特に後者の「おちょぼ口」というのは面白い。

口は手と並んで典型的な外界関係器官である。握手をあまり好まないイギリス人は人と会うとき手を握らなくて済むように後ろ手にしていることがあるが、口もすぼめて外界との関係から防御しようとするのだろう。

何か考え込むときや、不平、不満があるときなどに口をすぼめることは日本人にもよくある。声を上げる口を収縮することで自己抑制し、自分に閉じこもろうという意思のあらわれだろう。そんな「おちょぼ口」を何でもないときにしている人が多いというのはイギリス人の思慮深さと特別な対人感覚をよく示しているといえる。~以下略~。」

以上のとおりだが、そんなことはどうだっていい、もったいぶらずに早く作業結果を載せろという読者が大半だろうと想像するので次回こそはきっと・・(笑)。

以下、続く。

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