このところ日課のようになっている早朝の起き抜けの「一仕事」、つまりブログの投稿だが、以前では作成したブログは意識して「一晩」寝かしつけ、翌日になって改めて読み直して「加除修正」したものだった。
何故かというと、どうも日毎に「筆が走る」感覚が違うようで、後になって「あんなことを書かねばよかった・・」と後悔するのが嫌で、用心深く対処したわけだが、ここ1年ばかりは前述のように面倒くさくなって早朝の起き抜けに慌ただしく創り上げての「一発勝負」となっている(笑)。
で、その「筆が走る」感覚が日毎に、あるいは夜と昼ではどうして違うのか・・、自分だけのことかもしれないと、謎だったがようやく霧が晴れるような本と出会った。
「誰にも覚えがあるヘンな感覚の正体」(河出書房新社)。
以下、原文のまま。
✰ 真夜中のラブレター現象(122頁)
深夜、気持ちが高ぶるあまり思わず書いてしまったラブレター。ところが翌朝それを読み返してみると、自分が書いたとは思えないほど恥ずかしい内容だった・・・。そんな経験はないだろうか。
または、深夜に何となく勢いのまま返信してしまったメールを翌日読んで「こんなことを書くんじゃなかった」と後悔することがある。これらは「真夜中のラブレター現象」と呼ばれている。
その理由だが「自律神経」が関係しているのではないかと考えられている。
自律神経とは心臓の動きや体温、血圧などを自動的にコントロールしている神経系で交感神経と副交感神経の2種類がある。
昼間は主に交感神経が働くことで活動的になる。反対に夜間は主に副交感神経の働きによってリラックスしたり、眠ることができるようになる。
このように夜間に働く副交感神経にはリラックスさせる作用があるため、理性が抑制され情動が優位になりやすいのだ。
その結果、ふだんは理性で抑えていたありのままの気持ちが夜に出やすくなるのである。
というわけで、深夜に書いたラブレターやメールはすぐに送らずに、翌日冷静な頭でもう一度読み返すようにした方が後で後悔しなくてすみそうだ。
筆者註
現在の就寝時刻はいつも早々の20時前後なので、深夜のラブレター現象は起きようがありませんね・・、それに残念なことに対象者もいないし~(笑)。
次に、
✰ 子供の頃よりも1年があっという間に感じる(ジャネーの法則)
同じ1年間でも子供の頃に感じていた1年よりも大人になってから感じる1年のほうがずっと短く感じる。
新年を迎えたと思っていたのに気が付けばいつのまにか年末になっている。もっと長いと思っていた1年間があっというまに過ぎていくような気さえする。
年をとるにつれて子供のころよりも時間の経過を早く感じるようになることを「ジャネーの法則」という。フランスの哲学者、ポール・ジャネーが最初に指摘したことから名づけられたものだ。
その理由だが、大人の方が子供より時間の経過を早く感じるのは年齢が増していくにしたがい、子供の頃よりも刺激の少ない単調な生活になるためだという。
たしかに子供の方が新しい経験をする機会が多く、記憶や意識にも残りやすい。それが大人になると毎日が単調なことの繰り返しになり日々の印象も薄れてしまう。その結果、時間の経過も早く感じるようになるというわけだ。
また、5歳の子供の1年間はそれまで生きてきた年齢の5分の1(20%)なのに対し、50歳の大人の1年間はそれまで生きてきた年数の50分の1(2%)になってしまう。このように年齢が増すにしたがい、それまで生きてきた年数に対する1年間の割合が少なくなっていく。
この例では、50歳の大人のほうが5歳の子供より1年間の経過を10倍早く感じているということだ。
筆者註
たしかに、子供のころと違って一年が過ぎるのがメチャ早く感じているし、同年輩の皆さまもご同様だろう。
で、せめて「日々の単調なことの繰り返し」をしないようにしたいもの・・と、ここで波乱万丈の「音楽&オーディオ」の出番がやってくるというわけで~す(笑)。
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