「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

能ある鷹は爪を隠す

2024年02月20日 | 独り言

前回のブログ「糟糠の妻は堂より下さず」はなかなかの反響でした!

実はこんな田舎でも実例をよく見かけるんですよ。いい歳をしたオッサンが若い女に目移りし、お金に物をいわせて一緒になって、長い間苦労を共にした奥さんには家一軒与えて離婚成立というケ~ス。一人ぼっちになった奥さんは立派な邸宅にもかかわらずいつも寂しそう・・。

メル友さんからも反響がありました。

いちばん心配していたのは「お前は日本が生んだ世界的指揮者のイメージをブチ壊すのか」という指摘だったが、無事セ~フ(笑)。

まずは時系列で、最初の方からは、


いやあ、「タフでなければ・・・優しくなければ・・・」清水俊二の名訳、大好きです。村上春樹と小澤征爾の対談集、私も読みましたが、いわば「タレントの褒め合い」に近い本だと思います。

皆さん、役者ですよ。まあ、タレントも音楽家も役者ではありますが。

おっと、それを言うと、人間みんな役者ですが・・・。

読書は面白いし、人生に必須のアイテムだと思います。同時に、自分の見識を問われている訳で、怖いですね。なんか、読書についてブログに書くことも怖くなります。

と言いながら、「もう、失うものなんか何もない! 好きに生きるぞ!」とも。

かかりつけ医さんからも、「〇〇さん、この年になったら、(生活習慣など考えずに)好きに生きていいですよ」と言われます。

それにしても、村上春樹ファンは「この世に2種類の人間がいる、カラマーゾフの兄弟を・・・」「学校の図書室の本はみんな読んでしまった」

なんてセリフを「カッコウいい」と感じるようですね。

あんなの「ハッタリ」だと、と私は思います。

なんかストレスが溜まっているようですね(笑)。

アハハ・・、「もう失うものなんか何もない」とはいい言葉ですね!

これからは、できるだけ「ええ恰好をせずに自然体で生きる」をモットーにしようかな~、ま、凡人には無理だろうなあ・・(笑)。

次いで、南スコットランド在住の「ウマさん」からは次のメールが届いた。


「ハイレベルでのクラシックとジャズの二刀流の使い手は村上氏だけかもしれない」…

僕もまったくその通りだと思う。

東京時代、彼が経営していたジャズ喫茶 (ピーターキャット) にはよく通っていたし、彼とは言葉も交わしていた。もちろん、村上氏の経営だとは、かなり後年に知った。彼とジャズの関係は多くの人の知るところだけど、ひょっとしたらクラシックとの関係の方がもっと凄いかも?と、実のところ僕は思っている。なぜか?…

ジャズは、歌にしても楽器にしても、演奏者の個性が嫌っちゅうほどわかる。同じ曲でも、テーマからインプロビゼーションまで、演奏者によってまったく違う。
しかし、クラシックの場合、ごく普通のファンが、ヌヴーとオイストラフの違いをどれほどわかるだろうか?あるいはゼルキンとルーヴィンシュタインの違い…

村上氏は、それらの違いを鮮明に表現することに (抜きん出て) 長けておられる。これは、そこらのクラシック評論家でも敵わないのではと思わせるなあ。

彼のクラシック評論はかなり読んだけど、よくここまで表現出来るもんだなあと感嘆し、演奏者による違いをこれだけ的確に表現出来る人は、ほかにどれほどいるだろうとも思う。つまりジャズよりクラシックの方が凄いってことなんです。

たとえば、


モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第三番 ト長調 K.216…

「僕の贔屓のフランス人ヴァイオリニスト、ジャック・カントロフが、レオポルト・ハーガーの指揮のもと、実に流麗にこのト長調の協奏曲を奏でる。演奏のラインとしてはオイストラフに近いが、質においても決して偉大なる先輩に負けてはいない。優れて知性的であり、現代の空気を進んで取り入れながらも、歌うことを決して恐れないカントロフの面目躍如だ」…

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第五番 イ長調 K.219…

「フランチェカッティが目指しているのはハイフェッツとは対照的に、愛らしく美しいモーツァルトだ。高度な技巧は技巧のためではなく、あくまでそのような特質を高めるために供されている。フランチェスカッティの演奏するモーツァルトの協奏曲はワルターと共演したものが高名だが、チューリッヒ室内管弦楽団と組んだこの盤は、オーケストラがこじんまりしているぶん、独奏者の心持ちがより近しく感じられるかもしれない。美しい演奏だが、ただその歌い回しにはどうしても『オールド・スクール』の匂いがあり、そのへんで好みが分かれるだろう」…

「オーディオに凝り始めたというか、意識するようになったのはジャズ喫茶に通う前の高校三年生の時。トリオの真空管アンプに、リチャード・アレンの8インチ・ダブルコーン・スピーカー、ニートのターンテーブルに、フィデリティ・リサーチのアームでした」
「JBLのこのバックロードホーンは丈夫で率直…他に良いスピーカーがあれば買い換えようとは思っているんですが、僕が思っているようなものは今ない」
「ステレオサウンドの試聴室に行って色々聴かせてもらったけど全部もう一つ気に入らなかった。でもアンプとかCDプレーヤーなんかはなるべく新しいものにするよう、替えています」
「…二つのプリメインアンプを使っています。一つがアキュフェイズのE407、その下にあるのが、オクターヴの真空管…」
「タンノイのバークレーはアキュフェイズのプリメインだけで鳴らしてますが、JBLの方はアキュフェイズのプリの部分とオクターヴのメインを使ってます」

どうやら、クラシックはタンノイで聴いておられるようですね。」

そうですか・・、村上さんはクラシックはタンノイでしたか。オクターブの真空管アンプは定評があるけどまだ聴いたことはないです。何せ高価ですからね(笑)。

ジャズをわざわざオクターブの真空管アンプで鳴らすなんて、村上さんは相当のオーディオマニアだと思いますよ!

「能ある鷹は爪を隠す」ということでしょうか、それにひきかえ自分は・・(笑)。



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