オーディオ歴50年余といってもあまり自慢にはならないですね~。
なぜなら、50年もやっておきながら「この程度の音か!」と言われそうな気がするので・・(笑)。
しかし、オーディオはやればやるほど謎が深まるばかりのような気がします、まあ、謎というか「意外性」に富んでいるのが飽きがこない原因ですかね~。
刺激に乏しい日常生活に潤いをもたらしてくれる貴重な存在です。
手前勝手な話になりますけど、つい先日も「意外性」を2件経験しましたのでご紹介しましょう。
<第一事例>
我が家では、このところ「STC」(英国)真空管の起用で大いに沸いています、そして従来のスピーカー群が悲鳴を上げています(笑)。
何しろアンプはスピーカーに魂を吹き込んで精神的に一人前にする大切な役割を担っていますからね・・、影響大です。
その結果、二軍の選手が一軍に昇格したり、その一方、一軍に安住してきた選手が、持ち駒が豊富になったため、トレード(オークション)を通告されたり、悲喜こもごもです(笑)。
そして、豹変した事例がこれです。
グッドマンの「TRIAXIOM 」(同軸3ウェイ)が上手くいったので、味をしめてトライしたのがワーフェデールの「スーパー3」(口径25cm)でしたが、どうも音に違和感が つきまとい ます。
右側の画像のように立派な赤帯マグネットの持ち主なんだから、こんなはずではない・・、ひとえに、音に思考力が感じられないんですよねえ~(笑)。
そこで、思い切ってより大きな「植木鉢」に、そのまま容れてみました。
見事に「豹変」したんですよねえ・・、赤帯マグネットの持ち主に相応しい「音の佇まい」になりました!
原因を素人なりに推測すると、これまで後ろ側に出た「逆相」の音が前方に回り込んで「正相」の音を邪魔してたんでしょう。なにしろ音の速さは「秒速340m」ですから、メチャ早いです~。
そして、こういうホーンタイプにすると「逆相の音」の回り込みが邪魔されて正常な音に近づいたのではないでしょうか。
それにしても、たったこれだけのことで見事に結果オーライですから、オーディオの闇の深さをつくづく思い知らされました(笑)。
<第2事例>
「You Tube」で、たまたま観た「エレキ・ギター」の街頭演奏。
まず、エレキギターのメチャ素敵な音色に惚れこみました。そして、そのリズム感・・、思わず身体を揺り動かしたくなるような躍動感があります。こういうタイプの音楽は欧米人の独壇場でしょうか。惚れ惚れしながら観ていたら、観客の中から中年の男女が躍り出てきました。お見事です!
そのうち、この音を無性に「JBLシステム」で聴いてみたくなりました。思い立ったが吉日、急いで番組を保存してシステム構成に取り掛かりました。
な~に、ものの20分もあれば完成です。
ほら・・、
低音域には自作の箱に「D123」(口径30cm)を、中高音域には「175ドライバー」を配置し、クロスオーバーは「ムンドルフ」(ドイツ)のコイルと、ウェスタンのオイルコンデンサーを使っておよそ700ヘルツに設定しました。
駆動するアンプは、「D123」をSTCの出力管アンプ、「175」には「71Aシングル」を起用しました。
実にスッキリ爽やかで開放的なサウンドです。やはり英国系のユニットとは正反対ですね~。これはこれでたまにはいいです(笑)。
いちばんの魅力は小気味よく弾んでくるスピード感に溢れた低音ですね。 エレキギターにとてもマッチしていて、これには心の底から参りました!
その一方、「175」となるとエレキギターには無難ですけど、「ヴァイオリン」の「濡れたような響き」(AXIOM80)となると、ちょっと及びもつかないですねえ。贅沢をいうとキリがないのですが・・(笑)。
仲間の「Y」さんが「ホーン」型システムを毛嫌いされているのも、その辺に理由がありそうで、何しろあの「TRIAXIOM」のほんの小さなホーンでさえ、「ホーン臭いです!」と、にべもなく拒否されるほどですからね。
そこで、ちょっと「ひとひねり」して、「175」に「075」を付け加えて超高音域を受け持たせたところ「豹変」しました。
音響空間にヴァイオリンの音色が漂うような浮遊感が出てきたんですよねえ~。
これはたまらん・・(笑)。
「175」には「71Aアンプ」(画像右側)を、「075」には「LS7アンプ」を充てました。
これで当分の間、楽しめそうです(笑)。
以上、ほんのちょっとした思い付きで上手くいった事例を2例紹介しましたが、成功談ばかりではなく失敗談もと思ってますがなかなか難しいですね。
「賭け事師」が儲けたときしか話さないのと一緒ですね、これは~(笑)。
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