「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「南海トラフ巨大地震」と「ネコ学」~読書コーナー~

2025年02月20日 | 読書コーナー

☆ 知っておきたい地球科学



この種の本で知りたいのは率直に言って「南海トラフ巨大地震がいつ頃起きるんだろう?」に尽きます。すると、181頁にこう書いてありました。

「2030年代に南海トラフ巨大地震」

今回の巨大地震は「東海」(静岡県)「東南海」(名古屋~和歌山)南海」(和歌山~四国)の三か所が連動して起こると予測されている。

起きる順番も過去の事例から決まっているようで最初に「東南海」、次に「東海」、そして最後が四国沖の「南海」地域となる。

南海トラフ巨大地震は発生時期が科学的に予測できる殆んど唯一の地震である。この虎の子の情報を活用し、激甚災害を迎え撃たなければならない。

過去の経験やシミュレーションの結果から述べると、南海トラフ地震が起きるおおよその時期は、地震学者たちは2030年代には起きると予測している。筆者も2040年代までにはほぼ確実に起きると考えている。

政府の地震調査委員会は地震の発生確率を公表しており、南海トラフについては30年以内に発生する確率を「70~80%」にしている。

実はここに大きな問題がある。こうした確率で示したのでは緊急性が伝わらない・・、そこで筆者は具体的に「2035年 ± 5年」と予想している。

そして、その災害規模は東日本大震災よりも確実に一桁大きい。津波はおよそ34mの巨大なものになる。(要旨)

以上のとおりです。

なるべくなら2020年代に人生を終えたいものですね、アレッ、もうすぐだ(笑)。

☆ ネコ学



貴方は「猫派」ですか「犬派」ですか?

と、問われたらどう答えますか。ブログ主の場合は玉虫色の「両派」です(笑)。

本書によると(178頁)、テキサス大学がオンラインで行ったアンケート調査では、回答者の半分近くは犬派であると答え、約1/4の人が犬も猫も両方好きだと答えたが、猫派であると答えたのは12%に過ぎなかった。

どうも猫派の方が分が悪そうですね。印象的にもそのようです。

アメリカでは「猫好き」というのは冷笑の的になったり意地の悪い言われ方をすることが多い。たとえば、犬が嫌いな人は信用できないとか、猫を複数飼っている女性が「猫好きおばさん」と揶揄されたりする。

ちなみに、現在の副大統領「ヴァンス」氏が、かって女性のハリス副大統領(当時)を指して「子供のいない猫好きの女性たちにアメリカが運営されている」と、攻撃したところ猛烈なバッシングが起きたのは記憶に新しいところ。

男性らしさを表すテストストロン(男性ホルモン)の分泌量と猫嫌いが比例しているような印象を受けるのは筆者だけでしょうかね。

現実にも、ご近所の例だけど「猫好きなんだけど主人が嫌うので犬を飼ってます」という奥さんたちがいます。

そして、ウォーキングでときどきお会いする、年の頃80歳ぐらいの仲良しのお婆ちゃんは、昨年春にご主人を亡くされたそうで、その後に3匹の猫を飼われ
「もう可愛くてねえ・・、この子たちを残して死ぬわけにはいかないから歩いているのよ」と、目を細めながら大きな生きがいになっているご様子。

筆者は、前述どおり玉虫色ですが、猫の気紛れなところが気に入ってます。パタ~ンが決まっていないので意外性が散見される・・、そう、これはオーディオと似てますね(笑)。

猫については、さらに面白い記述がありました。


「左団扇(うちわ)の生活は幸せか?」(96頁)

以下、転記します。

仕事柄、連日ネズミの行動を観察します。通常、エサは皿に入れられいつでも食べられる状態ですが、レバーを押すとエサが出てくる仕掛けに変えると、すぐに学習し上手にレバーを押すようになります。

このネズミに二つのエサを同時に与えてみましょう。一つは皿に入ったエサ、もう一つはレバー押しで出るエサ。得られるエサはどちらも同じです。さて、ネズミはどちらのエサを選ぶでしょうか。

試せばすぐにわかります。レバー押しを選ぶ率が高いのです。苦労せずに得られる皿のエサよりもタスクを通じて得るエサの方が価値が高いというのです。

これは「コントラフリーローディング効果」と呼ばれ、犬やサルはもちろん、鳥類や魚類に至るまで動物界に普遍的にみられる現象です。ヒトも例外ではありません。

こうした実験データを眺めると、労働の価値について考えさせられます。「左団扇の生活」には誰もが憧れますが、仮にそんな夢のような生活が手に入ったとして、ほんとうに幸せでしょうか。

ちなみに、コントラフリーローディング効果が観察できない唯一知られた動物がネコです。ネコは徹底的な現実主義です。レバー押しに精を出すことはありません。

以上のとおりです。

結局「ネコ学」の極まるところ、このエピソードが象徴しているとは思いませんかね(笑)。


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