「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

永遠に続きそうな堂々巡り

2025年03月14日 | オーディオ談義

先日来、夢中になって聴き惚れているのがこのシステムです。耳のいいオーディオ仲間の強力な後押しもあって、勇気10倍、元気百倍中~(笑)。



100ヘルツ以下の低音域を受け持つ「ウェストミンスター」内部の「バックロードホーン」(改造)が凄く利いてる感じですね。

ジャズならいざしらず、クラシックとなるとオーケストラのあの独特の豊かなスケール感は箱の在り様にとどめを刺すような気がします。

まあ、実際のコンサートの音響に比べると家庭で鳴らす音楽なんて、どうせ「五十歩百歩」なんでしょうけど、少しでも近づけたいという努力はあってしかるべきだと思いますよ(笑)。

このシステムに「いいねえ、いいねえ・・」と、うわ言のように繰り返しながらも5日ほど経った頃から・・、いつものように不穏(?)な空気が漂い始めました。

スピーカーでもアンプでも完全無欠な機器は存在しないというのが、長いオーディオ遍歴のありふれた結論です(笑)。

結局、それが何かといえば、大型特有の ゆとり というのか、裏返すと「緩さ」とでもいうべきかな・・、いったん気になり出すともうダメ~。

もう少し「シャープな音」が聴きたくなったので、今度は「小型スピーカー」の出番です。

我が家で唯一の存在といえば、「PL100」(英国:モニター・オーディオ)ですね。



クロスオ―ヴァ―は「2800ヘルツ」となっています。意味のある設定だと思いますよ。

というのも、人間の耳でいちばん鈍感な周波数は文献によると「4000ヘルツ」前後とされています。マグネットが違う、つまり音色が違う相互のユニットを交差させるのにはいちばん適した帯域というのがメーカー側の判断でしょう。

我が家でも事情の許す限り、耳にとって比較的鈍感な200ヘルツ以下、あるいは4000ヘルツ前後にクロスオーヴァーの設定を心がけています。もちろん、これはクラシックに限っての話ですから念のため(笑)。

で、これまで、このSPには最高音域の伸び具合に不満を抱えていましたが、「WE300B」シングルアンプによって見事に解消しました。やはりメーカーの責任ではなくて、使いこなし側の落ち度でした、深く反省しています(笑)。

さらに、100ヘルツ以下の低音域は、例によって「サブウーファー」で補強しています。

そして、じっくり聴いてみると・・、家庭で音楽を聴くのにこれ以上何が必要だろうかという気にさせてくれますね、過不足をいっさい感じさせません!

小型スピーカーならではの「かっちりと引き締まった音像」、小口径のユニットによる心地よいスピード感、そしてさすがに専門メーカーだけあって音像定位が素晴らしい。

両方のスピーカーの間にステージがきちんと出来上がり、そのステージ上でボーカルや楽器群の奥行き感のある演奏が展開される感じが何とも言えないですね。

目を瞑って聴いていると、とてもこれが小型スピーカーの音とは信じられないくらいです。

ただし、楽しさの面からいくと「PL100」はイマイチの感がありますね。

というのも・・、釣りに喩えると分かりやすいです。若い頃に釣りに凝っていて、磯や防波堤の上なら死んでもいいぐらいの熱中ぶりでした。

で、釣りには「仕掛け」というものが必要です。「ウキの種類、ウキ下の調整、錘の選択と打ち方、釣り針と釣り糸の太さの選択・・」など、この辺はもうノウハウの宝庫といっていいです。

もちろん市販の仕掛けもありますが、釣果もそれほど変わらないとしたら、独自に考案した仕掛けを使って釣果を上げた方が何倍も充実感があって楽しいです。

同じことがスピーカーにも言えます。独自に工夫を凝らしたスピーカーの方が、上手く鳴ったときの喜びは倍加しますね。その点、PL100は弄るところが無いのでちょっと淋しいというわけです(笑)。

あとは駆動するアンプを工夫する以外にないですね。何せインピーダンス負荷4Ω、能率88dbのユニットを鳴らすとなると小出力の真空管アンプでは一筋縄ではいきません。

そこで、いろいろ試してみましたが、非力なシングルアンプは軒並みアウトでした。

結局、2800ヘルツ以下には「EL34プッシュプル」アンプをあてがうことにしました。



このアンプは重たすぎて腰を痛めそうなので、なるべく使いたくないのですが、背に腹は代えられませんね(笑)。

そして、現在3日ほど経ちますが、「これが優等生の音なんだろうが、あまりにも隙が無さすぎる・・、もう少し ゆとり みたいなものが欲しい気もするなあ」

こうして我が家では堂々巡りが永遠に続きそうです(笑)。



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