前回からの続きです。
いきなりの話だけど、ネットを見ていると「小出し」にして「続く」を連発している記事をときどき見かけるが、2回ぐらいならいいけど、3回以上も続くとなるとイライラしてくる。
そう、「勿体ぶるな!」と叫びたくなるのだが、その原因となると年齢のせいで気短になったせいか、or「小出し」そのものに読者をいたずらに引きずる不純な意図を感じるせいか・・、皆様もそういうご経験がありませんか。
というわけで、この「オーディオ記事」も、徒にひきずることなく2回までに留めておきます(笑)。
さて、久しぶりに舞い込んできた興味ある「オーディオ実験」・・、人間の耳に聴こえるはずがない超高周波音を加えると、音が「生き生き」してくるという話に、感化されてさっそく試してみた。
ご覧の通り「AXIOM80」+「075ツィーター」の組み合わせだが、これまでの経験上、とかく愛好家は「音が変わった=いい音になった」と錯覚しがちである。
ここは冷静な第三者の耳を借りようと、オーディオ仲間の「Y」さんに来ていただいた。フルートの生演奏を楽しまれるだけあって音にはとても敏感な方で、いわば信頼のおける方である。
「音楽ソースはどうします? ジャズにしますかクラシックにします?」
「クラシックがいいです。ジャズはこのごろまったく聴く気がしなくなりました。後に残るものが無いです、あれは芸術じゃなくて娯楽ですね・・。」
「私も昔は音響実験のときにサキコロは定番だったのですが、このところまったく聴く気がしなくなりました」と、すかさず同調した、付和雷同・・ゴメンね(笑)。
というわけで、テストソースはモーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ」に決定。
最初に「075」を付けた状態で聴いていただきながら、途中から「075」専用のアンプのスイッチを切って「どうですか?」・・、
すると「あった方が断然いいです、高音域の抜けが違います。AXIOM80単独で聴いているときは、まったく高音不足が気になりませんでしたが、こうやって比較して聴いてみると高音域が随分と淋しくなりますね」
「それにしても不思議ですね。聴取不可能な高周波音が加わるだけでこんなに変わるなんて・・、075のマイカコンデンサーがボリュームの役割をしているんでしょう。
本格的なスーパーツィーターに代えると、もっと変わる気がします。ただし、AXIOM80本体の透明感があってこそスーパーツィーターが引き立つ印象を受けます。ほかのスピーカーではそれほど目立たないでしょうし、あまり効果が感じられないと思いますよ」
極めて的確なご指摘だと思います(笑)。
そこで、率直な思いでマイナス面を打ち明けた。「実は超重量級の075を載せたせいで箱の響きが弱くなったような気がします。台を別途つくってその上に075を載せようかと思ってます」
「そこまでしなくていいでしょう。075は所詮は雰囲気づくりなんですから、何も縦一文字にしなくてもスピーカーの横に台を置いてそれに載せたらいかがですか」
「成程! グッドアイデアです」と、すぐに飛びついた。
当面、あり合わせの材料で即席の台を作って横に置き、その上に075を載せてみた。
「これで言うことなし!」の音になりましたぞ。
メデタシ、メデタシ・・(笑)。
なお、今回ありがたいことにYさんからお土産として清酒をいただいた。
篤志家(とくしか)のお父さんの代から営々と運営してこられた「老人福祉施設」が百周年を迎えたので、先日「記念パーティ」を開催し、そのときの引き出物がこの清酒だったというわけ。
その種の仕事をしている家人からは「名実ともに県内でトップクラスの施設で、とても評判がいいわよ」と、つとに聞かされている。
なにしろ、クラシック音楽好きの理事長さんが運営しているんだから納得です!(笑)。
こういう施設が大分市・別府市に幾つも点在しています。
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