前回からの続きです。
とかくオーディオ機器につきまとう故障を出来るだけ前向きに受け止めて「ピンチはチャンス」とばかりに言い聞かせて、いろんな対策を講じているが、今回はその第2弾。
☆ SPユニット「スーパー12」(ワーフェデール)の故障
まったく信じられない故障だった。
突然ウェストミンスター(改)の右チャンネルからどうも歪んだ音が出てくるようになった。気になって仕方がない。
初めは入れ替えたばかりの「リチャードアレン」かと思ったが、スピーカーに近寄って耳をそばだててみると、内蔵しているウーファーの「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ)からの歪み音だと判明した。
「スーパー12」は計4本持っている。静岡県のTさんから1ペアを購入したが、あまりの素晴らしさに「故障品でもいいですから」と無理を言って格安で追加の2本を譲ってもらったもので、その2本については昨年(2018年)8月に修繕したばかりだった。
画像をご覧のようにマグネットの裏に白い幅広のテープを張り付けて修理日と修理先を記載しているのですぐにわかるようにしているが、その1本が再度故障した模様だ。使いだしてから2か月余りなのでまさか!
2本のスペアがあるので、その点は安心だがウェストミンスターの裏蓋の16本ものネジをこじ開けて交換作業をするのを考えただけでも気が重くなってしまう。
しかし、このままの状態では聴けないので重い腰を上げざるばなるまいて。
しかし、転んでもただでは起きないぞ!
交換作業のついでにSPケーブルも代えてみようかと思いつくのは必然だった。このところSPケーブルの威力にはほとほと降参状態だからね~(笑)。
とはいえ、銀線ケーブルを今から注文するにしては日数がかかり過ぎるし、高価なのも難点なので、ふと思い出したのが「LANケーブル」だった。
「LANケーブル」を「SPケーブル」に使用する件はメル友の「I」さん(東海地方)から教えていただいたもので「LANケーブル → SPケーブル」(2017.6.27)という過去記事にも記載しているとおり。
今でも過去記事のランキングに時折登場する人気記事である。
さっそく近くの大型電気店に駆け込んで「LANケーブル」を物色したところ、ありました!
「カテゴリー7」と題し、「次世代の高精度・高速伝送を可能に」とある。
通常の「LANケーブル」(カテゴリー6)と比べるとお値段は倍近くするが何せ銀線ケーブルと比べるとはるかに「リーズナブル」なのでちょいと乗り気になった。
まあ実験だ、いっちょう試してみっかと「10m」仕様を購入してさっそく解体したところ「厚みのある撚り線」が束になって出てきたのには驚いた。高精度・高速伝送となると線材にも大いに気を配っているはずだと思いたくなるのが人情である。
いい音が出るかもしれないなあ(笑)。
まずは右チャンネルだけこのLANケーブルをネットワークから2.5m分を新しい「スーパー12」に半田付けして裏蓋を閉じた。
左チャンネルは従来通り銅の単線(0.8mm)である。
こうやって鳴らすとたちどころに左右の違いが判る仕組みだが、実際に聴いてみると意外にもあまり差がなかった。
強いて言えば、右チャンネルの方がやや明るくて溌溂感があるかなあという程度で、何も知らない他人がこの状態で聴くとまったく判別がつかないと思う。
銅の単線が大健闘だと言うべきだろう。まあ、「スーパー12」が受け持つ周波数が限定的な「~800ヘルツ」(-12db/oct)までというせいで違いが顕著に出ないのかもしれない。
いずれにしても、左チャンネルも「LANケーブル」に代えないと精神衛生上よろしくないので翌日になって交換作業をしたことだった。
これで波乱を呼んだ「ピンチはチャンス第2弾」はお仕舞い。
ちなみに、故障した「スーパー12」は修理元から「送ってください」とのことで、運動ジムの帰りに持ち帰り自由の「スーパーの段ボール置き場」から適当な大きさのものを失敬し梱包完了して送付した。
はたしてどこが故障したんだろう?
「三角帽子」(ファリャ)の低音を出し過ぎたのかもねえ(笑)。
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