2014年元旦
明けましておめでとうございます。無事、新年を迎えることができました。昨年末、硬膜下血腫の緊急手術をし、その入院記をブログに書いたところ、半年前にブログを開設して以来、最多のアクセスがありました。「自分はこんな病気を抱えている」「家内はこうだった」とか、たくさんの情報が寄せられました。医療技術の格段の進歩で、たくさんの命が救われていることに驚くともに、高齢世代への医療情報の提供がいかに貴重かを知らされました。いくつかを紹介しましょう。
・君のブログを読んで、妻が脳梗塞で倒れたときのことを思い出した。少し前から買い物のとき、勘定の計算ができなくなったのだろう。お店では、何かにつけ、1000円札、5000円札で払うので、バッグの中が小銭であふれかえってているのに気づき、ぞっとした。緊急入院の日は、朝9時は何でもなかったのに、11時30分にはろれつが回らなくなって言葉にならず、手術を受けた。回復はおもわしく、半身不随のままの状態になった。脳に関しては、とにかく異常の早期発見、早期治療が命運を分ける。ご主人は大学時代の音楽鑑賞会の仲間で、忘年会のメンバーの常連です。
・妻と旅行中、妻がクモ膜下出血で倒れ、生死をさまよったような気がした。手当てが早かったので、今は後遺症もないほど回復している。この人も大学時代、音楽鑑賞会の仲間で、この奥さんは国際的にも活躍するピアニストです。
・小学生のとき、近所に住んでいた友人は、自分は狭心症、食道ガンを手術したといいます。2年まえには心筋梗塞で緊急手術をし、自分はこの道の先輩だとおっしゃいます。現役時代の無理な生活のツケが70歳前後からまわってくる。脳の出血疾患の経験はないので、君の体験を生かしたい。お互い安全運転で行きましょう、とのことです。
・学生時代にワンゲルの熱心なメンバーで、マッキンレーになんども登頂している友人は、コレステロールの低下、緑内障の点眼薬治療、腰痛で医者通いを続けているそうです。酒量はとにかく減らしましょう、と誓いあいました。
・会社時代の同僚で、ほぼ同じ年齢だったひとが、一か月前に脳内出血で倒れたことをメールで教えてきてくれたひとがおりました。一時は意識がなく、集中治療室におりました。今ではしゃべれるようになり、リハビリに励んでいるとか。この人は奥さんの具合が悪く介護しているので、そちらのほうが心配だそうです。
われわれの年齢層一般の注意としては、異常に気がついたら
・強がりや我慢は禁物
・これくらいはなんとなるさという楽観も禁物
・すぐによくなるさというあまい考え方も禁物
・夫婦そろって倒れないようにすることが絶対に必要
わたしの場合は、明らかに抗血栓薬のワーファリンやバイアスピリンの副作用の影響です。ちょっとした打撲で内出血をしやすく、頭部の打撲から頭部にじわりじわりと出血し、血腫が大きくなり、頭部を圧迫し、麻痺が進行したとみられます。頭部の内出血疾患としては、治療しやすく、時間をかければ完治し、後遺症は残らないそうです。今後、しばらくは出血が確実にとまったのかを週一回ほどのペースで通院し、映像検査が必要ではあります。大晦日、正月、わたしだけがノンアルコール・ビール、家人や娘夫婦はワインで乾杯し、年越しソバ、お雑煮をおいしく食べました。50年ぶりに再開しているピアノ練習も10日ぶりにやってみました。チェルニー、モーツアルト、ベートーベン、ショパンなど、両手が同じように動きました。つまり手のマヒはありません。
断酒はもう10日になります。年中無休のアルコール好きでした。飲む気にはならず、禁断症状はあらわれていないので、アル中ではなさそうであることがわかり、これは収穫でした。ただし、いつものような元気がでません。ひょっとしたら、軽い禁断症状なのかもしれませんね。
闘病体験の共有を。昔の仲間の体験ほど、真剣に耳をかたむけますから、今後もネットで連絡しあうことが必要と思います。それによってひとりでも多くの人が病を避けられ、命を落とさずにすむかもしれないのですね。
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