「日本一になったぞー!」
日本シリーズで初優勝を決めた東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の言葉です。
ご存知のとおり、今年のレギュラーシーズンに24勝0敗でチームを引っ張った田中投手ですが、昨日優勝を決めた後のビッグスマイルは実に頼もしいと感じました。
最近の田中投手を見て思うのは、実に「いい顔になった」ということ。それは「美形」ということではなく「闘う男の顔付きになった」という意味です。ここ数年で急激に成長した証なのだろうと感じるのは私だけではないと思います。
私は野球のことは詳しくはないのでよくわかりませんが、最近の田中投手の顔付きを見ていると、選手として、また一人の人間としても一皮も二皮も剥けたように思えるのです。
論語では、孔子は「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。・・・」と言っています。田中投手はこの11月1日に誕生日を迎えたばかりの25歳の青年ですが、既に三十の域に、あるいはそれ以上にさえ達していると感じさせる風格が漂っているように思えます。
何が彼をそうさせたのか? 東日本大震災で被災された人々への想い。創立9年目のチームへの想い。自分のこれまでの、そして今後のキャリアへの想い等々いろいろあるのだと思います。
夏の甲子園の再試合で戦ったあの日から、はや6年。今後の田中投手がますます「いい顔」になっていくことが楽しみですが、同時に思うのは、「顔」はその人の生き様の結果であるということ。当たり前のことですが、人はどう生きるのか、周囲の環境に対してどう向き合うのかその都度選択をしています。その積み重ねによって年齢によらず人の顔は作られていくのだと、田中投手の顔を見て本当に思いました。
そして私は人材育成を提供している者として、先ずは自分の顔に責任を持たねばならないと意を新たにしました。
マー君、東北楽天ゴールデンイーグルス、そして東北の皆さん。日本一おめでとうございました!
(写真はWikipediaより)
(人材育成社)