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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

マナーって…

2011年08月22日 22時17分29秒 | 日記
久しぶりに再会した友人と夕食を共にしました。

イタリアンだったのですが、その友人の食べ方がものすごく汚いんです。サラダが出てきた時は、ドレッシングを満遍なく行き渡らそうと思ったのか、あまり大きくないお皿の上でグチャグチャに混ぜるし、スープをおみおつけみたいにすするし、極めつけはパスタまでズルズルと日本蕎麦の如くすすりだす始末…。

で、最終的にどうなったかと言うと写真のような有様です。何だかいろんなものがちょっとずつお皿に残っていて、お給仕さんが済んだお皿を下げにく~い感じにほったらかしなのです。

その彼は年齢的にも、行くところに行けばある程度の地位の人間なのですが、あまりに気になったので「一応さぁ、パスタは蕎麦みたいにすすらない方がいいよ。仕事の会食なんかで見咎められたらどうすんの?」と一言言ったら「嫁さんにも言われないようなことをお前に言われたくないよ!(#`皿´)」と軽くキレられてしまいました。

私も男ですが、家の中が女系だったのと明治生まれの年寄りに育てられたこともあって、女性が男性に対して気になるようなことが、普通に気になるのです。で、その最たるものが食事中のマナーなんです。

同じ麺類でも蕎麦とパスタで何で食べ方が違うかと言えば、それは大雑把に言えば文化の違いなわけです。そして、それぞれの食文化の中で片方ではお箸が、片方ではフォークができたわけです。

これは本当かどうかわかりませんが、かつて母から教えられたのは

◎箸で食べるものは、基本的に器を手に持って食べるので、口の近くまで器ごと持ってきてすすって食べてもいい。

◎フォークで食べるものは、ナイフとセットで使うものとして両手がふさがってしまうので、器を手に持たずに先にフォークに巻き付けてから口元まで運んで
すすらずに食べる。

と言われたことがあります。真偽はともかくとして子供にはとても解りやすく、それ以降注意するようになったのを覚えています。

あと、これは直接関係あるかどうか分かりませんが、東洋人と西洋人とでは、音の価値観に違いがあることも要因のようです。例えば我々が『いい音』として聞いている虫の声が、西洋人にはただのやかましいノイズにしか聞こえないようなのです。だから、そういった意味では東洋人の方が、いろんな音に対しての許容範囲が広いのかも知れません。勿論、だからと言ってパスタをすすっていいわけではありませんが…。

男の人、特にある程度の年齢の方々は、マナーとか作法とか言うと殊更面倒臭さがる人が多いように見受けますが、本来マナーというものは『相手に不快な思いをさせないため、ひいては自分が恥をかかないため』にあるわけです。つまりは『人間同士の社会関係を円滑にするため』と言っても過言ではないと思います。そして、その根本は何かと言えば、答えは簡単『他者を思いやる心』に他なりません。

ちょっとした気配りや思いやりを持つだけで、人間関係はいくらでもスムーズなものになります。そのためのマナーというものを、これからも大事にしようと思います。まずはパスタをすすらずに食べましょう(だいたいトマトソースなんかすすったらシャツに飛んじゃって洗濯が面倒臭いんですもの(^-^;)。
コメント (2)
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