共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

ヴィオラで『白鳥』弾きま〜す!

2020年09月01日 20時30分06秒 | 音楽
昨日の雨のせいなのか、それとも昨日二百十日を迎えたからなのか、今日は今までと比べるとかなり過ごしやすい感じでした。日中は暑さに見舞われましたが、朝晩はだいぶ暑さから開放されていました。

恐らく、今まであまりにも雨が降らなかったことによって地表面温度が下がらない状況が続いていたのでしょう。それがたった1回の雨での打ち水効果でここまで気温が下がるということに、今更ながら驚きを感じさせられています。やはり、何事もバランスが大事ですね。

ところで、小学校での勤務終了が近づいている中で、いなくなる前に新たな依頼がありました。高学年の子たちの音楽の時間での講義と演奏です。

特に4年生の音楽の教科書では鑑賞教材としてサンサーンスの《動物の謝肉祭》を採り上げているのですが、その中の『白鳥』を生演奏することになりました。『白鳥』といえばチェロの名曲として有名で、教科書にもチェロとピアノでの演奏の写真が掲載されていますが、今回はそれをヴィオラでやってください…という依頼があったのです。

御存知ない方が多いかと思いますが、例えばヴァイオリンの『ツィゴイネルワイゼン』やチェロの『白鳥』のような、多くの人に「あぁ、はいはい!」と言ってもらえる代表的なオリジナル曲がヴィオラには存在していません。なので、単独でのライブをする時にオリジナル曲でプログラムを構成すると、悲しいことにもれなく

「…は?」

と言われてしまいます。ではどうするのかというと、ヴァイオリンやチェロ用の名曲を「パクる」しかありません。

そのパクりネタの中でもテッパンなのが、



実はこの『白鳥』です。というのも、チェロで演奏する場合にはチェロにとってかなりの高音域で演奏しなければならないのですが、これがヴィオラで演奏する場合にはヴィオラにとって一番楽な音域で、しかも現調で演奏できてしまうのです。

比較的楽に弾けてみんなに曲が認識してもらえる…チェロ奏者の皆さんには申し訳ございませんが、ヴィオラ弾きにとってこんなオイシいパクりネタはありません。

実際にヴィオラで弾いたらこんなんかな?という動画がありました。少なくともこのレベルで演奏できるように頑張ります。勿論、子どもたちには

「本当は違う楽器で演奏するんだからね。」

ということを注意した上で演奏します(笑)。


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