今日の関東地方は、ものすごく寒くなりました。最高気温も遂に10℃に届かず、昼間でも暖房器具を点けていないといられないくらいでした。
今日は勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室のある日ですが、年内の教室は先週でおしまいとなったので、とにかく自宅でゆっくり過ごすことにしました。あまり自覚はなかったのですが、やはり昨日の大騒動の疲れは否めなかったようです…。
いろいろな音楽を聴いていたのですが、今日は
主にバッハを聴いていました。今回はその中から、《オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R》をご紹介したいと思います。
この曲のオリジナルの楽譜は残念ながら失われていますが、この曲を元にして編曲された《2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1060》から楽譜が逆再現されました。私も始めは
カール・リヒターの《2台のチェンバロのための協奏曲》のレコードを聴いていたのですが、幻の原曲バージョンも聴きたくなったのです。
この2つの曲については、聴く人によって好みが分かれるようです。
2台のチェンバロだと非常に豪華な響きがしますが、2人のソリストのメロディの交代や伸びのある音形が分かりにくくなります。一方でオーボエとヴァイオリンだと違う楽器の音色によってそれぞれのパートの伸びやかなメロディが明確になりますが、特に第2楽章のシチリアーノの響きが2台のチェンバロバージョンに比べて地味な印象になります。
『どちらがいいか』ではなく、あくまでも『どちらが好きか』で選べばいいのではないかと思います。因みに私は、どちらも好きです(オイ…)。
そんなわけで、今回はバッハの《オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R》をお聴きいただきたいと思います。佐藤俊介氏率いるネザーランド・バッハ・ソサエティの演奏で、チェンバロ協奏曲から再現された伸びやかなメロディが交錯する名曲をお楽しみください。