前日の予報通りに関東南岸を通過した台風1号の影響で、小田原は強い雨の降り続く朝となりました。こうなると、ちょっとしたことに妙に敏感な支援級の子どもたちが、いろいろとやらかすようになります。
中でも、当人には失礼ながら自己チューが服を着て歩いているようなかなり厄介なタイプの4年生の子がいるのですが、この子が終日荒れました。とにかく自分の癇に障ることがあれば誰彼構わず罵詈雑言を投げつけ、まるでオモチャを買ってもらえなかった2歳児のように手足をバタつかせながら泣き喚くのです。
こんな時、他の支援員はなんとかしようとなだめてかかるのですが、私は相手にせず放置しておきます。何しろ喚いている内容が
『アタシが』こんなこと言われた!
『アタシが』イヤな思いをさせられた!
『アタシが』傷ついた!
『アタシが!』『アタシが!』
『アタシが!』『アタシが!』
『アタシが!』『アタシが!』
『アタシが!』『アタシが!』
『アタシが!』『アタシが!』。。。。。。。
と、他者への思いやりは欠片も無く、二言目には『アタシが!』を連呼するので、ハッキリ言って聞いていられないのです。
実際に放置しておいてやると
『…え?ホントにアタシのこと放っておく気なの?』
みたいな顔をしてこちらの様子を窺って来ているのが丸わかりなので、必死になだめるだけ労力の無駄なのです。そんな自己チューの相手をするくらいなら、他にサポートしなければならない子なんていくらでもいますので。
そうかと思うと、通常級ではいわゆる『支援級とのグレーゾーン』の男子が教室内で同級生を突き飛ばし、押された子が後ろにあった机に後頭部を強打して救急車で運ばれる事案も発生してしまいました。このグレーゾーンは普段から他人の言う事を全く聞かないので本来ならば支援級に入れて性根を叩き直した方がいいくらいなのですが、親の意向と学力的には問題がないのとで通常級に入ってしまっている厄介な存在です。
これが高校生なら即停学か退学処分にでもなるのてしょうが、さすがに義務教育、しかも小学生ともなるとそうもいかないでしょう。ただ、普段からの狼藉ぶりを知っている身としては、個人的には小学生といえども数日間の自宅謹慎くらいはさせるべきだと思って憚りません。
なんだかいろいろとバタバタさせられっぱなしのまま学校が終わってしまい、子どもたちを下校させた後にはグッタリした大人たちだけが取り残されていました。まだ始まって2ヶ月しか経っていないのにこんなんでは、これから先が思いやられます…。
そんな疲れを引きずって小田原駅まで歩いていたら、いつもお参りしている辯天堂の玉垣のところで
見慣れたネコがジッ…と目を瞑っていました。思わず
『おまえさんはいいよなぁ…』
と心で呟いてしまったのは内緒です(汗)。
明日の土曜日も、関東地方はスッキリと晴れるわけではなさそうです。このままシレ〜ッと梅雨入りなんぞしないといいのですが…。