今日は午後から激しい雨が降ったり止んだりする、かなり不安定な天候となりました。まだ7月だというのにまるで夏の終わりの夕立ちのような豪雨が降っているのを見るだに、これで本格的な台風シーズンになったらどうなってしまうのか…と、先が思いやられます。
ところで、今日ちょっと用事があって久しぶりにバスに乗りました。その車内にバス会社からのお願いが掲示してあったのですが、それが
これです。
『バス下車後に停車中のバスの直前直後を横断することは、大変危険ですので横断歩道をご利用いただきますようよろしく申し上げます。』
もう…一目でお分かりかと思いますが、とても大手公共交通機関の掲示する文章とも思えません。私もこれを見た時、思わずズッコケてしまったくらいです。
先ず読点(、)を打つ場所がおかしいですし、文字を赤くするところもピントがズレていて、結びの句に至っては最早意味不明です。どうせ言わんとすることを文章にするのなら
『バス下車後に停車中のバスの直前直後を横断することは大変危険ですので、横断歩道をご利用いただきますようお願い申し上げます。』
とでも書くべきです。
それにしても、よくもまぁこんな国語力で大手公共交通機関の仕事が務まるものだと呆れかえってしまいます。せめてこの文章を打ち込んだ担当者が一度声に出して読んでみればおかしな点に気づいたかも知れませんが、もしかしたら声に出したとしても誰も気づけなかったのでしょうか。
こうした珍文章に限らず、以前から問題になっている『ら抜き(食べれる、投げれる)』や『さ入れ(読まさせて、書かさせて)』といった珍妙な言葉も蔓延していて、聞いていて頭が痛くなります。最近は高級百貨店の従業員ですらこうした珍妙な日本語を使っていたりしますから、こちらとしては暗澹たる気持ちにさせられることが少なくありません。
仮にも大手企業が書いたこんな文章を見ていると、これからの日本語の行く末が案じられてなりません。とりあえず子どもたちの教育の一端を担っている身としては、せめて彼らがこうした珍妙な文章や言い回しを頻発することのないよう伝えていきたいと思います。