昨日関東一都三県に緊急事態宣言が発令されてから、最初の週末を迎えました。
感染拡大予防の観点から外出の自粛が求められていますが、それでも出歩いている人は一定数いたようです。やはり、昨年春の緊急事態宣言の時と比べると緊張感が緩いような気がしてしまいます。
私は特に出かけなければならない用事も無く、そもそもそんなに出歩かなくても生きていられるので、今日は一日中自宅にいました。それで、折角ヒマなので(?)昨日着た羽織にスチームアイロンがけをすることにしました。
昨日は正月最初の小学校出勤だったので、折角だから羽織を着て行きました。それが
この黒無地の羽織です。これはかつて私の祖父が着ていたもので、詳細は分かりませんがかなり古そうなものです。
学校で先生方に年頭の御挨拶をしてから子どもたちを迎え入れたのですが、彼らからの反応は
「先生、なんで今日は禰○子みたいな格好してるの?!」
そう、私はそんな気は全く無かったのですが、どうやら○滅の刃の主要キャラの着物と同じように見えてしまったようでした。思わぬ反応に一瞬ズッコケてしまったのですが、まぁ今時らしいと言えば今時らしいのでしょうか。
こうした羽織は裏地に趣向を凝らしたものが多いのですが、この羽織の羽裏には
能の《猩々(しょうじょう)》の役者や謡本、鼓や能管といった絵柄が染められた絹地が張られています。着ている時には絶対に見えないものですが、こうした部分に凝るあたりに、昔の人の美意識を感じることができます。
神奈川県では、今日一日で999名の新型コロナウィルス新規罹患者が出ました。この数字が、これからの緊急事態宣言発令下でどれだけ抑えこめるのか出来ないのか分かりませんが、今はとにかく個人で出来る対策を十分にとりながら過ごすようにしたいと思います。