今日はまた、如何にも冬らしい寒さの日となりました。そんな中、今日は『アミューあつぎ』の中にある『あつぎの映画館KIKI』にやってきました。
今日はここで、厚木市在住のシンガソングライターTOT WORKSさんのワンマンライブが開催されました。彼とは数年前にライブでご一緒してから、随分長い間の知人です。
ちょっと押し気味に始まったライブは
始めからテンション高めで、演者も観客もノリノリでした。約2時間のライブは、ものすごく充実した内容でした。
ライブ後半には彼の独白の時間があったのですが、そこでは彼が幼少期から抱えていた言うに言えない家庭事情や自身の抱える内面的なことについて赤裸々に語られました。感情が高ぶって涙してしまうこともありましたが、観客たちは静かにその独白を見守っていました。
私は個人的に、彼の独白と現在私が世話している支援級の子どもたちのことがオーバーラップしていました。彼らは大なり小なり自身の家庭に問題があり、人から必要とされている実感がなく、感情の高ぶりから他者を傷つけてしまう衝動に駆られたりするのですが、そのことと彼の独白が重なって聞こえていたのです。
上の写真を見ると分かりますが、彼のライブではかならず傍らに空席の椅子が置かれています。これは
「どんな人にでも居場所はあるんだ」
「あなたはこの世に居ていい存在なんだ」
ということを象徴するものとして置かれているのですが、その境地に至るまでには、言うに言われぬ彼自身の凄まじい葛藤の歴史があったようです。
今回のライブはいろいろと内容の濃いものでしたが、このライブを通して、今後の彼がますます躍進していってくれるような気がしました。私も陰ながら出来る限りの応援をしていこうと思います。