今日は二十四節気のひとつ『大寒』です。その名の通り寒中でも最も寒くなる日ということですが、それに相応しい寒さの一日となりました。
ところで、
オミクロン株の猛威が止まらない新型コロナウィルス騒動ですが、それに関してちょっとした珍事が起きました。
小田原市でも、ある学校で新型コロナウィルスの小学生の新規罹患者が出てしまいました。そのことを受けてその学校では学級閉鎖等の措置をとったのだそうですが、小学生の罹患者が出たということに、他校の保護者にも動揺が走っていました。
それは私が勤務している小学校でも例外ではないのですが、中でもかなりエキセントリックに問い合わせをしてくることで有名な親御さんがいました。何しろ
「小学校のコロナ禍対策は万全なのか?」
「うちの子を通わせておいて大丈夫なのか?」
「もしうちの子がコロナに罹ったらどうしてくれるのか?」
ということを二日に一回くらいのスパンで電話問い合わせをしてきていたのです。
当然ながらその度に学校の電話回線が一つ占拠されてしまうので甚だ迷惑な話なのですが、学校としては邪険に扱うわけにもいかないので誰かが対応しなければなりません。職員の皆さんは口にこそ出さないものの、いい加減辟易していることは見て取れるような状況となっていたのです。
ところが、ここへ来て事態は急展開を迎えました。
実はその御家庭には高校生の長子がいるのですが、何とその長子が新型コロナウィルスに罹患してしまったのです。そして当然のことながらその御家族全員が濃厚接触者に認定され、発症したと思われる時点まで遡ってから14日間、家族全員が外出することができなくなってしまいました。
そのことによってその家の小学生も今月末まで通学停止となり、当然ですが今まで散々学校にあれこれ注文をつけてきた親御さんごと新型コロナウィルス濃厚接触者に認定されたことによって、それまでガンガンかかってきてきた問い合わせの電話がピタリと止みました。誰も口にこそしていませんが、職員室には心配よりも、どこかホッとしたような空気が流れているのが正直なところとなっています。
勿論、こうした状況になってしまったことについてはお見舞い申し上げます。ただ同時に、よりにもよってあれだけ学校にイチャモンをつけてきたその家から新型コロナウィルス罹患者が出てしまったということは、皮肉と言えばあまりに皮肉なものです。
言っては何ですが、小学校ではヘタな大人社会も真っ青なくらいのコロナ禍対策が講じられています。ですから、嫌な言い方をさせてもらえれば、この親御さんも小学校任せにばかりしておかないで御家族でも高いコロナ禍対策をしてさえいれば、散々学校にクレームをつけてきたことがブーメランとして跳ね返ってきて、こんな赤っ恥をかかずに済んだのでは…と思えて残念でなりません。
とかく自身のことを棚に上げて他人に御高説を垂れる人というものは一定数いるものですが、先ずは他人のせいにする前に我と我が身を律してもらいたいものです。私も折角ワクチン接種を受けずにここまで来られているわけですから、引き続き万全な対策を講じた生活をしていこうと思っております。