goo

アルテミア始末記

 10月1ヶ月間にわたり、私の Yahoo ブログで展開した「アルテミアを育てよう」企画が終了した。というより、やめたといったほうが正確だろう。理由は、アルテミアがほとんどいなくなってしまったからだ。観察を続けようにも何もいなくなってしまってはどうしようもない。残念だが、終了せざるを得なかった。
 そこで、ブログの記事を振り返りながら、自分がどれだけ生物の飼育にむいてないかを検証してみようと思う。

<10月1日>
学研の付録つき実験マガジン「科学のタマゴ」05号を買った。水に入れたら1日で生まれる不思議生物アルテミアの飼育セットが付録に付いていた。さっそく、観察日記を作ることにした。
<10月2日>
午後2時ごろに卵を入れた。
ただ今、午後6時過ぎだが、何も変化がない。なんじゃい、これは。
午後9時、7時間たっても何の変化もなし。いつになったら、変化が現れるのか。
突然、ぽんと生まれてくるのか、不思議な生物である。
日付変わって、午前1時。相変わらず変化なし。劇的変化でも起こるのかと、楽しみにしていたが、もう寝る。眠い。
<10月3日>
1日経ったのに、何も変化がないように見える。失敗も何も、水を入れて卵を入れるだけだから、失敗のしようがないと思うんだけど・・・よく分からない。我慢、我慢・・・
<10月4日>
おいおい、産まれたよ。いっぱいいるよ。ぐちゃぐちゃいるよ。小さいよ。めちゃくちゃ小さいよ
10月4日午後1時。元気に泳いでいる。肉眼ではよく分からないけど、付録の虫眼鏡だとよく見える。写真を写した。真ん中あたりに小さく1匹見えるんだけど・・・
<10月9日>
大分大きくなったかもしれないけど、かなり数が減ったような気がする。錯覚かな、それとも、本当に減ったのかな。共食いでもするのかな。変な生き物だ。だんだん面倒になってきた。飽きてきた・・・
<10月12日>
だいぶ飽きてきたけど、棄てるには忍びないので、もう少し観察(?)を続ける。写真は本のグラビアを写したものだが、肉眼ではとても確認できない。顕微鏡でもあれば、見えるかもしれないが、あいにくとそんな物はない。でも、10月25日発売の6号には、反射式・透過式・投影式の探査顕微鏡なる物が付録で付くようだから、また購入しようと思う。商売がうまい。
泳いでいる数は、確かに減った。水槽の下には、白いカスのような物がたくさん沈んでいるので、死体か、それとも脱皮をした抜け殻なのか。エサも残って浮かんでいるので、何がなんだか分からないが、適当にやっておけば生きているだろうから、便利な奴らかもしれない。動きは、ビデオのコマ送りを倍速にしたような動き方をしている。カクカクカクッと、すばやい動きをしている。この動きは見ていると、とても愉快だ。面白い。
<10月16日>
2週間経って、大分大きくなった。写真にもちゃんと写るようになった。時々存在を忘れるけど、しっかり生きているようなので、めでたしめでたし。
<11月1日>
2週間ほかってあったら、いつの間にかアルテミアがほとんどいなくなっていた。本当に水垢ばかりの状態で、水槽を持つと、下にたまっているアルテミアの残骸か、水垢か、それともえさの食べ残しかわけの分からぬ物がうわ~っと浮いてくる。じっと見ると、まだ数匹うろちょろしているようだけど、もうやめた!!
観察ってほどの物じゃなかったけど、なにかの役に立つ物でも全くなかったけど、これでお終いにしようっと。でも、完全に死滅するまではこのままほかっておこう。えさもたまにはやろう。
一生懸命育てたのになあ、1週間ぐらいは・・次は、金魚でも飼おうかなあ。

 私は生き物を飼っちゃいけない、と妻から何度も言われる。アルテミアの育て方を見たってすぐに分かる。卵が生まれて5日目にもう飽き始めている。途中興味が甦ったこともあるがすぐにそれもしぼんでしまい、後はほかりっぱなし。最低だ。なまずを飼おうかと半年くらい前に思ったけど、飼わなくてよかった。
 このいい加減さは何だろう。生命の尊厳を愚弄しているとしか思えない。反省しよう。


コメント ( 20 ) | Trackback ( 0 )