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冬休み

 先日、冬期講習の日程を組もうとカレンダーを見たら、大変なことに気づいた。冬休みが12月23日から始まるのは例年通りだが、終わりが何と1月9日なのだ。いつもなら1月6日まで冬休みで7日が始業式なのに、今年は1月7日が土曜日、8日が成人の日で祝日、9日が振替で休みという日付になっている。したがって、冬休みが9日まであることになり、昨年より2日も休みが多いことになる。ということは、冬休みを利用した冬期講習を2日余分に行わなければならないのか・・・うーん、と私は考え込んでしまった。
 確かに追い込みの大事な時期であるから、1時間でも多く生徒に勉強させなければならない。そういう点では有り難い日程なのだろうが、問題は私自身の気力と体力である。12月は30日まで授業を行い、31日が塾舎の大掃除、1月1日はさすがに休みにするが、2日から私立中受験生の授業を始める予定だ。その後冬期講習の日程をこなすだけで、毎年かなり疲労困憊してしまうのに、2日も余分にあの厳しい日程をこなさなければならなくなると、気力・体力ともとてもじゃないが・・・とついつい愚痴をこぼしたくなってしまう。
 冬休み期間中は夏休みと同じように、朝9時前から夜11時半過ぎまで、休みなしにフル稼働しなければならないため、まるで余裕がない。夏休みなら入試をそれ程意識せずに授業を進められるのだが、冬休みともなるとそんな甘いことは言っていられない。私も生徒たちもビンビンに張り詰めて授業を行うため、精神的な疲労は夏休みの比ではない。しかも、寒さという敵がいる。少しでも油断すれば風邪をひいてしまう危険といつも隣り合わせだ。いくら年数を重ねてきても、冬休みの緊張感だけはいつまでたっても慣れることができない。
 うーん、ダメだ、今からこんな弱気でいたら、とても乗り切れない。気合を入れ直そう!
 それにしても、こんな日付けを決めたのはいったい誰なんだろう。私の学生の頃は、成人の日というのは15日と決められていた。それが「ハッピーマンディー」とか言って、3連休を作るために祝日の日を変更できるようになったことは知っている。まあ、中途半端に金曜日に始業式を行って土・日と連休になるパターンよりもまだましかもしれないが、本当に学校の休みが多い。こんなに子供たちを休ませていいものかと、正直心配になる。完全週休2日制になったのは2002年からだから、土曜日に1度も授業を受けたことがない生徒が社会に出るのはまだ10年近く先のことだが、彼らが社会に出て、それこそ休みなしで働かなければならなくなった場合、果たして対応できるのだろうか。
 英語の諺に、
   All work and no play makes Jack a dull boy.
(勉強ばかりしていて遊ばないと、子供はばかになる)
というが、同時に
   Strike while iron is hot.
  (鉄は熱いうちに打て)  
という諺もある。All work and no play には私も大反対であるが、今の子供たちの現状を見ていると、A little work and much play のような気がして仕方がない。その結果、
   A little work and much play makes Jack a lazy boy.
(少しの勉強で遊んでばかりいては、子供は怠け者になる)
となってしまうのではないだろうか。不安でたまらない。

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