毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
フレディー
風が冷たくなり、紅葉もいつしか残り少なになって、もうそろそろ冬かなと思う今日この頃、思い出す話は「葉っぱのフレディ」。ちょうど今、中学3年生の英語の問題集を製作中の私の手元には、教科書に載った「葉っぱのフレディー」のダイジェスト版がある。それを以下に訳して、行く秋を惜しんでみようと思う。
『葉っぱのフレディー』
春がやって来た。葉っぱのフレディーは背の高い木の枝に生まれた。何百もの葉がその木で生まれた。彼らはみな友達だった。みんなで一緒にそよ風の中で踊り、日の光の中で遊んだ。
ダニエルは一番大きな葉っぱで、フレディーの親友だった。彼はたくさんのことを知っていた。彼は、自分たちが公園の木の一部であることを説明してくれた。彼はまた、鳥や太陽や月についても説明してくれた。
フレディーは葉っぱであることが大好きだった。夏は特に素敵だった。たくさんの人々が公園にやって来た。
「さあ、集まって木陰を作ろう」とダニエルは言った。「木陰を作るのは僕たちの生きる目的の一部です。人々を幸せにするのは、生きるためのよい理由です」
老人たちが木の下に座って昔のことを話した。子どもたちは走り回った。彼らを見るのはとても楽しかった。
夏が過ぎ、秋がやって来た。間もなく葉っぱたちは色を変えた。赤くなるものもいれば、黄色くなるものもいた。フレディーは紫になった。彼らはみなきれいだった。
ある日、奇妙なことが起こった。葉っぱのうちの何枚かが、強い寒風に吹き飛ばされた。葉っぱたちはおびえた。「何が起きているんだろう?」彼らは言った。「葉っぱが家を変える時なのです」とダニエルは言った。「それを死ぬことと呼ぶ人もいるけれど・・」
「僕たちは死ぬの?」フレディーはたずねた。「はい」ダニエルは答えた。「あらゆるものが死ぬのです」「僕は死なないよ!」とフレディーは言った。
しかし、彼の友人たちは次々と落ち始めた。間もなくその木はほとんど葉がなくなってしまった。
「僕は死ぬのが怖い」とフレディーはダニエルに言った。「私たちは自分たちの知らないことは怖いのです」とダニエルは言った。「でも、君は春が夏になり、夏が秋になった時に怖がったりはしませんでした。変化は自然なものなのです」
「僕たちは春になったら戻ってくるの?」フレディーはたずねた。「分かりません、でも命は戻ってきます。命は永遠に続き、私たちはその一部なのです」ダニエルは答えた。
「僕たちは落ちて死ぬだけなんだ。どうしてここにいるんだろう?」フレディーはまたたずねた。
ダニエルは言った、「友だちや太陽や木陰のためにです。そよ風や人々や秋の色を思い出してください。それで十分ではないでしょうか?」
その日の午後、ダニエルは微笑みながら落ちていった。フレディーが枝に残ったただ一枚の葉っぱだった。
次の朝、初めての雪が降った。風が吹いて来て、フレディーを枝から離した。何も痛くはなかった。
落ちるときに彼は初めて木全体を見た。彼は「命は永遠に続く」というダニエルの言葉を思い出した。
フレディーは柔らかな雪の上に降りた。彼は目を閉じて眠りに就いた。
彼は知らなかったが、木や地面の中には春の新しい葉っぱたちへの準備がもう進められていた。
これを人生のはかなさを嘆いた話ととるか、命の永遠さを謳いあげた話ととるかは人それぞれであろう。しかし、これだけのダイジェスト版でも心に訴えるものを持った『葉っぱのフレディー』が素晴らしい物語であることだけは間違いないだろう。
なお、英文は、 http://blogs.yahoo.co.jp/jukucho19580615/16206664.html で読める。
『葉っぱのフレディー』
春がやって来た。葉っぱのフレディーは背の高い木の枝に生まれた。何百もの葉がその木で生まれた。彼らはみな友達だった。みんなで一緒にそよ風の中で踊り、日の光の中で遊んだ。
ダニエルは一番大きな葉っぱで、フレディーの親友だった。彼はたくさんのことを知っていた。彼は、自分たちが公園の木の一部であることを説明してくれた。彼はまた、鳥や太陽や月についても説明してくれた。
フレディーは葉っぱであることが大好きだった。夏は特に素敵だった。たくさんの人々が公園にやって来た。
「さあ、集まって木陰を作ろう」とダニエルは言った。「木陰を作るのは僕たちの生きる目的の一部です。人々を幸せにするのは、生きるためのよい理由です」
老人たちが木の下に座って昔のことを話した。子どもたちは走り回った。彼らを見るのはとても楽しかった。
夏が過ぎ、秋がやって来た。間もなく葉っぱたちは色を変えた。赤くなるものもいれば、黄色くなるものもいた。フレディーは紫になった。彼らはみなきれいだった。
ある日、奇妙なことが起こった。葉っぱのうちの何枚かが、強い寒風に吹き飛ばされた。葉っぱたちはおびえた。「何が起きているんだろう?」彼らは言った。「葉っぱが家を変える時なのです」とダニエルは言った。「それを死ぬことと呼ぶ人もいるけれど・・」
「僕たちは死ぬの?」フレディーはたずねた。「はい」ダニエルは答えた。「あらゆるものが死ぬのです」「僕は死なないよ!」とフレディーは言った。
しかし、彼の友人たちは次々と落ち始めた。間もなくその木はほとんど葉がなくなってしまった。
「僕は死ぬのが怖い」とフレディーはダニエルに言った。「私たちは自分たちの知らないことは怖いのです」とダニエルは言った。「でも、君は春が夏になり、夏が秋になった時に怖がったりはしませんでした。変化は自然なものなのです」
「僕たちは春になったら戻ってくるの?」フレディーはたずねた。「分かりません、でも命は戻ってきます。命は永遠に続き、私たちはその一部なのです」ダニエルは答えた。
「僕たちは落ちて死ぬだけなんだ。どうしてここにいるんだろう?」フレディーはまたたずねた。
ダニエルは言った、「友だちや太陽や木陰のためにです。そよ風や人々や秋の色を思い出してください。それで十分ではないでしょうか?」
その日の午後、ダニエルは微笑みながら落ちていった。フレディーが枝に残ったただ一枚の葉っぱだった。
次の朝、初めての雪が降った。風が吹いて来て、フレディーを枝から離した。何も痛くはなかった。
落ちるときに彼は初めて木全体を見た。彼は「命は永遠に続く」というダニエルの言葉を思い出した。
フレディーは柔らかな雪の上に降りた。彼は目を閉じて眠りに就いた。
彼は知らなかったが、木や地面の中には春の新しい葉っぱたちへの準備がもう進められていた。
これを人生のはかなさを嘆いた話ととるか、命の永遠さを謳いあげた話ととるかは人それぞれであろう。しかし、これだけのダイジェスト版でも心に訴えるものを持った『葉っぱのフレディー』が素晴らしい物語であることだけは間違いないだろう。
なお、英文は、 http://blogs.yahoo.co.jp/jukucho19580615/16206664.html で読める。
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