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お雛めぐり(2)

 私の住む市では、昨日まで「お雛めぐり」というイベントが開かれていた。一年前にもそれを記事にしたが、今年は商店街の空き店舗などを利用して、古い雛人形が飾ってあるのを見てきた。いつもは閑散としている商店街がいささかの活気を取り戻して賑わいを見せていたので、見学する私の心も少しばかり浮き立った。

 

左は明治時代のお雛様だそうだ。質素な感じがして何となく明治の気風が感じられる。右のお雛様がいつのものだったか、メモをとるのを忘れてしまい判然としない。ただ明治時代のものと並んでいたので、大正時代くらいのものだろうか・・。両方ともちょっとした飾りの中にお内裏様とお雛様が並べられているのがお洒落だ。

 

左は60年前の物だそうだが、めちゃくちゃ派手だ。60年前といえば戦争が終わったばかりの頃だが、そんな頃にこれほどきらびやかなお雛様が作られたのだろうか。ちょっと疑問に思ってしまったが、わが市の陶器屋のお大尽の家だったら、こんな雛飾りがあったかもしれない。右は40年前のお雛様だ。これを見た妻が、「私のもこんな感じだった・・」と言ったから、まさしく私たちと同年代の雛飾りなのだろう。


これは江戸後期のお雛様らしいが、くすんだ感じがして見栄えはよくない。じっと見ていた妻が「怖い・・」と言った。それも頷けるような華やかさが感じられないお雛様である。
 商店街を抜けると、陶器で作ったお雛様がいくつも飾ってある市の建物が目の前にあったので、ついでに立ち寄ってみた。去年そこで撮った写真をここに載せたから、同じような写真を載せるのはやめておく。ただ、変わり雛として昨年日本中を席巻した話題の主をかたどった物が飾ってあったので、その写真を載せてみる。

 

ビリー隊長を模した「軍隊エクササイズ雛」と朝青龍がサッカーボールを持った「大相撲騒動雛」、思わずくすっと笑えるお雛様だ。他にも政権をほっぽり出した安倍前首相や芸人時代よりもTVに露出することが多くなった東国原宮崎県知事のお雛様など、見る者を楽しませてくれる。こうした遊び心も大切だ。
 でも、やっぱり陶器で作られたお雛様の写真も載せたくなった。

 

干支のネズミとお雛様が融合するとこんなに可愛らしくなる・・。
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